
Bリーグ1部・三遠ネオフェニックスは14日と15日の両日、豊田合成記念体育館(エントリオ)で開催された「AICHI CENTRAL CUP2025」に参戦。14日の第1戦は名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦し、86-63で勝利。翌15日の決勝ではファイティングイーグルス名古屋と対戦し、76-53と大勝。2連勝で大会2連覇を果たした。
優勝した三遠はエースガードの佐々木隆成がけがにより不在となったが、先発を務めた大浦颯太やデイビッド・ヌワバ、ヤンテ・メイテンらは相変わらずの活躍を見せ、新加入のダリアス・デイズも攻守でチームに大きく貢献。若手の湧川颯斗や根本大、浅井英矢らは強度の高いディフェンスでチームを盛り上げるなど、シーズン開幕まで1カ月を切ったこの時期に期待が高まる内容となった。
大会終了後、三遠の大野篤史HCと大浦颯太が記者の取材に答え、2連覇に果たした愛知セントラルカップを振り返った。

大野篤史HCのコメント
――愛知セントラルカップの総括
今、できる限りのベストを選手が出し続けてくれたおかげで勝つことができたと思っています。ディフェンスのところも、もちろん重きをおいて、ディフェンスから自分たちのオフェンスにつなげるというところは(大野HCがチームに)来た当初からずっとやり続けて、「そこをステップアップしていこうね」とやっていた。決勝も苦しい時間でファウルトラブルだったり、ビッグマンがいなかったりしたが、ビッグマンはチリ(河田チリジ)がいる中でもスイッチをして、全員が足を動かして、ディフェンスで止めに行った。あのマインドがすごい良かったなと。特に若手の子たちはディフェンスに関しては及第点を与えられるかなと。あとはオフェンスではビビリ散らかさないように。(プレーを)作れるようになっていけば、また彼らはいい選手になっていけるかなと思っています。

――ダリアス・デイズの評価
まだまだ自分たちのシステムの中で覚えないといけないことがある中で、少しコンフューズ(困惑)しているところもあると思うんですけど、キャラクターをしっかり前面に出してくれているところ(が良い)。ボーカルリーダーにもなってくれていますし、ファンの皆さんに対してのサービス、チームに溶け込もうとしている姿というのは、すごく獲得してよかったなと思っています。
――浅井英矢の評価
夏から取り組んできた、サイズがある中で小さい選手にも大きい選手にもしっかりファイトするというところ、それが彼の役割だというのを、彼自身がそこをやらなければゲームに出られない、プレータイムを勝ち取れないということは認識していると思うので、そこに関しては良かったなと。ずっとそこはいいんですけど、オフェンスで少しマイナスになりすぎてるところがあるので、そこをしっかり修正して、もう少しそこの理解力が上がっていけば、プレータイムももう少し増えるかなと思っています。
大浦颯太のコメント
――愛知セントラルカップの総括
自分たちがこの夏からやってきたバスケットだったり、オフェンスとかディフェンスのところで、すごくいい部分も多く出せたと思いますし、その中でいろんな課題が出てきているので、そこをもっともっとシーズンに向けて修正して、もっともっとより質の高いバスケットやっていけたらなと思います。

−チームの今後の修正点や課題点は
オフェンスのところもまだまだ。自分たちが正しいレーンだったり、いろんなチームルールがある中で、まだまだ徹底できていない、遂行力のところはまだまだ低いと思います。もっともっと質を高めていけると思いますし、これからいろんなフォーメーションが入ってくる中で、今、簡単なところでできていないと(まずい)。そこは今のうちからでも改善できるところだと思いますし、ディフェンスでは簡単な得点だったり、昨シーズンはリバウンドで負けていたところで、セカンドチャンスポイントをもっともっと減らせると思いますし、いろんな課題がある中で、まだまだ伸びていける部分かなと思っています。
(榊原かよこ)






