
Bリーグ1部(B1)は12月26日から28日にかけて各地でレギュラーシーズン第17節が行われ、西地区の広島ドラゴンフライズはホームの広島サンプラザホールで東地区の茨城ロボッツと対戦した。
第1戦、広島は堅守からファストブレイクにつなげて得点を重ね、前半は42-36とリードで折り返す。しかし、ハーフタイム明けからディフェンスの強度を上げた茨城を前にオフェンスが停滞。第4クォーターはわずか7得点に抑え込まれるなどして、最終的には72-87で敗れた。
第2戦は序盤から一進一退の攻防が続く展開となったものの、第2Q中盤からゾーンディフェンスを敷いた茨城に対し、広島はクリストファー・スミスの3ポイントシュートや4点プレー、さらにメイヨ・ニックの3Pシュートなどで大量38得点を記録し、61-46で前半を終了する。後半は第1戦同様、茨城の強度を上げたディフェンスに苦戦するも、コフィ・コーバーンを中心にインサイドから得点を重ね、リードを保つ。第4Qには一時2点差まで迫られたものの、三谷桂司朗と上澤俊喜の連続3Pなどリードを広げ、98-88で勝利。2025年を白星で締めくくった。
広島は第2戦ではクリストファー・スミスが22得点、コフィ・コーバーンが20得点15リバウンド、ドウェイン・エバンスが16得点を記録した。茨城戦を終えた広島は1月3日にアウェーで東地区のアルバルク東京と対戦する。第2戦後の記者会見では、朝山正悟HCと上澤俊喜、クリストファー・スミスが記者の質問に答えた。
朝山正悟HCの茨城戦後のコメント
ーー茨城戦の総括
年内最後の試合を勝利で締めくくれたというところは、非常に良かったなと思います。みなさんの声援を背に今日(第2戦)戦えたというところは、本当に大きかったかなと思います。昨日(第1戦)負けてしまって、自分たちがやらなければいけないところで、今日大きく何か変えたところはないです。本当にまずはしっかりとボールマンプレッシャーなどをやり続けた結果だと思います。
昨日よりも自分たちは確かにショットの確率は上がった。ただ、そこだけを切り取られがちだとは思うんですけど、じゃあその前に自分たちはどういうディフェンスをしてオフェンスにつなげていったか、それによって自分たちはどういうディフェンスができたかというところかなと。
負けた次の日にその辺のところをしっかりと立ち返ってやるというのは大事だとは思うのですが、自分たちが目指しているところはどこなのか。そのためには、勝っている状況の中でも当たり前の勝ちはないというところ。それは昨日言ったように、自分自身がもっとそこを伝えきらなきゃいけない部分、落とし込まなきゃいけない部分だとは思うんですが、「やる」というのは、選手たちにとってどうしても必要な部分になってくると思います。それは何もこの一試合に限らず、選手たちがこれからまだまだ長く続いていくキャリアの中で、そういったことって絶対必要だと思うんですよね。
それをいつかできるとかそういうことではなくて、毎日毎日の積み重ねがあって初めてやり続けるというところになると思いますので、そこが今日は本当にできたというところだと思います。
先ほど言ったように、前半と後半でちょっと出場が難しいという判断になってしまった選手たちがいる中で、本当に今日はベンチメンバー含めて全員でつかんだ勝利というところは、非常に満足しています。

ーー三谷桂司朗の評価について
三谷桂司朗と渡部琉、特に彼らというのは、昨日、渡部琉はオフェンスのところでは評価できる部分があると思いますが、やっぱりディフェンスでかなりソフトになってしまった部分がある。これは三谷桂司朗も一緒なんですよね。僕はいつも言ってるように、シュートは入る入らないという波はどうしてもあると思うんですよ。でも、自分たちが本当にやらなければいけないものは何なのかというところは、ディフェンスで5人の連動性だとか、それはベンチも含めてなんですけど、それをやらなければいけない。そこでディフェンスのルールを何か変えたのではなくて、単純に今日はそこをもう戦わせるという意味で、あえてマッチアップをそこに変えたというところ。もう一つは、メイヨ・ニックの状態も、こちら側としては気になる部分がかなりあったというのも正直なところではあります。
