
中村拓人やケリー・ブラックシアー・ジュニアら実力派の選手が新たに加入し、注目を集めているBリーグ1部(B1)東地区・群馬クレインサンダーズ。8月30日にはホームのオープンハウスアリーナ太田で同地区所属の秋田ノーザンハピネッツとプレシーズンゲームを行った。
試合開始前には、新体制発表会として新加入選手が記者会見に登壇。吉田真太郎GMより、今季新加入となった中村、ブラックシアー・ジュニア、佐藤誠人、谷口大智、エージェー・エドゥの5名が加入に至った理由などが語られたほか、2025−26シーズンのキャプテンには辻直人、バイスキャプテンには藤井祐眞とヨハネス・ティーマンの2名が就任することが発表された。
今シーズン初となった秋田との対戦では、新加入のブラックシアー・ジュニアと谷口が先発で出場。第1クォーターから秋田に主導権を握られ、終始追う展開となったものの、34−51で迎えた3Qからはディフェンスの強度を上げ、流れをつかんだ群馬。細川一輝は後半に4本連続で3ポイントシュートを沈め、会場に熱気をもたらした。また、6シーズン目となるトレイ・ジョーンズが5スティールと秋田のリズムを崩し、終盤は猛追したものの、あと一歩届かず。最終的には81−87で試合を終えた。
群馬はブラックシアー・ジュニアが2Pを7本中7本成功させ、18得点12リバウンド6アシストとダブルダブルを達成。次いでショーンズが3Pシュート2本を含む17得点6リバウンド5スティールの活躍を見せた。3P4本を決めた細川は15得点をマークし、藤井は12得点4アシストを記録した。
群馬は9月14日に「NBA G League United」とオープンハウスアリーナ太田で対戦し、20日と21日には同地区のサンロッカーズ渋谷とプレシーズンゲームを戦う。
秋田戦後の記者会見ではカイル・ミリングHCと細川、淺野、ブラックシアー・ジュニアが記者の質問に答えた。
カイル・ミリングHCの秋田戦後のコメント
ー秋田戦の総括
シーズン初戦、何をしないといけないかという課題が出た試合でした。秋田さんは本当にディフェンスのいいチームで、フィジカルなディフェンスをしてきて、そこからいろいろ学べたと思っています。ファンの皆さんも(今日を)心待ちにしていたと思いますが、選手たちも同じくここオープンハウスアリーナ太田で、皆さんの前でプレーすることを楽しみにしていました。
ー秋田戦から見えてきた課題は
本当にたくさん、まだまだいろいろあります。いろいろとやらなければいけないことがあります。今リストがあるんですが、やらなければならないことが60個くらいあって、その中の10個か20個くらいしかできていないというところがあります。それに秋田さんはゾーンプレスをしてきて、プレスブレイクのところも全然できていなかった。リストの中の一つ一つをこなしていくというのが今後課題になってくると思います。

ー選手たち同士でコミュニケーションを取ることが増え、ゲームを修正する力がついているように見えるが、HCから見てどうか
コミュニケーションという部分ではすごく取れていたなと思います。最初なので、なかなか上手いこといかないなというのは分かっていましたが、それでもしっかりポジティブにみんなが話し合っていい試合展開をしてくれたと思います。
ー新加入選手や普段プレータイムの少ない選手のプレータイムが長かったが、彼らに対して見えてきたことは
まず、自分たちが持っている長所を伸ばしてほしいなと感じています。(淺野)ケニーはすごくシュートが上手いですし、カッティングも上手いですし、そういったところを伸ばしていって自信をつけていってほしいなと思っています。マコ(佐藤誠人)はディフェンスで走ることもしっかり一生懸命やっています。そういったところで自信をつけて、それができたら他のことに対しても伸ばしていって、さらに向上していってほしいなと思っています。
細川一輝の秋田戦後のコメント
ー秋田戦の総括
チームとして前半ターンオーバーだったり、ローテーションミスで相手にトランジション、点数を取られたりというのがあって点差もついたんですけど、後半はターンオーバーはちょっとあったんですけど、ディフェンスのところでカバーできたのかなと思っています。個人としては前半だめだめだったんですが、後半はチームのためにシュート決められたのかなと思っています。
ー3P4本成功、2本目が決まったあたりから会場の熱気もあがったように思うが、どう感じたか
前半、本当にいい形で打ってたんですけど全然入らなくて、けっこうやばいなーとは思っていました。でも後半、自分のなかで決めなきゃいけないというふうに思いながらプレーしていました。それが入って会場もすごい自分の気持ちを上げるような応援、盛り上がりをしてくれたので、そこからうまく乗ることができたと思います。

