
Bリーグ2部・東地区の山形ワイヴァンズは17日、アウェイのホワイトリングで同地区の信州ブレイブウォリアーズと対戦し、90-80で敗れた。
第1クォーター(Q)は、ジェームズ・ベルやティモシー・ホリフィールドのアタック、岡島和真のスティールからのレイアップなどで得点を重ね、上々の滑り出し。その後も岡島の持ち味であるスピードを生かした攻撃や、ホリフィールド、村上慎也らが得点を重ね、23-18で第1Qを終える。
しかし、第2Qに入るとディフェンスの強度が低下。オフェンスでは村上が得点を重ねるものの、34.6%(リーグ2位)を誇る3ポイントシュートが0/9と波に乗れない。その結果、10-31(33-49)と信州にビッグクォーターを作られ、主導権を握られる。後半は3Pシュートを含めて、連続得点を奪うシーンもあったが、第2Qの差が響き、勝利を手にすることができなかった。
山形はベル、岡島がそれぞれ16得点、村上が12得点、ホリフィールドが11得点をそれぞれ記録した。試合後、石川裕一ヘッドコーチ(HC)が記者の質問に答えた。
石川裕一HCの信州戦第1戦後のコメント
ー信州戦第1戦の総括
やっぱり、2クォーターでビッグクォーターを作ってしまったっていうのは、もちろんここが一番大きかったかなと思います。僕たちとしても遂行力が落ちて、ショットが入らなくて慌ててしまった。タフなショットで終わってしまって、相手に走られて、イージーポイントを与えてしまう。 こういった時間っていうのは、減らさないといけない。特に上位チーム相手だとそういう隙っていうのは本当に一気に持っていかれるとは思うので、そこは非常に痛かったところかなと思います。
ポジティブなところで言えば、それ以外のクォーターはリードで終われたっていうところは、やはりポジティブに捉えるところだとは思います。やはり明日(18日)は、40分間自分たちのいい時間っていうのは作って、一勝取れるようにやっていきたいと思います。

ー前節の青森戦でもビッグクォーターを許していた。原因は同じか
先週もそうですけど、今シーズンの課題の一つとして、やはりオフェンスの終わり方っていうところは課題かなと思っています。特に信州さんみたいなディフェンスが良いチームに対して、さっきも言った「慌てる」っていう表現が正しいのか分からないですけど、意図としてないところのショットが増えたっていうのが今日の2クォーターかなとは思います。
ー第3Qでは連続得点を奪う場面もあった。どのような指示を出したか
ハーフタイムに、オフェンスの終わり方だよって話をした。何をしないといけないのかっていうのは伝えて。僕たちのディフェンスとしては、信州が、僕たちがやっているディフェンスにこういう対策してるからこうしようっていう話ぐらいしか本当にしてなくて。もう一度自分たちが何をやるべきかっていうところを振り返って入ったのが後半でした。そこが少しチームとして上手くいった結果リズムが生まれて、岡島なんかもタフなショットでも、やっぱ決めれるようなバスケットっていうのが生み出せたのかなとは思います。
ーワイルドカードも争う順位にいる。プレーオフ出場に向けて必要な成長部分は
もちろんそれはいっぱいあります。今僕らがいる位置っていうのはもちろんチームみんなで理解してることだし、その枠を争っているチームも多い。あと残り20試合っていうところで終盤戦は、遂行力も上げていきながら、自分たちがやりたいバスケットの完成を目指しながらやる。そこの中でも、例えば今日の2クォーターみたいに上手くいかなかったときに、やはりどれだけチームが一つになれるかっていうのは、重要なのかなと思います。しっかりとチームとして上手くいかないときにどこに振り返って、どこに戻って、立て直すのか。そういうのはワイルドカードを争う中で、すごく大事な一つになってくるのかなと思います。
ーチームとしてステップアップする中で期待する選手は
1人挙げるって難しいですけど、でも本当にいろんな期待を込めて岡島は、挙げたいのかなと思います。チーム一の若い選手ではありますけど、やっぱり今シーズンは多くの試合でスタートでメインのポイントガードとしてプレーさせています。今年の彼の成長っていうのは皆さんも見ているとは思うんですけど、やはりまだまだ荒削りな部分ももちろんあります。ただ、そんな中でも彼自身ポジティブな発言とかも増えてきているし、今日のゲームの後なんかも、『もっとこうした方が良かった』とか、そういう言葉が増えてきたっていう意味でも、これからの試合も彼には期待したいなと思います。
(芋川史貴)