そのあたりも含めて、今日はまずは体現してほしいというところ。こちらが伝えたところをやれたというのは、本当にやりきってくれたと思います。これは渡部琉もそうですし、ロバート・フランクス選手に対してしっかりと戦ったというところは、非常に良かった部分です。でもそれがロバート・フランクス選手だからできたというところがあっては僕はダメだと思うんですよ。昨日の状態で自分のマッチアップが誰であろうが、こっち側が指示していなくても、チームのルールってあるんですよね。その中で、個々の強度だったり頑張りだったりというものは、僕が先ほど言わせてもらったように、ここを決めるのは自分になりますよね。
こちら側がルールだとか、今日はこういった戦い方をするというゲームプランを伝えることはできたとしても、その強度を一個一個こうしなさい、ああしなさいというところは、もちろん細かいところで伝えることはあるんですけど、気持ちの部分というのは、やっぱり最後、自分が絶対にこいつには決められたくない、やられたくねえんだという気持ちを出すというのは、それが前提だと思うんですよ。そこに対して同じページでみんながいられるかどうか。そこがやっぱり少しどこかね、勝ちの中なのか、今ずっと三谷桂司朗はスタートで出てますけど、それが当たり前になってしまったのか。こういったところの部分というのは、ちょっと出てしまった部分というのが、昨日のゲームでは特に顕著に出てしまった。
もちろん若い選手なので、まだまだそういったことはあるとは思うんですけど、でもそこをしっかりと今日はやれたということを成功体験として持っていってもらいたいと思いますし、自信につなげていってもらいたい。ただ、それを過信にはしてほしくない。このベースがあった上で、その上に自分のパフォーマンスの調子の良し悪しがある。ベースのところは絶対に変わってほしくないと思うので、今日は非常にこうやってくれたというところは満足しています。
ーー上位を追走するのに何が必要か。選手達にステップアップするために求めることは
大枠としては、今言ったことがすべてだと思います。全員がちゃんと同じページでいること、共通認識を持って戦えるかどうか、自分たちがどういう状態でどういうふうに戦わなければいけないか。自分たちは組織で戦っていく中で、もちろんその中でルールは当然あるんですよね。
そこを決めるのは僕で、でもコートの中で体現しなきゃいけない部分というのは、どうしても選手たちがやらなきゃいけない部分があるんですよ。全部を僕がやらせるわけにはいかない。先ほどやるかやらないかという話もしたんですけど、今日そこも選手たちが、伝えた中でやらせられる側の人間だけになってしまうと、じゃあ本当にそれって長いキャリアを見たときに成長ってあるのかなって僕は思うんですね。
この1年で終わる選手たち、この1試合で終わる選手たち、僕はいないと思ってますし、もっともっと彼らは素晴らしいキャリアを積んでいく。その部分って本当に重要な部分だと僕は思うので、この辺りは大枠として、このチームで戦っていく以上、土台をしっかりと作っていくというか、土台をしっかりとみんなで共通認識のもと、その中で戦っていく。その上に初めて戦術戦略があるというところを、ここも含めて共通認識で戦っていくというところは大枠になると思います。
もう一つは技術的な部分ですよね。今うちの日本人選手たちのところが特になんですけど、ペイントタッチできる選手たちというのは少しやっぱ限られてしまっている。ここに関しては、上位のチームになってくると、別にうちもハンドラーがいないわけではないんですけど、そこに対しての脅威を持たせるとか、吸引力のある選手たちというのが、今うちの日本人選手たちでいうと、ここは少しもっともっと成長していってもらわなきゃいけない部分だと思うんですね。
今、上位チームのポイントガード、2番3番の選手が主にだとは思うんですけど、そこに対しての吸引力だとか、とにかくチームとして守らなければどうしようもないよねという雰囲気を持っている選手とか、こういう選手がやっぱりいるんですよね。この辺のところが出てこないと、どうしても特定のショットが入った入っていないで、その日の日本人選手の総得点みたいなものが変わってきてしまう。
