日本バスケットボール協会は21日から23日にかけて、各地で天皇杯2次ラウンドを開催した。大分会場(レゾナック武道スポーツセンター)では、Bリーグ1部(B1)の長崎ヴェルカは21日にB2・熊本ヴォルターズと対戦し、96−89で勝利。翌22日はB3・トライフープ岡山と対戦。馬場雄大が欠場となる中、一進一退の展開となるも、最後は75−71で辛勝した。迎えた最終日23日は、2024-25シーズン開幕戦の対戦相手でもあるB1・サンロッカーズ渋谷と対戦。互いに譲らない展開の中、接戦を守り勝ち、75−69で勝利。12月4日に行われる3次ラウンドに駒を進めた。
長崎のほか、ファイティングイーグルス名古屋、千葉ジェッツ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、アルバルク東京、群馬クレインサンダーズ、宇都宮ブレックス、三遠ネオフェニックスが3次ラウンドに進出。長崎は3次ラウンドで三遠と対戦する。
2次ラウンドの期間中、各試合後に記者のインタビューに答えた馬場雄大と川真田紘也のコメントを紹介する。
馬場雄大のコメント
―チームの仕上がりについて
今は全然まだまだです。4、50%ぐらいですかね。まだまだやれると思いますし、まだまだ個々でやってしまうところもあるので。バスケットボールはチームで戦うことに意味があるというか、そこに勝つチャンスがあると思っているので、そこを突き詰めてシーズン戦っていきたいなと思います。
―長崎で1シーズン戦ってみての心境の変化
楽しみながらやるというところは去年から変わっていないです。だけど、やっぱり勝つために必要なことはたくさんあるということを昨シーズンを通して感じた。勝つことで得る楽しみを味わいたいという気持ちが強いので、どんどん高いレベルで楽しんでいけたらなと思います。
―新しいホームとなるハピネスアリーナの印象
すごいです、環境面が。そこ(ハピネスアリーナ)でできることにすごく光栄に思いますし、プレシーズンなんですけど、ファンの方がほぼ満員という状況で、長崎のバスケットボールの熱を改めて感じました。優勝を狙っていくチームに少しずつなり始めているなと感じているので、チーム一丸となってアリーナにふさわしい活躍をしていけたらなと思います。
川真田紘也のコメント
―岡山戦後の総括
本当に全体を通して最後までギリギリという形だったんですけど、どのチームも勝つという気持ちでやっている以上、こういう試合はあります。でも、だからといって僕たちもB1というプライドがあるので、もっともっと課題としてはやるべきことがたくさんありましたし、そういうところをちゃんとしないと、こういう接戦になってしまう。また修正して頑張りたいなと思っています。
―日本代表でチームメイトのSR渋谷のジョシュ・ホーキンソンとの会話は
本当に軽く「また明日(23日)対戦しようね」みたいな感じぐらいで喋りました。(インタビュー時点で)僕たちはまだ(岡山との)試合が終わってなかったことや、先を見据えるというよりは目の前の試合をちゃんとしないと相手にも失礼ですし。自分たちも今日(22日)みたいな展開になる可能性もあったので、そういう部分においてもあまり会話せず、目の前の試合に全力で挑んだという感じです。
―SR渋谷との開幕戦について
開幕戦のカードが天皇杯と同じ。日にちも近いですし、なかなかないと思うし、ここで勝った方が流れを取れると思います。
―チームの仕上がりについて
まだまだというか、難しいですね。もうシーズン(開幕)が近いんですけど、新しいヘッドコーチも来て、新しいメンバーでやっている中で、本当に新しいことばかり。今やっとこさ形になっているので、チーム的にもあともうひと踏ん張りでというところなので6、7割とかじゃないですか。あと本当にもうひと踏ん張りというところなので。そこをもっともっと完成度を上げていけたらなと思っています。
(榊原かよこ)