
Bリーグ2024-25シーズン、群馬クレインサンダーズはレギュラーシーズンを39勝21敗で終え、クラブ史上初となるチャンピオンシップ(CS)進出を果たした。オフには、長年チームを支えた菅原暉やマイケル・パーカー、ケーレブ・ターズースキーら主力選手が退団。それでも、ケリー・ブラックシアー・ジュニアをはじめ、日本代表経験を持つ中村拓人、ベテランの谷口大智ら5名が加入し、新たな陣容でスタートを切ろうとしている。
この多彩なメンバーをまとめるのが、群馬で2季目を迎えるカイル・ミリングHCだ。2023-24シーズンに広島ドラゴンフライズをBリーグ初優勝に導き、最優秀ヘッドコーチ賞を受賞。群馬での1年目となった昨季はクラブ史上初となるチャンピオンシップ(CS)進出を果たすなど、輝かしい実績を持つ名将だ。今季はさらなる飛躍が期待されるチームを率いるミリングHCに、昨季の振り返りや今季の注目選手、目指しているゴールなどについて聞いた。(取材日:2025年8月25日)
中村拓人と淺野ケニーに期待
――CS初出場を果たした昨シーズンを振り返っていただけますでしょうか
群馬での1年目は、クラブを深く理解する良い機会になりました。スタッフもハードワークしてくれたおかげで、チームは一段上のステージに進むことができたと思います。CSを目指しながらシーズンを戦えたことも大きな収穫でした。
――今季のメンバーは多彩ですが、特に成長を期待する選手は
全員に期待しています。それぞれが強みを持っているからです。例えばブラックシアーや中村拓人はゲームをつくる力がありますし、佐藤誠人はコートにエネルギーをもたらす選手です。谷口大智は経験豊富で、オンコート・オフコート双方で重要な役割を担ってくれるでしょう。エージェー・エドゥについても、リバウンドやリム周辺での貢献を期待しています。役割を果たす選手とクリエイトできる選手が組み合わさることで、非常に良いチームになると考えています。
――オフにはアジアカップがありましたが、日本代表のバスケットボールを見てどう感じましたか?
アジア各国のレベルは確実に向上しており、その成長スピードは非常に早いと感じています。ヨーロッパも発展を続けていますが、スピードという観点ではアジアが上回っている部分があります。アジアの可能性を強く感じました。
――もし日本代表を率いるとしたら、試してみたい戦術はありますか?
ははは(笑)。トム・ホーバスHCは、日本に合った速いペースのバスケットを構築しており、選手の強みをうまく引き出していると思います。オリンピック予選でも技術的には他国に引けを取りませんでした。身長差による不利はありましたが、技術面では十分に戦えていたと思います。ホーバスHCは「どうすれば勝てるか」を徹底的に考え、結果につなげている点が素晴らしいです。
――群馬の選手の中で、日本代表入りを期待する選手は?
将来的には中村拓人です。高いポテンシャルを持ち、若くして代表チームに選ばれた経験もあります。本人も代表で戦う気持ちを持っていますし、再び戻ってほしいと願っています。また、淺野ケニーも将来性があり、世代トップのシューターだと考えています。この二人の若手には大きな期待を寄せています。
――最後に、今シーズンの目標を聞かせてください
「爆発」するシーズンにしたいと思っています。若手とベテランが良いバランスで融合し、素晴らしいラインナップになったと感じています。若手には経験豊富な選手から多くを学んでほしい。その学びのスピードが早ければ、チームとしてもさらに成長できます。今季だけでなく来季、さらにその先へとつながる基盤を築くために、まずは土台をしっかり固めたいと考えています。







