Bリーグ2部・滋賀レイクスは第3節、アウェイのジェイテクトアリーナ奈良でバンビシャス奈良と対戦。21日の第1戦では約2000人のファンが見守る中、第4クォーター(Q)で点差を広げ96ー66と快勝。翌第2戦も88ー78で勝利し、今季初の2連勝を飾った。
第1戦では、ブロック・モータム が18得点7リバウンド、キーファー・ラベナが13得点6アシスト4リバウンド、ジャスティン・バーレル が13得点10リバウンド3アシスト、川真田紘也が10得点4リバウンドを記録。翌第2戦では、モータムが24得点3リバウンド、柏倉哲平が17得点2リバウンド3アシスト、バーレルが17得点15リバウンド7アシスト、湧川颯斗が13得点4リバウンドを記録した。
第1戦の試合後、ダビー・ゴメスヘッドコーチ(HC)とキーファー・ラベナが記者会見で質問に答えた。
ダビー・ゴメスHCの10/21奈良戦後のコメント
-奈良戦の総括
今日の試合は、良い意味で自分たちの本来のリズムを取り戻すことが出来た試合だったと思います。先週のタフな試合からずっとチームに呼びかけてきた『チームは何のためにあるのか』ということ。チームというのは1選手のためにあるものではなく、ロスター12名、コーチ陣、スタッフのためにあるのでもなく、同じ目的を持って一丸となって集まるメンバー、それがチームだと思っています。そういったものを今日の試合で見せることが出来たと思います。
試合の中で、タフな時間帯もありましたが、その中で崩れるのではなくて、そこからどう立ち上がるのか、立て直すのかを今日の試合で見せることが出来たのをすごくポジティブに捉えています。
-今シーズンはどんなチームを作っていきたいか
今日と開幕戦の熊本戦の第1戦で見せた試合のようなものが、自分としては作っていきたいチームです。一番は、サイズがあるのでそこでのフィジカル、インサイドでアドバンテージを取る。そしてインサイドだけではなくて、インサイドとアウトサイドをうまくバランスよくプレーできるチームを目指していきたいと思います。今日はシュートが入ったというのもあるのですが、そういった部分ではバランス良くプレー出来たかなと思います。
あとは先ほど話したところの『チームとは』の部分ともつながるのですが、毎試合、12名のロスターだけではなくて、応援してくださっているブースター、地域の皆さん、そしてコーチ、チームスタッフ、フロント、GM、社長というところまで全員が同じ方向に向かって自分たちがやらないといけないところにチーム一丸となってやっていく。そこを今、自分たちとしてもいろいろ築き上げようとしているところがあるんですけれども、今日の試合、そういった部分ではしっかりと全員が同じ目的を持ってパフォーマンスできたことっていうのが大きな勝ちに繋がったと思っています。
エネルギーは自然的に伝染していくものだと思っています。いいものも悪いものも。どんなリーグでもそうですが、最初の月でこのリーグで価値が決まるわけではないと思っています。Bリーグであれば、5月。そのときにしっかり自分たちが求める結果を出せるかどうか。なので、全員が理解しないといけないのは、もちろん求めるのは大事だけども、この10月に完璧なバスケットできるわけではないと思っています。
新しいメンバーが入って入れ替わりのあるシーズンでは難しいと思います。どのチームも必ず勝利という目的っていうのは持ってプレーしています。どのチームもベストなチームにはなれるはずです。ただ、それを全員が同じ目的を持って焦らず、プロセスのところをどれだけ信じてやっていけるかどうか、そこが大きく分かれる部分だと私は思っています。
ここ3、4週間は本当にいい練習ができています。バスケットボールというスポーツをやっている以上、いろいろなプレッシャーがあって、先週末の試合(ライジングゼファー福岡戦)のようにプレッシャーでシュートが入らないという日もあると思います。
今回、試合に入る前にチームに伝えていたのは『自分たちは本当に良い練習をしているからこそしっかりと冷静にやってきたことを信頼してプレーしよう』ということ。これが全くいい練習ができてない、何か自分の中で不安なことがあれば、試合に入るのもすごく不安ですし、もっと違った声掛けをすると思いますけども、全くそうではなくて、チームとしては本当に良い練習を積み重ねてきているので、そこを信頼して、チームメイトを信頼して、それで自分自身を信頼して、試合に入ろうというところが今回、大きく出来たことです。自分としても、ここにいないファンの皆さんに伝えたいメッセージは、『チームとしては本当に良い過程を積んでいるので、そこを信頼してこれからもチームをサポートしてもらえたら』ということです。
キーファー・ラベナの10/21 奈良戦後のコメント
-奈良戦の総括
前節の福岡戦を経て、今回の勝利は自分たちにとってもの本当に大きな勝ちだったと思っています。勝ちたい意欲はどのチームも同じという中で、今週、我々は本当にいい練習が出来ましたし、そのエネルギーをしっかりと今回のアウェーゲームという中でコート上に出すことが出来たのは大きかったと思います。
-チームメイトへの声かけについて
このチームは若いチームだと思っています。先ほど名前が挙げられた野本選手もまだまだ若い選手ですし、そういった中で、自分としては何ができるのかと考えてコミュニケーションをたくさん取ろうと考えていました。(声かけでは)特別バスケのことを話したわけではなくて、ある重要な時間にミスをして、その後、彼が終盤に3ポイントを2本決めたと思うんですけど、『もうミスは忘れて楽しくバスケをしろ』と。自分たちとしては楽しい好きなバスケットをやってここまで来ているからこそ、それに変なプレッシャーを抱える必要はないから、もうこの瞬間を楽しんでプレーしろと、そういった声かけを全選手としていました。
-B2へ舞台が変わっての心境、今シーズンのゴールは?
B2である以上、どのチームもそうだと思いますが、まずは昇格することが自分たちのゴールです。もちろん1シーズンで戻らないといけない大きな目標はありますけども、ただそこだけにフォーカスするだけではなくて目の前の1試合1試合、そこにフォーカスとしてやっていかないといけないと思っています。シーズンは本当に長くて、まだ55試合もあるので、目の前の試合に一つ一つフォーカスしながらやっていきたいと思っています。勝ちたいという気持ちが強いからこそ、感情が昂りすぎてしまって悪い結果も起きてしまうので、そこの感情をうまくコントロールしながら試合に入る。今日も試合中にありましたが、うまくいってないときにバラバラになるのではなくて、チームでもう一度一つになってそこから立て直す、そういった部分は今日の試合でもできたと思っているので、我々にとってはここからいい意味でリスタートして自分たちの波に乗れたらいいなというふうに思っています。