セミファイナル黒星発進で後がない信州ブレイブウォリアーズ 石川海斗リベンジへ「気持ちを強く持って全力でやるしかない」
シュートを放つ信州ブレイブウォリアーズの石川海斗(中央)©Basketball News 2for1
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 Bリーグ2部(B2)は10日、各地でプレーオフ(PO)セミファイナル(SF)の第1戦が行われ、信州ブレイブウォリアーズはアウェイの千葉ポートアリーナでアルティーリ千葉と対戦し、59-83で敗れた。

 レギュラーシーズンでは6戦6敗の相手に対して、勝ちをつかみ取ろうと挑んだ一戦。信州はエリエット・ドンリーテレンス・ウッドベリー渡邉飛勇を欠く中、インサイドでの対応に苦戦。A千葉にオフェンスリバウンド34本を許すなどゴール下を支配され、ペイント内での得点も46得点を許した。第3クォーター(Q)の途中には石川海斗の3ポイントシュートが連続で決まり、8-0のランをつくるも、その後は流れをつかむことができず。最終的には24点差で敗れ、後がない状況に追い込まれた。

 信州は石川がチーム最多の20得点、ぺリン・ビュフォードが14得点12リバウンドのダブルダブル、ウェイン・マーシャルが10得点9リバウンドを記録。試合後、勝久マイケルヘッドコーチ(HC)、狩野富成、石川が記者の質問に応じた。

勝久マイケルHCのA千葉戦第1戦後のコメント

ーA千葉戦 第1戦の総括

 まずはディフェンス面で、ゲームプランの規律正しく、我慢強く、やるべきことを遂行するっていうところでは、出だしからかなり苦しんでしまいました。ペイントでの46点というところと、31オフェンスリバウンド。なぜそういうことが起きるか、どうやってそれをなるべくコントロールするかというところの話なんですけど、それが今日(10日の第1戦)は上手く遂行できませんでした。 

 オフェンス面でもほとんどが苦しいポゼッションで上手くセパレーションが作れず、良いポゼッションが少なかったので、明日(11日のGAME2)はそこも改善しないといけないです。

 本当に第1Qのトランションディエンスであろうと、ハーフコート内のディフェンスの遂行力であろうと、第1Qで一瞬でもカジュアルになるルースになる。 インバウンドでただボールを捨てて、2点あげたところ。本当にこのチームはそういう1つのミスで、一瞬で流れを持っていかれてしまうので、ディフェンス面でも先ほど話した通り、オフェンス面でも、良いポゼッションを増やすことはもちろん、そもそもカジュアルにならないようにする。 シャープに94フィート遂行すること。 明日やるしかないので、じゃないと終わりなので。明日、まるっきり別のチームに見えるように準備したいです。 

記者の質問に答える勝久マイケルHC©Basketball News 2for1

ー負けたら終わりの状況でチームにどのようなことを伝えるか

  準備段階でもゲーム前も話してきたことを、まずはそれを遂行することからっていうことができていないのは、試合中ずっとそういう話をしていたのでみんなもわかっている。本当に顔を下げている暇はない。 明日はもうやるしかない。 その選択肢1つしかないので、今日ずっと話していたこと、やるべきだったことを明日必ずできるように。  明日で終わらないように選手たちからもお互いに話してましたけど。絶対ファイトバックしないといけない。 そんな話をロッカールームでしました。

狩野富成のA千葉戦第1戦後のコメント

ーA千葉戦 第1戦の総括

 悔しいですよね。やることを遂行できなかった。 相手がどういうチームか分かっていたけど、それをやらせていたって感じです。一番多く響いたっていうのがバックドアだと思うんですけど、本当にめちゃくちゃ動いてくる。 チームでたくさんバックドアとかもしてくるチームなんですけど、それを許してしまったっていうところがかなり多く見えてしまった試合でした。

記者の質問に答える狩野富成©Basketball News 2for1

ービッグマンが少ない中で意識していたこと

 本当に強いチームなんですけど、相手がどのくらいの強度で来ようと、それを上回るぐらいのエナジーと遂行力を持ってこないといけない試合でした。個人としてはビッグマンがいない中でペイント部分でのリバウンドや、リムプロテクトをいつも以上に遂行することを意識してやっていました。

ー第2戦に向けての意気込み

 試合が終わった後にぺリン(ビュフォード)が『明日は2つ選択肢があって、今日(10日のGAME1)のように気が弱いままで終わるのか、全く別のようなチームで挑むのか』ということをチームに伝えていたので、明日のGAME2は強い気持ちで臨みたいです。

石川海斗のA千葉戦第1戦後のコメント

ーA千葉戦 第1戦の総括

 やっぱり勝たなきゃいけない。 いつでも勝たなきゃいけないゲームではあるんですけど、やっぱり相手にやられちゃいけないところ、やられ方っていうところも良くなかったと思います。ここまで来たら疲れだったり、どこかが痛いっていうのは誰しもがある中で、やっぱりそこは言い訳にしちゃいけない。 おそらくA千葉にも疲れている選手がいる。

  そこの気持ちを強く持ってやらないと、こういう強い相手には勝てないし、もうやるしかないから、それがもっとプラスな言葉をチームとして発さなきゃいけないし、決して勝てない相手ではないって僕は思っているし、ここまで点数が離れる相手ではないとも思っている。今自分ができる全てのことに対して全力でやるしかないので、例えばそれが自分のやりたいことじゃなかったとしてもやるしかない。 それをチーム全員が明日もっとやらなきゃいけないのかなと思います。

記者の質問に答える石川海斗©Basketball News 2for1

ーA千葉のトランジションにどう対応するか

 あそこはアルティーリさんがやってくるっていうのは分かっていた中で、トランジションのディフェンスのルールっていうのは、一番遠い位置にスキップさせるっていうのが僕らの持っているもの。 まず速攻をやらせない。 その中で一番遠いところにスキップパスを出させるっていうのをずっとやっている中で、今日は最初からパードンのレイアップが起きちゃった時も ウィークサイドに目線を切らして自分のマークマンに行っちゃって、真ん中をぶち抜かれたりとか。それが僕を含めてみんなありました。

 あとはバックカットやられたりとか、やっぱそういうところが自分のマークマンよりも、まずはチームで守らなきゃいけないところがチームルールの中でたくさんあると思うので。そこをこういう強いチーム相手には徹底しなきゃいけない。やっぱりそれができなかった。

ー負けたら終わりの第2戦に向けて

 僕は常に言い訳はしたくないし、その気持ちをみんなに持ってほしい。テレンスがいない。飛勇がいない。そんなことは関係ない。それでもクォーターファイナルを勝ってきているわけだから、いるメンバーがステップアップしなきゃいけない。

 正直身体がきつい人も多いと思うし、アクシデントで何かあった人もいると思うけど、やらなきゃ勝てない。いろいろな状況はあるけれど、P(ビュフォードの愛称)が言っていたように、ここでチームとして終わるのか、明日また顔を上げて戦うメンタルを持ってくるのか。そこは僕も話そうかなと思っていた中でPがそう話したので、考えは一緒だったなと思います。今日は今日。明日は明日なので勝つために帰ってから全てのできる準備をしていきたいと思います。

(芋川史貴)

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