琉球ゴールデンキングス、西地区首位・大阪に惜敗 今村佳太が警鐘「戦わなきゃいけない相手は違う」
大阪エヴェッサ戦でハドルを組む琉球ゴールデンキングスの今村佳太(中央)©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部・琉球ゴールデンキングスは4日、アウェイのおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサと対戦。昨季王者の琉球と今季西地区首位を走る大阪という注目のカードに4,300人を超える観客が集まった。

 前半、大阪の強度の高いディフェンスから繰り出されるファストブレイクに苦しみ、一時15点のリードを許す。30-40と10点ビハインドで迎えた後半もジャック・クーリーアレックス・カークなどビッグマンがファールトラブルに見舞われ、大阪に主導権を握られる展開に。それでも4クォーター、岸本隆一今村佳太を中心に得点を重ね、残り34秒には79-74と5点差に迫る。しかし、あと1本が決まらず76-81でタイムアップ。同地区ライバルを相手に第1戦を黒星で終えた。

 琉球はクーリーが17得点11リバウンド、今村が17得点7リバウンド3アシスト、岸本が14得点3アシストとチームをけん引。試合後、桶谷大ヘッドコーチ(HC)と今村が記者会見で質問に答えた。

桶谷大HCの11/4大阪戦後のコメント

-大阪戦第1戦の総括

 エヴェッサさんも自分たち(琉球)の選手も一生懸命頑張っていた試合だと思います。もうこれはファールの差だと思います。

-シーズン序盤に西地区首位の大阪と対戦したことについて

 (シーズンの前半での対戦は)お互いそれぞれまだチームが出来上がってない状態での試合だと思う。なので、正直探り合いの試合ではあったのかなというふうに思いますし、スカウティングで見ている限り、(アンジェロ)カロイアロ選手のところを中心にやりながら、インサイドで、ショーン・ロング。あとは3ビッグがあるので、カロイアロのところをミスマッチにさせるっていうところは結構やってきているのかなと。それに対して、自分たちは3スモールじゃなくて3ビッグラインナップを使って、相殺させたかったので、これからやっていくうちに何がいいかという答えは出していかないといけないかなというふうに思っています。

桶谷大HC(中央)©Basketball News 2for1

-シュートが入らない時間帯について

 リズムが作れないというのはあって、いろんなことが作用しながらの試合だったので、ファールの多さもそうですし、そういうようなところで、リズムに乗り切れてなかったなというのはあります。

-第2戦に向けて

カロイアロ選手のところはそれなりに抑えて、自分たちのレイアップを外したとき、ファールを取ってもらえなかったときに、やっぱり走られて(しまう)というのは結構あった。(大阪は)そこのトランジションも間違いなくリーグで一番早いチームなので、それに対して、自分たちが良いフィニッシュして終わるっていうところはかなり重要になってくるかなと思います。明日もう1回頑張ります。

今村佳太の11/4大阪戦後のコメント

-大阪戦第1戦の総括

 僕の個人的なところもそうなんですけど、得点に繋がるようなターンオーバーが多くて、それが今シーズンは特に自分たちの課題としてある中で、修正しきれなかった点かなというふうに思います。

 ディフェンスの部分でも大阪さんの確率の高い3ポイントをもう少しタフなシチュエーションで打たせていかないと、自分たちとしては難しい試合になると思いますし、確率の高いシュートパーセンテージを持っているので、その辺は明日しっかりと修正していかなきゃいけない点かなというふうに思います。オフェンスの部分は、なかなかクリエイトして良いシュートは打てている中でも、決めきれてないってとこもあると思うんですけど、そこは自分たちがいかにフォーカスしてやっていけるかなというふうに思いますし、修正すべき点が多い中でカムバック最後にできたのは良かった点かなというふうに思う。明日はしっかりそれを最初から出せるようにまた準備していきたいと思います。

会見で記者の質問に答える今村©Basketball News 2for1

-3Pと2Pのバランスについて

 タイミングにもよるかなというふうに思っているんですけど、できれば半々ぐらいでやると、相手としては的が絞りづらくなると思っている。シュートアテンプトの本数にもよりますけど、自分としては半々ぐらいで、より守りにくくしたいなというふうに思っていますし、ペイントアタック、シュートもそうですし、今日ちょっと少しターンオーバーに繋がってしまったんですけど、キックアウトが自分としてはチームに求められていることだと思うので、その辺の精度をもう少し上げていくと、より守りづらくなるかなと思っている。今年はそこの精度にフォーカスしてやっていきたいなと思っています。

-フラストレーションが溜まる状況でのチームメイトとのコミュニケーション

 もちろんお互い思うことあるとは思うんですけど、ただそれは自分たちが変えれることではないので、自分たちができることはチームというよりもそれぞれが「自分がいま何ができるか」ということを考えることがすごく大事だとに思う。本当に自分たちのやるべきことにフォーカスしようというふうに声をかけていますし、戦うべき相手、戦わなきゃいけない相手は違うよっていう声掛けはしています。

 自分自身も熱くなってしまう部分があるんですけど、チームメイトからもそういう声掛けが出るので、そこは共通認識としてあるかなとに思う。それでもフラストレーション溜まってしまう場面でいかにそこを跳ね除けてプレーできるかというのがチームとしての本質が出る場面かなと思うので、その部分はもう一回、自分たちが考え直さなきゃいけない点かなというふうに思います。

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