その中に伊藤達哉みたいなスタッツに出ない働きをする選手がいるというのは、これは良いんです。ただ、ここらへんのところというのが、今、佐藤涼成がああいう状況になってしまった中で、もっともっとそこに危機感を持って取り組んでいかなければいけない選手たちはたくさんいると思うんですね。
ここがしっかりと出てくれば、僕らも間違いなく上位に食い込んでいけると思いますし、この辺がまた相手に脅威となってもらえれば、自分たちのバイアウトはもっと増えてくる。だからそこをずっとトライしている部分ではあるのですが、しっかりと伝えていきたい、サポートしていきたいと、そういうふうに思っています。
上澤俊喜の茨城戦後のコメント
ーー茨城戦の総括
昨日の負け方というのは、全員でしっかり共通認識をして、本当に一言でエナジーが足りなかったという言葉に尽きると思いますので、今日の試合は昨日の試合から学ぶことができて、本当に戦術どうこうじゃなくて、一人一人のインテンシティー、プレーのクオリティというところで僕たちのゲームを作れたんじゃないかなと思います。ただ、昨日の敗戦から学んで今日は勝てましたけど、敗戦から学ぶことはしたくないので、しっかり勝った上で反省して、勝ちをつなげられるようにしていきたいと思います。

ーー昨日の敗戦を経て、キャプテンとしてチームメイトに伝えたことは
ミーティングを試合前にしたんですけど、今言った通り本当にエナジーが足りなかったと。僕たちはディフェンスからやっていくぞというチームでやっている中で、ロバート・フランクス選手を筆頭に、簡単に相手のハーフコートのセットプレーでやられたとかそういうわけではなくて、1対1だったりとか、バックカットを簡単にやられるだったりとか、そういった各々でもっとインテンシティーを上げられたのにそれができなかったゲームだった。そこからオフェンスが自分たちの流れを重くした要因だということを話して、今日の試合はもう強度を上げよう、ただそれだけを話して試合に入りました。
ーー第4Q終盤の連続得点のシーンで、PGとしてどうクリエイトをイメージしていたのか
相手がビッグマン1人の時間帯にはなるべくインサイドを。僕たちに有利があったので、そこを中心に攻めていて。相手がビッグマンを戻してきたときに、僕たちはクリスだったり起点が作れる選手がいたので、じゃあ今度はクリストファー・スミスのピックアンドロールやアタックを中心にオフェンスを組み立てていたんですけど、やっぱり相手も守ってきますし、コフィ・コーバーンに対しても本当に5人が全員ペイントに入るぐらいのパックをしてきた中で、それ以外の日本人選手、ウイングの選手だったりというところから何か起点をしないと、今日の試合に限らずにしないといけないなというのは日頃から思ってはいるので、相手が僕たちの外国籍を守ってきた中で、ボールを止めないように僕たちも流れのままシュートを狙いに行けた結果、僕からも得点することもできましたし、アシストもすることができたので、そこは良かったかなと思います。
クリストファー・スミスの茨城戦後のコメント
ーー広島戦の総括
ハードにやるだけだったので、本当に昨日の反省を生かして、しっかりちゃんとカムバックできた試合だったと思います。

ーー第1戦の悔しい敗戦を経て、個人的に意識していた部分
しっかり広くコートを使っていくというところを意識していて、昨日の試合を見ていた通り、自分がアタックしていたときにインサイドでどうしても詰められていたので、そこでオープンを探すという意識の中で、今日の試合の中盤からどんどん他の選手も、シュートが入るようになったので、そこを意識してできたのは良かったと思います。
ーー自身が得点を重ねる中チームメイトのサポート、助けてもらっていると感じる部分
一番は信頼してもらえているところに、本当にチームメイトの助けを感じていて、自分はやっていく中で相手選手の注目を集めるという自覚はやっぱりあるので、その中で他のオープンの選手を探していく場面が増えていくところで、他の選手たちもそういう場面が出てくるというのもわかってきているので、そこでシュートを待ってくれているというのが一番助けになっていると思います。
(中国支局)






