アルバルク東京・中村浩陸「プレーできることがすごく嬉しい」SR渋谷戦で決勝点 次節・宇都宮戦は「必ずいい試合ができる」
アルバルク東京の中村浩陸(左)©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)は11月8日から10日にかけて各地でレギュラーシーズンの第9節が行われ、東地区のアルバルク東京はアウェイの青山学院記念館で同地区のサンロッカーズ渋谷と対戦。第1戦を66-83で落としたものの、第2戦を91-90で勝利し、1勝1敗で同対決を終えた。

 第1戦を落として迎えた第2戦。A東京は第1Q中盤に0−8のランで一時引き離されたものの、安藤が1Qで3Pシュート3本沈めるなどして食らいつく。第2Qでは、自慢の堅守でSR渋谷を抑え込み、42−46と4点ビハインドで折り返す。

 後半は一進一退の展開が長く続き、第4Qは残り0.3秒でマーカス・フォスターが同点弾となるプットバックをねじ込み、オーバータイムへ突入。延長戦では中村浩陸のアタックが功を奏し、残り15秒にはファウルをもらいながら値千金の同点弾を成功させる。勝ち越しのフリースローもきっちりと沈め、最終的には91-90で勝利。「東京ダービー」で大きな1勝をもぎ取った。

 第2戦ではセバスチャン・サイズがチーム最多の26得点8リバウンドを記録。3Pシュート5本を沈めた安藤が17得点2アシスト、後半の活躍が光ったフォスターが15得点13アシストのダブルダブル、中村は12得点を記録した。

 試合後の記者会見では、デイニアス・アドマイティスHCと中村が記者の質問に答えた。

デイニアス・アドマイティスHCのSR渋谷戦後のコメント

ーーSR渋谷戦・第2戦の総括

昨日の第1戦に関してもそうですが、今日(第2戦)もやはり自分たちのミスがかなり目立ってしまいました。特に前半の1対1のディフェンスでかなり相手の選手たちに破られてしまったイメージがあります。しかし、後半は修正してからしっかりと守っていい形でプレーしたので、終盤になるにつれてだんだんミスも少なくなり、そこが勝利につながったと思います。

ーー第1戦ではなかなか粘れなかった部分があったように感じたが、第2戦ではどこを修正したのか

ディフェンスですね。昨日と今日とを比べるとディフェンスのカバレッジを少し変えて、途中いろんな形のカバレッジをしました。オフェンス面ではいいスクリーンをかけて形を崩すなど、全体的に質を上げました。昨日の今日ですので、(作戦を)ガラッと変えることはできないですが、そういったところを一人一人がしっかりとプレーしたと思います。

記者の質問に答えるデイニアス・アドマイティスHC©Basketball News 2for1

ーー中村が復帰後に少しずつプレータイムを伸ばしているが、その理由や評価は

彼はけがで脱落していた時期があるので、しっかりとリハビリをして、必ずコートに戻るという気持ちで、今日は本当にいいパフォーマンスをしてくれたと思います。彼はやってほしいということにしっかりと応えてくれると思っていましたし、今日はしっかりと応えてくれたと思います。オフェンス、ディフェンスだけではなく、最後のシュートやフリースローを沈めるなど、しっかりとチーム状況を見て、貢献してくれる。そういった気持ちが全面的に出て、本当にいい仕事をしてくれたと思います。

ーー次節・宇都宮戦に向けて、第2戦での勝利はいい流れになると思うが、選手たちにはどんなことを伝えるか

水、土日と試合があり、スケジュールがかなり厳しいので、練習ができないですが、宇都宮さんに関してはフィジカル面で負けないこと、ここを心掛けていきたいです。メインプレーヤーのニュービル選手、比江島選手、彼らを中心に攻めてくると思うので、ペリメーター陣のところのフィジカル面でのディフェンス、これが一つのキーポイントになってくると思います。短い時間ではありますが、しっかりと準備して戦っていきたいと思います。

中村浩陸のSR渋谷戦後のコメント

ーーSR渋谷戦・第2戦の総括

昨日ああいう強度がない形で負けてしまったので、今日は入りからアグレッシブにやっていこうという話をしていたんですが、なかなかペースをつかめずにいました。(安藤)周人さんが打ったり、マーカス(フォスター)が打ったり、いろいろな選手がつないでくれて最後勝てたのかなと思います。

ーー第2戦でのディフェンスについて。PGとして前線からディフェンスで当たることで、リズムを作れていたように感じたが、その点はどうだったか

アグレッシブさが足りていないなとベンチから見ていて感じたので、そういったところを表現するのがベンチから出ていく人の仕事だと思っている。そういったところを今日いい感じに出せたかなと思います。

記者の質問に答える中村©Basketball News 2for1

ーーアドマイティスHCから特に前半細かいミスがあったと話があったが、まずかったなと反省する部分はどこだったか

オフェンスの部分は、マーカスだったり周人さんだったり、いいハンドラーやシューターがいるので、僕はそういったところを使えるようなセットだったりはわりかしできていたのかなと思うのですが、ディフェンスのところでだいぶ自分がオーバーヘッドしてしまったりとか、スイッチしなくていいところをスイッチしてしまったりとか、それこそファウル溜まってるところでファウルしてしまったり、ボーナス(フリースロー)を与えてしまったりというところがあったので、そういったところは減らしていかないと。今日は僅差で勝ったんですけど、こうした僅差の試合になってくるとフリースローってすごく大事になってくると思うので、アジャストしなきゃいけないと思います。

ーーPGとしてディフェンスなどでしんどい時はあると思うが、けが明けどういう気持ちで挑んでいるか

試合に出る方が絶対に楽しいので、今はしんどさもあるんですが、コートに立ってプレーできることがすごく楽しい、シンプルに楽しいなと思ってプレーしています。

ーー次節は宇都宮戦だが、開幕戦では悔しい思いをした。試合に向けての意気込みは

開幕節でああいうふうに負けてしまって、自分も怪我であまり出られなくてチームに貢献できなかった。でも、その時よりも絶対今のチームの方が少しずつですがよくなってきていると思うので、HCが整えてくれるゲームプランに沿ってやっていけば必ずいい試合ができると思っています。あとはそれを、選手一人一人がコートで表現するだけだと思うので、すごく楽しみです。

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