Bリーグ1部(B1)は3月1日から3日にかけて各地で第24節が行われ、琉球ゴールデンキングス (西地区1位)はアウェイで三遠ネオフェニックス(中地区1位)と対戦。2日の第1戦を107-88、3日の第2戦を98-89でそれぞれ勝利し、地区首位対決を連勝で終えた。
琉球は第2戦で今村佳太が19得点、アレン・ダーラムが19得点6リバウンド8アシスト、岸本隆一が14得点、ジャック・クーリーが12得点7リバウンド、ヴィック・ローが11得点8リバウンド7アシストを記録。三遠は佐々木隆成が22得点、デイビッド・ダジンスキーが17得点8リバウンドを記録した。
琉球は通算6連勝とし、29勝12敗で西地区首位をキープ。試合後、桶谷大HC、今村、岸谷が記者会見に登場し、記者の質問に答えた。
桶谷大HCの三遠戦後のコメント
-三遠戦の総括
昨日(第1戦)から変わったところは、メイテン選手がいなくなって中をアタックしやすくなったというところはあるんですけど、とはいえやっぱり三遠さんもより速くて、ポストのトラップも帰ってきてました。あとはもうゾーン、スリーツーのところで昨日(第1戦)はウイングエントリーからのプレーが何個かあったんですけど、そこはやっぱり張ってきて簡単に落とさせてくれなくて、途中でハイポストが空いているからハイポストのところから間簡単に入れていこうっていうところで、そこは入るようになってからはだいぶボールの流れが良くなったんですけど、やっぱりその日に変えられたときに、すぐに修正できる力っていうのをもう少しつけていかないといけないかなと思っています。
自分たちが良いシュートを打てなくなったときにトランジションでやられたり、佐々木くんのところでだいぶやられてしまった。最後の4クォーターは、自分たちは点数取れてるんですけど、結局リバウンドはワンストップした後にリバウンドを取られてスリーポイントっていうところだったり、ノースリシチュエーションでスリーポイントで決められたり。やっぱり、スリーポイント決められたくないところでスリーポイントで決められてるという部分があるので、そういったところをは課題かなと思っているので、勝ちながらまた修正していきたいなと思います。
三遠さんという今トップの場所にいるチームに対して、アウェイでしっかりできたっていうことはこれから繋がっていくかなと思うので、しっかりこういうゲームを取れたっていうところに自信持ちながら課題を克服していきたいなと思っています。
-三遠戦で得たものや収穫は
今シーズン非常に三遠さんは調子がいい中で、宇都宮さん、アルバルクさんなどの上位チームと自分たちが(ここまで)試合をずっとやってなかった。ここにきて、その辺りのチームとの試合が増えてきた中で、やっぱり自分たちの肌感覚、これからCSが入っていく中で、(自分たちが)どういうチームなのかっていうのを知るためにすごく重要な試合だったなと思います。
アレックス(カーク)が帰化したことによって、ヴィック・ローが3番で使えて、ハンドラーとして多くの時間で使えるというところで、かなりチームが上向きになっている状態で、どれぐらいできるのかなって一つのスタンダードを作りたかったので。その中で(三遠のような上位チームにも)勝てないことはないっていうのと、(三遠の)スリーポイントとトランジションは脅威だったというところは、改めて感じました。自分たちがスカウティングしている以上に佐々木くんは速いですし、大浦くんもすごく成長してますし、ここの2人がアグレッシブに点数を取りに来るっていうところは非常に怖かったなと思っています。自分たちはやっぱり一番警戒しないといけないコティ・クラーク選手のところは、しっかりディフェンスで抑えられたと思う。ただ、そこを抑えたときにガードたちのやっぱり能力っていうのが際立ってたので、今後どういうふうにして守っていくかなっていうところは課題になったなって思います。
-ビッグラインナップの手応え
後ろに(ジャック)クーリーがいるんで、このツープラトンでスリービッグの時間帯とジャックの時間帯っていうのを作ってやっているんですけど、手応えとしてはかなり出てきている。点数もこのスリービッグになってからの点数がかなり伸びてきているっていうのはあるんで、あとはディフェンスの部分。どうしてもアレックスだったり、ジャックのところの足を狙われるというか、横の動きのところを狙われてる部分があるので、そこの問題解決をこれからどうやってしていくかは自分たちの課題にもなると思います。
-終盤戦への意気込み