ーコート上で選手間でコミュニケーションを取る時間が増えていたが、今シーズン何か変化があったのか
合流して間もないというか、5対5をやる時間もあまりなかった。その中で、コミュニケーション取る選手も多いので、そういうところですり合わせをしながら、タイムアウトを取るのではなくて自分たちでうまく切りかえて、いい流れをもって行けるようにしたいなと思います。
ー新加入のブラックシアー・ジュニアや谷口大智の印象は
よく大智さんと話しますが、大智さんは本当にすごくいい人なので、ポジティブに声かけてくれるというところで話しやすいです。ブラックシアー選手も、話すというよりはプレー中すごい見てくれる。シューター陣をものすごい見てくれるので、しっかり合わせたパスをくれるというところでもとてもいい選手。シューターが多いので、そういうところはやりやすいです。
ー今シーズンの目標は
自分の武器は3Pシュートなんですが、3Pだけだとやっぱり(相手が)守りやすくなるとなると思うので、そういうプレーの幅というところでドライブだったり、そこからパスだったり、もっともっと表現できたらもう一つ上の選手になれると思う。そういうところで成長しつつ、チームのためにがんばりたいと思います。
ーBリーグの中で負けたくないと思う選手はいるか
以前在籍していた三遠ネオフェニックスの佐々木(隆成)選手はずっとやっていて負けたくない。ポジションは違いますけど、チームとしても負けたくないなと思っています。(取材後に)辻さんにも負けたくないです!
淺野ケニーの秋田戦後のコメント
ー秋田戦の総括
入りがあまりよくなくて、秋田さんのペースでゲームが進んでしまって本当に苦しい入りをしてしまったんですが、後半修正して途中追いつきそうな場面もあった。しかし、チームの連携がうまくいってないというかたちでこの点差で終わってしまったなという感じです。
ー大学時代くらいのプレータイムだったが、久しぶりにこのくらい長くプレーしてみてどう感じたか
正直けっこう疲れていて、昨年の12月以降これくらい長いプレータイムはなかったので、今日(秋田戦)はすごくありがたいなと思います。でも、これだけプレータイムもらえたのですが、個人のスタッツとしてはまだまだだった。今はメンバーもそろっていなくてプレータイムが増えることになると思うので、自分の良さというのをしっかりとコーチにアピールしてやっていきたいと思っています。

ー自身の強みは何と考えているか、それをどう出していきたいか
3Pシュートというところと、カッティングで1対1だったり、そういうところが得意なんですけど、昨年のチームだとペイントエリアに多く人がいたので、なかなかカッティングする機会も少なかったですし、2ビッグもいるのでボールの動きも難しい部分があった。今年のチームはストレッチファイブがいてボールがすごい動くので、そういう良さをお見せできると思います。
ー谷口やブラックシアー・ジュニアと話していることが多かったようだが、何を話していたのか
大智さんは、二人ともマッチアップのこととかもあったんですけど、僕がまだ若いのでコーチに言われる機会も多いんですが、そういう時に励ましというか、「ポジティブにとらえるように」というような明るい言葉をくれました。
ー昨年途中から加入して2シーズン目となるが、今シーズン軸としていきたいことは
今日はあまり納得していないんですが、ディフェンスは必ずやっていかなければならないと思っている。自分は日本人選手としては身長がある方なので3番ポジション、もしくは2番ポジションででた時にも1番から4番までスイッチして体を張って守れないといけないと思うので、横の動きもそうですし、体を張るというところはシーズンを通してやっていきたいと思います。
ケリー・ブラックシアー・ジュニアの秋田戦後のコメント
ー秋田戦の総括
本当に今日は楽しかったです。ファンの皆さんの前でこうしてプレーできたことを本当に嬉しく思いますし、選手のみんなもいろいろな武器があってこれからすごい楽しみです。

ー6アシストを記録したが、いろいろな選手にアシストできる理由は
シューターもいるし、スペースをうまく取る選手も多いし、ハンドラーも多いし、そういった個性的な選手たちをまとめるのが自分の役目かなというのはすごく感じています。そういったところでいろいろな可能性を、相手が全部止められることはできないので、オプションを探りながらみんなをまとめていきたいなと思っています。
ー素晴らしいスタッツだったが、開幕戦に向けての仕上がり具合は
シーズンが進むにつれてコンディションというのは良くなってくると思いますし、3Pの確率も高くなってくるかなと感じています。また、足のところももう少しコンディションを整えたいなと思います。リムの近くですべて決められたというのは良かったと思います。







