信州ブレイブウォリアーズが東首位キープ 「新しいグループに…」勝久HCが語る後半に強くなった理由とは
信州ブレイブウォリアーズのアキ・チェンバース©Basketball News 2for1
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 Bリーグ2部(B2)は18日から19日にかけて各地でレギュラーシーズンの第4節が行われ、信州ブレイブウォリアーズ(東地区1位)はホームのホワイトリングで横浜エクセレンス(同7位)と対戦。18日の第1戦を98-59、19日の第2戦を86-71でそれぞれ勝利し、6勝1敗で東首位をキープしている。

 19日の第2戦では、第4クォーター(Q)に一時9点差まで詰められる時間帯もあったが、マイク・ダウムアキ・チェンバースの3ポイントシュートが次々と決まり、横浜EXを突き放す。最終的にはチームで45本中20本の3Pシュートを沈め、開幕からのホームでの連勝を「4」に伸ばした。

 横浜EXとの第2戦では、ダウムが両チーム最多の25得点、土家大輝が17得点、チェンバースと東海林奨が16得点を記録。試合後、勝久マイケルヘッドコーチ(HC)とチェンバースの記者の質問に答えた。

25得点を挙げたマイク・ダウム©Basketball News 2for1

勝久マイケルHCの横浜EX戦後のコメント

ーー横浜EX戦第2戦の総括

タフスケジュールの最後の2戦を連勝で終えられたのは本当に良かったです。 ただやっぱり、もっともっとクオリティの高い40分間をやっていきたいです。疲労もあったでしょうし、でもやっぱりもっと良い準備もできたはずだと思います。コンビネーションかもしれないし、それは一人一人、自分にしか分からない。今後われわれが目指している場所へ行くためには、もっと良くできたのではないかと思います。自分のメンタリティを確認するべきというような思いでした。

特にオフェンスもディフェンスも両方なんですけど、ディフェンスでは、われわれのローテーションのルールとか、どこからヘルプするというルールだとか、そういうことをパニックディフェンスをせずに、正しい場所から、喋りながらやること。

昨日(1第1戦)トレイ・ボイド選手に対してコートを縮めた時にタフショットで終わっていたのが、絶対に今日(第2戦)は複数の努力が必要になると思った。今日、ヘルプ相手にキックアウトからのスリーだったり、前半特に多く生まれていた。もっともっとそこのディフェンスは良くならないといけないし、ピック・アンド・ロールディフェンスも、簡単にやられる場面がありました。そういうところはオフェンス面もですけど、特にディフェンス面でもっとしっかりやっていきたいなと思っています。 ただ、本当に無事にこの2連戦に関してはけがなく連勝できたことはうれしく思っています。少し休んで来週からは、もっともっとまた質を高めていく練習をしていきたいなと思っています。 

記者の質問に答える勝久マイケルHC©Basketball News 2for1

ーー後半の勝負強さについて

シーズン前から、過去の3Qの話っていうのは新しいグループにしてはいて、ゲームデーのウォームアップを導入した日に、「ゲーム前のアップはこうだけど今までやっぱり3Qでどうしてもエナジーが少しフラットになってしまうこともあったので、ハーフタイムでもしっかり準備してね」というのは伝えていました。それ以外はいつも40分、3Qの入りとか、「今ここだよ」っていうことはもちろん話します。

今日に関しては、やっぱり前半で反省点が多かったです。(反省を修正して)3Qで良い入りができたけど、リードを大量に作ったので4Qでまたリラックスしてああなって(点差を詰められて)しまった。 もう完全に自然な人間なんですけど、直さなきゃいけない部分です。なので、みんなには常に「40分」っていうマインドセットでやってもらいたいです。 ポジティブなところを言うなら、3Qは良かったです。 

ーーアンジェロ・チョル、アキ・チェンバースの活躍について

AC(アンジェロ・チョル) は特に昨日すごく良かったですし、福井(ブローウィンズ)戦での反省点を受け止めて、それをもっとやろうというのが昨日見えて本当に良かったですし、今日も貢献してくれました。 

アキは本当にタフな選手で、彼が昨年加入したばかりの時にも多分話したと思うんですけど、シュートも素晴らしい、ドライブも強い、クラッチプレーヤー、昨年(ブザービーターを)見たように、そして今日見たように、本当に大事な時に決められる。いろんな良いところがあっても、一番の強みというのは球際だと思っています。昨日の、ウィークサイドのリバウンドヘルプっていうところで、仲間がポジション争いで負けていたところを彼がウィークサイドリバウンドをヘルプで取りに行ったっていうクリップを今日は例にしました。試合前に「みんなこうやって40分やらなきゃいけないよ」って。そういうところはアキは素晴らしくて、本当にタフな選手で、いつもそういうところで頑張っています。35歳でも年齢関係なく、たぶん身体はチームで一番強いんじゃないですかね。 本当に長いプレータイムで頑張っていて、ベストプレイヤーにもいつもつけていて、すごくタフで素晴らしいです。 

ーーチェンバースの活躍が昨季以上に目立っていると感じるが

昨年も強かったと思うんですけどね。 元々そういうところがすごい選手です。ですけど毎年感じることは2年目の選手ってやっぱり違うんですよね。1年一緒に働いて、別に球際の話を新しくしているわけではないし、それはもうずっと言っていることですけど。分かってくるとメンタルのキャパシティがどんどん増えて余裕が生まれると、本来のプレーもより出てきます。2年目っていうのはもしかしたらそういう部分にも関わっているのかもしれないですけど、チームのディフェンスルールを今年は深く理解しているっていうところから余裕が生まれて、良いプレーに繋がっているのかもしれないです。

アキ・チェンバースの横浜EX戦後のコメント

ーー連勝を振り返って

(福井戦で)大敗したあとに、昨日良い形で流れをつかんで、今日も流れを呼び起こすっていうような日になったので非常に良かったと思います。タフなバトルでしたけど、良い流れができて、最終的には良かったです。

ーー自身のプレーを振り返って

自分の経験をしっかりと生かしながら自信を持ってやる。それを1年通じてやることが大事だと思います。自分のロードマップを引いた時に、しっかりとそこを一歩一歩進んでいくことを重要視しています。

記者の質問に答えるチェンバース©Basketball News 2for1

ーー試合の後半や第2戦での強さについて

特に2日目、タフになるゲームに対して自分たちはしっかりと上手くなっていかないといけないと感じています。ですが、チームとしての変化と成長が見られるようになったと思います。特に若手がしっかりとエネルギーを持ってきてくれています。昨季はそういう場面でエナジーが下がっていましたが、今季はそこの重要性も分かっていますし、しっかりと維持ができています。

ーー次節・ライジングゼファー福岡戦に向けて

福岡はタフなチームですが、自分たちにはプレーオフでの経験値もあります。福岡はホームとして絶対勝とうとしてくると思いますので、そこをしっかりと自分たちが勝ちを呼び込めるように頑張りたいと思います。

(芋川史貴)

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