自分たちのわかりやすい目標、天皇杯の決勝というのがあるので。そこに向けてバイウィーク明けに自分たちが良いバスケットをして、天皇杯に臨みたいっていうショートタイムの目標がある。それは自分たちとしてはすごくやりやすいなと思いますし、天皇杯だけじゃなくて良いバスケットをずっと続けていくっていうことが、これから自分たちにとっては一番重要なこと。相手がどこでどうであろうと、シュートが入らなかったとしても、良いバスケットというのは自分たちの中で今、確固たるものが出来上がってきているので、それをやり続けること。(相手のディフェンスが)マンツーでもゾーンであっても、それをできるようにしていきたいと思います。
今村佳太の三遠戦後のコメント
-三遠戦の総括
両日ハイスコアゲームになって、自分たちとしては、できるだけ80点以下に抑えたい。うちはディフェンスのチームなので、それでも三遠さんみたいなアップテンポでオフェンス力のあるチームに対して、自分たちも質の高いディフェンスができて勝てたというのは、今後のシーズンにとってすごく大きな自信に繋がったと思う。このクオリティをしっかりと維持して高めながらやっていけば、自分たちの望む結果に少しずつ繋がっていくのかなと。すごく自分たちとしては自信に繋がった2試合だったかなと思います。
-三遠戦から得られたもの
三遠さんはこのシーズンすごく勢いのあるチームだと思っていますし、すごくオフェンス力の高いチームで、どこからでも得点を取れる選手がすごく多いなというのは感じています。
自分たちとしては、全部を止められるわけではないと思っていたので、少しでも相手にプレッシャーをかけて、少しでもいつもの三遠さんのオフェンスというか、バスケットボールに何かひずみを生じらせられればいいかなと思っていた。そういう意味では、すごくディフェンスの部分でプレッシャーをかけられたのが自分たちとしては大きな勝因に繋がった部分かなと思います。
-終盤戦に向けての意気込み
チャンピオンシップのクォーターファイナル、セミファイナルを沖縄アリーナでやれることの強みというのを自分としてはすごく感じているので、そこをしっかりとまずは取りに行けるように頑張っていきたいなと思います。ただ、あまり目先のことを考えていて、1試合1試合を大切にできないっていうのは、自分たちとしてはやってはいけないことだと思う。試合がある日もそうですし、練習がある日もそうですけど、日々の積み重ねを大事にして、毎試合準備できればなと思います。
岸本隆一の三遠戦後のコメント
-三遠戦から得られたものや学べたことは
本当に攻撃力がすごく高いチームということで、バイウィーク期間もすごく自分たちで準備していましたし、まずは結果だけ見たときに、いい準備をして、ちゃんと自分たちが遂行力高く持って、結果として表れたので良かったかなと思っています。
得られたものは、いつになく自分たちも点数がたくさん入った2ゲームだったので、何かそういう意味では自分たちの新境地というか、オフェンスのところでもしっかり点数を重ねながら、悪い状況を打開していくっていうのもこの2ゲームは多かった。そういう意味では、また新しい自分たちのスタイルも少しずつ確立できてきた2日間だったと思います。
-アレックス・カークの帰化の影響
それ(カークの帰化)によって、いろんなところがノーマークになりやすい状況が生まれてくるので、そういった意味でも、すごく影響力はあるんじゃないかと思います。
-第1戦からの修正点
修正はディフェンスのところですかね。もう少し相手がやってくることに対してアジャストしていったっていうところと、オフェンスのところは、昨日(第1戦)に引き続きボールを回しながら、もちろん相手がゾーンをしていてちょっと滞る時間帯はあったんですけど、適材適所でボールを回しつつも、打開すべき選手がしっかり打開して、点数を重ねていけたっていうところは昨日と変わらずにできていた部分かなと思います。
-バイウィーク中の過ごし方
いつも通りに過ごしていましたね。朝、普通に起きて、ご飯を食べて。何してましたかね?何かをしてたんですけど、あっという間に1日過ぎていって、休みもあっという間に過ぎたって感じですね。でも、家族といる時間はいつもより長かったんで、そういう意味ではリフレッシュできたかはわからないですけど、いつも通り過ごせたことがいい意味で僕の場合は気持ちが途切れずに心も体も次に向かっていけたかなと思う。いつも通りでした。
-終盤戦に向けての意気込み
引き続き、しっかり自分たちの力を積み重ねていって最終的に目標とするチャンピオンシップまでいけたらいいかなと思っています。直近では天皇杯もあるので、まずはそこをしっかり頭に入れて、戦っていけたらいいかなと思います。