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琉球戦で14得点を記録した宇都宮・比江島(右)
宇都宮琉球
171Q14
132Q11
243Q16
194Q20
73最終61

7か月ぶりに戻ってきたバスケ

Bリーグ1部は3日、各地で10試合が行われた。宇都宮ブレックスはホームで琉球ゴールデンキングスに73-61で勝利。開幕戦を白星で飾った。

新型コロナウイルスの影響で2019-20シーズンが中止となってからおよそ7か月。ファンの日常にバスケットボールが戻ってきた。コロナ対策で収容人数は規定の50%に制限されたものの、この日のチケットは完売。ブレックスアリーナには2114人のファンが詰めかけた。

2114人のファンで満員となったブレックスアリーナ

後半は攻守噛み合い琉球を圧倒

序盤は両チーム硬さが見え、流れをつかみきれない展開となり、宇都宮の5点リードで前半を終える。迎えた第3クオーター、宇都宮は自慢のディフェンスに加え、比江島が独特のステップから得点を重ねるなど、開始6分で16-4のランに成功。このクオーターを24-16で終え、13点リードで第4クオーターへ。最終クオーターは琉球に一時10点差に迫られるも、比江島、遠藤らの3ポイントシュートで再び突き放し、勝利を決定づけた。

「後半からアグレッシブにプレーできたので良かった。待ちに待ったこの日だった。ファンの皆さんの前でプレー出来て本当にうれしく思っています」。試合後、比江島は笑顔で話した。

「声が出なくても『圧』がある」

ファンの応援も新様式での対応が求められる今シーズン。この日もファンが試合中に声を出すことや立ち上がることはなく、手に持ったメガホンを鳴らしチームを応援していた。敵チームを威圧するような「ディフェンス」コールや歓声はないものの、それでもホームコートアドバンテージは大きいと安斎ヘッドコーチは語る。

試合後、報道陣の質問に答える宇都宮・安齋HC

「声が出なくても、『圧』みたいなものはある。お客さんは声出さない分、手拍子とかそういう部分でサポートしてくれた。そのおかげで僕たちも乗っていけた。お客さんは声を出せなくて不完全燃焼かと思いますけど、その分、僕たちがしっかりプレーで見せていければいいんじゃないかと思います」

コロナ禍で世界が大変な状況でも、会場に足を運んでくれるファンがいる。声援がなくても、黄色いTシャツを着て座っているだけでチームにとって大きな力になる。

「開幕戦を勝ち切れたことが非常に大きい。こんな状況の中来てくださったお客さんに感謝しています」

特別なシーズンでも変わらず、ファンとともに頂点を目指していく。開幕戦の勝利は、そんなブレックスの所信表明にもだったのかもしれない。

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