Bリーグ1部(B1)は18日、チャンピオンシップ(CS)セミファイナル(SF)2試合を開催。ワイルドカード上位の広島ドラゴンフライズ(西地区3位)はアウェイのドルフィンズアリーナで全体3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区1位)と対戦した。
共にクォーターファイナルを2連勝で勝ち上がり、初のセミファイナル進出を果たした両チーム。第1戦、広島は序盤から名古屋Dの激しいディフェンスと高確率のスリーポイントシュートに苦しみ、31-45と14点ビハインドで折り返す展開に。
後半、第3クォーター開始すぐにドウェイン・エバンスのシュートから7-0のランをつくり、接戦の展開に持ち込むと、このクォーターの名古屋Dの得点をわずか3点に抑える堅守を披露。オフェンスでは中村拓人やケリー・ブラックシアー・ジュニアらが得点を重ね逆転に成功すると、第4Qもリードを守り切り79-75でSF初戦を勝利。ファイナル進出へ王手をかけた。
広島はブラックシアー・ジュニアがチーム最多21得点、中村が17得点、山崎稜が13得点を記録し、勝利に貢献。試合後、カイル・ミリングヘッドコーチ(HC)、山崎、中村が記者の質問に答えた。
カイル・ミリングHCの名古屋D戦後のコメント
ー名古屋D戦後の総括
名古屋Dさんは絶対にアグレッシブにやってくるというのは分かっていたが、やっぱり前半は予想以上のアグレッシブさで僕らを驚かせるような激しいディフェンスやオフェンスを展開してきたので、リードを奪われてしまった。ハーフタイムではしっかりとディフェンスの面で少し変えていこうと伝えて、後半に(選手たちを)送り出した。一つ一つ得点を積み重ねていって、選手たちの自信がそういったところから大きくなって、しっかりと最後まで戦い抜けたと考えています。選手たちを誇りに思ってます。
ー3ビッグのラインナップで修正した点
我々のチームで守り勝ち、ターンオーバーを犯さないようなプレーを心掛けています。(後半は)リバウンドとターンオーバーに集中してやろうというのは、選手たちに話していました。ターンオーバーでも前半10個くらいターンオーバーがあったものの、後半でしっかり3ターンオーバーに抑えられているので、それが僕らのやりたいバスケットだと選手たちに伝えています。しっかりとディフェンスであったり、リバウンドをもっと意識してやっていこうと話していますので、徐々に僕らのバスケットボールが後半できるようになってきたのかなと思います。
山崎稜の名古屋D戦後のコメント
ー名古屋D戦の総括
僕らも試合開始の序盤からハードにプレーしようとチーム全員で(共通認識が)あったんですけど、それがうまく形に繋がらずに名古屋Dさんに主導権を握られてしまった。それでもハーフタイムでしっかり「後半が大事」とチーム全員で再確認して、「もっとエナジーを持ってやらなければいけない」とみんな共通認識を持ってやれて、何とか後半巻き返しすることができた。やっぱり3Qのああいう激しさというのを1Qの頭から、試合開始から40分間やらないとこの先勝つことはなかなか厳しいと思う。そういったことを学べた試合だったかなと思います。
ーハーフタイムでのチームでの会話
(ハーフタイムで)14点差開いていたこともそうなんですけど、それ以前に自分たちが激しさや強度で劣ってるよねということで、それは僕たちがやりたいことじゃない言う話。ディフェンスのシステムの変更とかもあったんですけどのDFのやりたいことを変更して、強度が出てきたのかなと思います。「激しさ」という部分が主な内容だったかなと思います。
中村拓人の名古屋D戦後のコメント
ー名古屋D戦の総括
本当にタフなゲームになったんですけど、最初の出だしのところで相手にペースをつかまれてはしまったものの、ハーフタイムでしっかりと切り替えることができた。そこから自分たちのディフェンスができてそれが結果的に勝利に繋がって、本当に良かったと思います。
ーレギュラーシーズン終盤から強豪チームに勝利できている要因
ディフェンスですね。僕たちがどんな状態であれ、状況であれ、得点関係なく本当にディフェンスの強度をぶれずにやれているところが、今こうやって勝利に繋がっている要因の一つだと思います。そこ(ディフェンス)で自分たちがシーズン終盤から本当に自信に繋がっているので、そういったところが今のこのチームのスタイル、勝因に繋がっている一番の大きな理由だと思います。