【バスケ日本代表】パリ五輪でプレーを目指す今村佳太 2月代表選出で「役割が明確になったことが自信に」
パリ五輪での日本代表入りを目指す今村佳太©Basketball News 2for1
バスケットボールニュース2for1代表。スポーツニッポン新聞社の編集者・記者を経て、2020年に現メディアを立ち上げる。日本代表やBリーグからNBA、WNBAまで国内外さまざまなバスケイベントを取材。スポーツライターとしても活動している。

 来月26日に開幕するパリ五輪に向けて、都内で強化合宿を行っているバスケットボール男子日本代表。11日までに代表候補選手が20人に絞られており、今月の22日と23日に北海道で行われるオーストラリア戦、7月に都内で行われる韓国(同50位)戦を経て、14人程度までメンバーが絞られていく予定だ。

 今村佳太琉球ゴールデンキングス)は今年2月に行われたFIBAアジアカップに続き二回連続で代表に招集された。27歳の今村は切れ味の鋭いドライブや堅いディフェンスが持ち味のオールラウンダー。今季はBリーグ琉球で58試合に出場し、平均13.4得点3.5リバウンド、3.4アシストを記録。3季連続ファイナル進出を果たしたチームを攻守でけん引した。

 充実のシーズンを過ごした今村だが、昨夏のワールドカップでは代表選考合宿に招集されず悔しい思いをしている。そこから昨年9月のアジア競技大会や今年2月のアジアカップでの代表選出を経て、今夏のパリ五輪でプレーするチャンスをつかんだ。個人としてもパリ五輪でプレーすることを目標に掲げている今村に、現在の思いや代表選考への意気込みなどを聞いた。

強化合宿でシュート練習をする今村©Basketball News 2for1

「質の高いオフェンスとディフェンス」が生き残りのカギ

-参加中の合宿での手ごたえは

 参加して間もないんですけど、前回の2月の合宿、そして試合からまた少し自分としては(合宿に)入りやすく、自分のバスケできてるのかなというふうに思います。少し右足首のコンディションのところを上げていかなきゃいけないので、その辺を上げていければもっともっとチームにとっても力になれるかなと思っています。そこをしっかりと意識しながら高い目標というものがあるので、そこに近づけるように自分もやっていきたいなというふうに思っています。

-強化試合ではどんなアピールをしたいか

 もちろん結果を出さなきゃいけない立場にあると思いますし、ここから生き残りをかけた戦いも始まっていく中で、自分がこのチームにとってできることは何なのかっていうのをもっともっと明確にしてそれをチームに還元しないといけないと思っている。(自分の)役割を理解して、それを出す力がもっともっと必要かなと思っているので、そこはすごく毎日の練習で準備していきたいなと思っています。

練習中に笑顔を見せる©Basketball News 2for1

-2月の代表での経験は自信につながっているか

 自信の部分でいうと自分の役割が結構明確になったのは自分としては自信にもなりましたし、すっきりした部分ではあるかなと思っています。2月の代表の試合の経験によって、自分としてはより精度を高めて、質の高いオフェンスもディフェンスもやることがプレータイムの獲得にも生き残りにも関わってくると思っている。その二つをすごく自分としては重点的に考えながらやっていこうと思っています。

-2月に続いて代表に招集されたことでのやりやすさや変化

 どっちもあるかなと思っていて、安心感はないですけど、自分の求められてることだったり、やるべきことが明確になってるっていうのは、合宿に入るうえでは、何よりもやりやすい環境になってきてるなというふうに思います。ただ、やっぱりトライアウトの形なので、落とされる可能性もありますし、生き残る可能性もある中で、その崖っぷちという危機感というのは、常に持ちながら日々戦っていく必要があると思っています。

「3Pシュートやリバウンドも一つの武器」

-チームが注力している3Pとリバウンドについて

 もちろん自分も3Pシュートだったりリバウンドは一つの武器だと思ってるので、やっていかなきゃいけないと思ってますし、やっぱり3Pの確率っていうのは、日本代表のチームとして上げていかなきゃいけないとこなので、自分にもその責任あると思っています。自分が今求められてるのはペイントアタックしてというのがあるので、僕としてはより良いパスを味方に供給すること、あまりシューティングポケットからずれないようなキックアウトっていうのができればもっとそれが(シュートの高い)確率に繋がるんじゃないかって思っている。コーチ陣ともすり合わせしなきゃいけないですけど、その辺りはすごく自分としては武器になるんじゃないかなと思ってるので、考えながらやっていきたいなと思っています。

記者の質問に答える今村©Basketball News 2for1

-代表選考についての意気込み

 自分が何を求められていて、何ができるかっていうのを常に考えながら毎日すごくいい準備をしなきゃいけないというふうに思っているので、そこにまずフォーカスしたいです。やっぱり選ぶ、選ばれないっていうのは何が基準になるかわからないですけど、自分の特徴を出していかないといけないのと思っている。その部分をすごく意識して、毎日やっていきたいなと思っています。

 何回も悔しい思いをしてきている中で、今回はパリ五輪という素晴らしい舞台に挑戦できるチャンスがあるので、やっぱチャンスをつかむのもつかまないのも自分次第だと思っていますし、それをつかむために本当にいい準備を毎日毎日して、良いパフォーマンスを維持し続けることが結果に繋がっていくと思っている。その部分をすごく大事にしていきたいなと思っています。

-足首を含めたコンディションについて

 それはもうみんな一緒だと思ってますし、自分たちは結果的に一番長いシーズンを送りましたけど、そこは理由にはしてはいけないと思っています。もちろんコンディショニングの部分は少し不安はありますけど、上げていかなきゃいけないと思っていますし、それが仕事だと思っている。言い訳をせずに毎日ケアやトリートメントして、いい準備をし続けることにフォーカスし続けるべきかなと思います。

関連記事

Twitterで最新情報をゲット!

おすすめの記事