Bリーグ1部・富山グラウジーズは4日、アウェイのホワイトリング(長野市)で信州ブレイブウォリアーズと対戦。平均得点、平均リバウンド共にスコアリーダーのイヴァン・ブバ、キャプテンの伊藤駿、野崎由之、マーフィージュニア トロイを欠く中、開幕からの連敗を止めるべく、負けられない戦いに臨んだ。
「試合の最初からエナジーを出すこと」を前節の反省点に挙げていた富山は、試合を通してのファストブレイクポイント「22」という数字やスティールも平均の6.7本より多い9本という数字が語るように激しいディフェンスから早い攻撃で得点を奪うことに成功し、前半を35-38と僅差で折り返す。
第3クォーター(Q)序盤も点の取り合いが続き、宇都直輝のオフェンスリバウンドからバスケットボールカウントを奪うなど富山が流れをつかんだかのように見えたが、その後展開した2-2-1や2-3ゾーンを信州が攻略し、点差を13点に広げられる。しかし、第4Qで3試合ぶりにスターティングラインナップに名を連ねた上田隼輔や7試合ぶりに復帰したマイルズ・ヘソンが躍動し、残り時間4分2秒で3点差まで詰めるも、あと一歩が縮まらず79-86と敗戦。開幕から10連敗と、悪い流れを断ち切ることができなかった。
試合後、高岡大輔ヘッドコーチ(HC)が記者の質問に答えた。
高岡大輔HCの信州戦第1戦後のコメント
ー信州戦 第1戦の総括
連敗が続いている中、アウェイにも関わらずたくさんの富山ブースターさんたちがベンチ裏にかけつけてくださり、本当に有り難いという思い。その中で勝ちを届けられなかったことがすごく悔しいし、勝ちを掴めない連敗の中でチームももがいて苦しんでいるが、なんとかここを脱却するために明日カムバックできるようにしっかり準備して、よい戦いをしたいと思う。
ー試合の入り方やファストブレイクポイントの評価
僕らがやろうとしているバスケットというのは表現できている時間帯は多かったかなと思う。ファストブレイクポイントも22ポイントだが、正確な数字は分からないが、アウトナンバーのシチュエーションも4、5本決めきれない、よい判断ができていないというところはあったので、もっともっとポイントを積み上げられるシチュエーションはあったかなと思う。
自分たちのやっていることに対して、自分たちのことを信じてプレーを続けることが勝ちを掴む大きな一歩だと思うので、それはしっかり明日も選手たちに伝えて臨みたい。
ー2-2-1や2-3ゾーンの意図
攻撃的にゾーンを使いたかったが、(エージェー)エドゥ選手のファウルトラブルやマイルズ選手のところでもトラブルがあったので、どちらかというと、ファールをケアするという意味合いが強いゾーンになってしまった。僕らとしては攻撃的なゾーンを使いたかったが、そこのタイミングで3ポイントシュートをやられてしまって、逆に向こうが苦しいシュートを打ったあとのトランジッションで、さっきの質問で答えた「決められなかった」ということが続いて、ここで点差が開いてしまった。
ー最後の追い上げは第2戦に繋がる部分も見えたと思うが、意気込みは
苦しい時間帯や追い上げている時間帯の中で、自分たちがやるべきことは誰かが無理やり1on1するのではなく、ボールをシェアしながらチームでバスケットをしたいという部分。そこが今日は追い上げている中で見られなくて、ひとりよがりというか無理やりアタックする場面も多かったので、それは今求めているものではない。チームでバスケットしたいというところにもう一度フォーカスし、よいバスケットをして勝ちを掴みたいと思う。