宇都宮 | 琉球 | |
17 | 1Q | 14 |
13 | 2Q | 11 |
24 | 3Q | 16 |
19 | 4Q | 20 |
73 | 最終 | 61 |
7か月ぶりに戻ってきたバスケ
Bリーグ1部は3日、各地で10試合が行われた。宇都宮ブレックスはホームで琉球ゴールデンキングスに73-61で勝利。開幕戦を白星で飾った。
新型コロナウイルスの影響で2019-20シーズンが中止となってからおよそ7か月。ファンの日常にバスケットボールが戻ってきた。コロナ対策で収容人数は規定の50%に制限されたものの、この日のチケットは完売。ブレックスアリーナには2114人のファンが詰めかけた。
後半は攻守噛み合い琉球を圧倒
序盤は両チーム硬さが見え、流れをつかみきれない展開となり、宇都宮の5点リードで前半を終える。迎えた第3クオーター、宇都宮は自慢のディフェンスに加え、比江島が独特のステップから得点を重ねるなど、開始6分で16-4のランに成功。このクオーターを24-16で終え、13点リードで第4クオーターへ。最終クオーターは琉球に一時10点差に迫られるも、比江島、遠藤らの3ポイントシュートで再び突き放し、勝利を決定づけた。
「後半からアグレッシブにプレーできたので良かった。待ちに待ったこの日だった。ファンの皆さんの前でプレー出来て本当にうれしく思っています」。試合後、比江島は笑顔で話した。
「声が出なくても『圧』がある」
ファンの応援も新様式での対応が求められる今シーズン。この日もファンが試合中に声を出すことや立ち上がることはなく、手に持ったメガホンを鳴らしチームを応援していた。敵チームを威圧するような「ディフェンス」コールや歓声はないものの、それでもホームコートアドバンテージは大きいと安斎ヘッドコーチは語る。
「声が出なくても、『圧』みたいなものはある。お客さんは声出さない分、手拍子とかそういう部分でサポートしてくれた。そのおかげで僕たちも乗っていけた。お客さんは声を出せなくて不完全燃焼かと思いますけど、その分、僕たちがしっかりプレーで見せていければいいんじゃないかと思います」。
コロナ禍で世界が大変な状況でも、会場に足を運んでくれるファンがいる。声援がなくても、黄色いTシャツを着て座っているだけでチームにとって大きな力になる。
「開幕戦を勝ち切れたことが非常に大きい。こんな状況の中来てくださったお客さんに感謝しています」。
特別なシーズンでも変わらず、ファンとともに頂点を目指していく。開幕戦の勝利は、そんなブレックスの所信表明にもだったのかもしれない。