16勝21敗と苦しむ長崎ヴェルカ 指揮官はチームの成長に自信「明らかに正しい方向に進んでいる」
FE名古屋戦で10得点を挙げた長崎ヴェルカの馬場雄大©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)は8日と9日の両日、各地でレギュラーシーズンの第21節が行われ、西地区6位の長崎ヴェルカはアウェイの名古屋市稲永スポーツセンターで中地区6位のファイティングイーグルス名古屋と対戦した。

 第1戦、マーク・スミスを怪我で欠く長崎は、ファウルトラブルに苦しみながらも37分出場したジャレル・ブラントリーが自己最多39得点の活躍をみせ、89-85で接戦を制した。

 翌第2戦、FE名古屋のインテンシティの高いディフェンスに苦しめられ、長崎は序盤からオフェンスが停滞する。ディフェンス面でも積極的なペイントアタックに対しファウルがかさみ、フリースローを多く与えてしまう。前半を38-47と9点ビハインドで折り返したものの、後半に入ると一気に流れを持っていかれ、終わってみれば65-96と大敗。第21節を1勝1敗で終えた。

 長崎は第2戦でブラントリーと山口颯斗がそれぞれ12得点、馬場雄大が10得点を挙げたものの、終始リズムがつかめず悔しい敗戦となった。第21節を終えて16勝21敗としている長崎は、日本代表戦によるバイウィークを挟み、3月1日と2日に同地区首位の琉球ゴールデンキングスと対戦する。

 第2戦後の記者会見ではモーディ・マオールHCが記者の質問に答えた。

モーディ・マオールHCのFE名古屋戦後のコメント

-FE名古屋戦の総括

 本当に今日(第2戦)の試合に関しては厳しい試合でした。これだけ点差が離れるというのは、自分たちが上手く行かなかったというのと、FE名古屋さんが素晴らしいバスケットをしたというのが重なったと思います。昨日はしっかり自分たちの力を出し切れたんですが、それによって今日の試合で体力の部分で疲れが出てしまい、(力を)出し切れなかったのかなと思います。

記者の質問に答えるモーディ・マオールHC©Basketball News 2for1

-ブラントリーで点が取れないとき、どう攻撃を作ろうとしたか

 まずFE(名古屋)さんのディフェンスが、明らかに昨日(第1戦)のスタイルとは違ったディフェンスをしていた。だからこそ新たなチャレンジが試合中に起こった。選手たちはフラストレーションがあった中でもハードにしっかり戦っていました。その中で、自分たちがコントロールできない部分もいくつかあって、そこで左右されてしまった。

 オフェンスのチャレンジは、ディフェンスから始まっていて、ディフェンスでストップができなかったり、向こうがファウルをもらってフリースローで得点するシーンが多いと、自分たちのオフェンスの入りがどうしても遅くなってしまう。どうしてもハーフコートでプレーすることが多くなり、そういう状況が多くなってしまうと自分たちは速いペースでオフェンスを作りたいが、速いペースで入れないので、まずディフェンスで止められなかったのが(オフェンスがうまくいかない)一つの要因かなと思います。

-バイウィーク明け、上昇していくためには

 そもそも連勝は考えていない。一番大事なのは目の前のこと。やっぱり準備の部分は明らかに成長できている。方向性も明らかに正しい方向に進んでいる。方向性がしっかりしているからこそ、そこを追っていけば一勝ずつできて、それが最終的に勝利へと繋がっていくと思う。

(高久理絵)

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