
Bリーグ1部は25日、横浜アリーナでチャンピオンシップ(CS)ファイナル第2戦を行い、全体3位の琉球ゴールデンキングスは同1位の宇都宮ブレックスに87-75で勝利。1勝1敗のタイに戻し、2季ぶりのリーグ優勝へ望みをつないだ。
第1クォーター、宇都宮のD.J・ニュービルにレイアップや2本の3ポイントシュートを決められ、琉球は残り3分55秒には11-20と9点ビハインドの展開に。それでも、その後は好守から得点を重ね、クォーター終了間際に平良彰吾が3Pシュートをヒット。21-20と1点リードで第1Qを終える。しかし、第2Q残り7分9秒に宇都宮の小川敦也に3Pシュートを決められ、逆転を許すと、そこから3分間で15-0のランを許し、23-37とこの日最大となる14点のビハインドを背負うことに。クォーター終了間際には荒川颯が長距離砲を沈め、35-43と8点ビハインドで前半を終える。
後半、ヴィック・ローが3Pシュートを決めて5点差に詰めると、その後は一進一退の展開に。残り4秒に伊藤達哉がレイアップシュートを決めると、63-64と1点差で第4クォーターを迎える。最終クォーター、琉球は荒川が2連続で3Pを沈め、残り5分39秒には69-69の同点に追いつく。比江島慎に1本のフリースローを決められ、69-70で迎えた琉球のポゼッションではローが3Pをヒットし、72-70とついに逆転。その後も脇真大やロー、荒川らが次々に得点を重ねて宇都宮を突き放し、最終的には87-75で勝利した。
第2戦では、琉球はローが19得点7リバウンド、ジャック・クーリーが13得点10リバウンド、荒川が3本の3Pシュートを含む13得点を記録。前日の第1戦後に宇都宮の小川に対して「先輩のプライドをかけてしっかりやっていきたい」というコメントを残した脇は12得点8アシストと宣言通りの大活躍を見せた。シリーズを1勝1敗のタイに戻した琉球は、26日に行われる第3戦での勝利を目指す。
試合後の記者会見では桶谷大HC、脇、クーリーが記者の質問に答えた。

桶谷大HCの宇都宮戦後のコメント
ー宇都宮戦第2戦の総括
出だしはかなりフラストレーションが溜まるゲームで、その中で選手が冷静に対処しながら、何とか一桁というところで前半を終えられたので、そこが僕たちにとっては大きかった。点数が離れた時はあったんですけど、一つ一つ返していくと、こういうゲームだと相手にプレッシャーをかけられるところはあったと思うので。(得点を)返しながらしっかりできたところ、あとは(荒川)颯がビッグショットを決めてくれて、流れがこちら側に来たというところもあった。まずは前半をなんとか耐えてくれた選手をほめてあげたい。そういうゲームだったと思います。

ー第3戦に向けて
(第3戦まで)一日空くんですけど、今日の後半にあった流れをしっかり忘れずに。ちょっとしたことだったと思うので、プレッシャーリリースとか、そういったところをみんなが頑張ってやってくれて、ビッグマンもリバウンドとかに絡んでいて、プレッシャーリリースに行って、またそこからハーフコートでピックをかけて、リバウンドに行ってという。本当にみんながハードワークをしてくれて、こういう結果になったと思うので。そこをしっかり出だしからみんなでやっていけるようにしたいなと思います。
脇真大の宇都宮戦後のコメント
―ハーフタイムでのコーチからの指示について
ハーフタイムは佐々さんもいろんなこと言ってくださって、8点差だったので「全然いけるぞ」という声掛けをしてもらって、全員が(後半の)最初からしっかり入れたので。エナジーの部分でしっかりみんながトーンセットできたので、そこはよかったと思います。

―第4Qの勝ち越しシュートなど、積極的なペイントアタックについて
(74点目のシュートを決めたシーンは)ギャビン(エドワーズ)がハードショーに来ると分かっていたので、一回自分もストップしてみようと思っていた。クロスオーバーした瞬間に自分のレーンが見えたので、そこは自分も狙えると思いましたし、ああいう同点のゲームの時にビッグショットを決めるというのは僕は結構好きなので。そこは強気でプレーしましたし、そこからチームの流れが変わって本当によかったなと思います。
クーリーの宇都宮戦後のコメント
―ハーフタイムでのコーチからの指示について
脇が言っていたように、ハーフタイムには佐々AHCがすごくパッションを出して話をしてくれた。今日(第2戦)の試合で今シーズンの85試合目になるが、自分たちが今までやってきたことをしっかり出せたのが勝利できた要因だと思います。
