
昨シーズン、39勝21敗の好成績でレギュラーシーズンを終え、クラブ史上初となるBリーグチャンピオンシップ(CS)出場を果たした群馬クレインサンダーズ。カイル・ミリングHC体制2季目となる今季は、在籍6季目を迎えるトレイ・ジョーンズやドイツ代表経験を持つヨハネス・ティーマンら主力選手が残留。さらに、ケリー・ブラックシアー・ジュニアや谷口大智らが加入し、戦力はさらに厚みを増している。
その中で大きな期待を集めるのが、広島ドラゴンフライズから移籍した24歳のポイントガード、中村拓人だ。FIBAアジアカップ2025予選 では日本代表にも選出された有望株は、新天地でどんな未来を描くのか。群馬への移籍を決めた理由やNBAサマーリーグでの経験、日本代表への思いなどについて聞いた。(取材日:2025年8月25日)

カイル・ミリングHCと再タッグ「成長できると実感」
ーーまずは昨シーズンの振り返りからお願いします。広島ドラゴンフライズでは、王者として挑んだシーズンでした
昨シーズンは個人としてもチームとしても、優勝した翌年ということもあり、自分自身の強さを証明したいと臨んだシーズンでした。ただ、思い描いたようなシーズンやストーリーにはならず、悔しさもありました。
一方で、ボールを託されるシチュエーションが多く、コーチ陣やチームメイトが託してくれた責任を強く感じていましたし、結果で応えられなかった責任も痛感しました。ボールハンドラーとして試合を決める場面も任され、自分がやれる場面は確かにありました。そこは良かったと思います。新たに群馬でプレーする今季は、それを積み重ねて、さらに良いプレーヤーになれると思っています。昨シーズンは結果は伴わなかったですが、自分にとって学びの多いシーズンでした。
ーー今シーズン、群馬に加入することを選んだ理由を教えてください
一番は、カイル・ミリングHCのもとで再びプレーしたいと思ったからです。広島時代に一緒にやって、選手として成長できると実感できました。その経験が、移籍を決断する一番の決め手だったと思います。
ーーミリングHCと再び一緒にやることについてはどう感じていますか。
群馬に合流した際にも(ミリングHCと)話しましたが、お互いを知っているからこそ、僕のプレースタイルを理解してくれていると思います。僕自身もHCの目指すバスケットを理解しているつもりなので、練習にもスムーズに入れました。シーズンを通して互いに理解を深めながら戦えることが楽しみです。
ーー「Bリーグユナイテッド」として参加したNBAサマーリーグでの経験や課題について教えてください
自分の強みであるリングへのアタックはある程度通用しましたが、ディフェンスのインテンシティーはこれまで経験したことがないほど高かったです。それは行ってみなければ分からない部分で、非常に良い経験になりました。その強度を知ったからこそ、群馬でのプレーで自分がチームメイトに刺激を与えられる部分もあると感じています。そこは今後も意識して取り組んでいきたいです。

日本代表も意識「自分の力を示していく」
ーー一緒にプレーして印象に残った選手はいますか
今村佳太選手とプレーしたとき、当初思っていた以上に多様なプレーができる選手だと気づきました。特定の「この選手がやりやすい」というより、それぞれの選手の特徴を知ることができた期間でした。
ーー日本代表についてはどのように考えていますか
24歳の今、やはり日本代表は目指すべき場所だと考えています。日の丸を背負うことは大きな目標の一つです。そのためには、まず所属チームで結果を残すことが重要で、それが自然と代表につながると思います。オリンピックも視野に入れていますが、まずは群馬で結果を出すこと。そしてその中で自分の力を示していくことが代表に近づく一番の道だと考えています。選ばれたいという気持ちは今も変わりません。これからも成長を意識してプレーしていきたいです。
ーー新シーズンが始まり、チームの雰囲気はいかがですか
バスケットボールにすごく集中できる環境だと感じています。ここに身を置くことで、自分自身より一層集中して取り組めていますし、結果を残していかなければいけないと感じています。(取材時点で)まだ群馬に来て2カ月ほどですが、とても良い毎日を過ごしています。
ーーよく話す選手や印象的な選手はいますか
辻直人さんとは広島時代から一緒にプレーしていたので、移籍のときも、移籍後も気にかけて声をかけてくれました。こちらに来てからも話しやすく、頼れる存在です。
ーー最後に、今シーズンの目標を教えてください
このメンバーを見ても分かる通り、群馬は全員で戦えるチームですし、本当に優勝を狙える戦力が揃っています。僕自身も少しでも貢献したいと思っています。全員でシーズンを戦い抜き、最後は優勝を勝ち取りたいです。







