西地区3位の大阪エヴェッサ、上位進出へ課題は守備 土家大輝「もっと追求していかないと」
大阪エヴェッサの土家大輝©Basketball News 2for1
Bリーグを中心に、Wリーグや学生バスケ、日本代表など日本のバスケットボール界を取材し、情報発信をするメディアです。バスケットボールに関するさまざまなニュースをピックアップし、お届けします。

 Bリーグ1部(B1)は1月23日から26日にかけて各地でレギュラーシーズンの第18節が行われ、西地区3位の大阪エヴェッサは、アウェイのドルフィンズアリーナで中地区5位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦した。

 第1戦はオーバータイムの末、111-109で大阪が接戦を制し、先勝。第2戦も同様に、前半を終えて48-49の接戦となった。試合は第3クォーター、名古屋Dに3ポイントシュートやインサイドでの得点を連続で決められ、61-73と一時12ビハインドとなるも、大阪はレイ・パークスジュニアの3Pとフリースローでしのぎ、5点ビハインドで最終クォーターへ。第4Qも両チームが点を取り合う展開となるが、なかなか点差を詰めることができず。最後まで名古屋Dの勢いを止められずに94-102で敗戦となり、第18節を1勝1敗で終えた。

 第18節を終えて、大阪は16勝16敗の勝率5割。西地区2位の島根スサノオマジックと4ゲーム差で、西地区3位につけている。4位の京都ハンナリーズも大阪と同じく16勝16敗、5位の広島ドラゴンフライズは15勝17敗としており、同地区内で混戦が続いている。

 第2戦では、パークスジュニアが23得点、マット・ボンズが21得点、木下誠牧隼利がそれぞれ14得点を記録。試合後、藤田弘輝HC土家大輝が記者の質問に答えた。

藤田弘輝HCの名古屋D戦後のコメント

-名古屋D戦の総括

 2日間いいエナジーで戦ったと思いますし、選手たちはすごいエフォート(頑張り)を出してくれたと思っています。ちょっとした崩れた時間帯がもったいなかったと思うので、そこをしっかり縮められる様に、コート上で、ゲームで、その場でチームとして解決して成長できるように(していきたい)。まだまだタフなスケジュールで、タフなチーム(との対戦)が続くので、しっかり大阪のバスケットを作っていければと思っています。

-怪我人が多い中、日本人選手の頑張りが目立った。PG土家の評価は?

 本当に3人(木下、牧、土家)とも凄く気持ちの見えた2日間でした。細かいディテール部分はいっぱいありますけど、何より3人だけでなく全員が勝つんだという気持ちをしっかり40分持ってプレーできたのかなと思います。大輝に関しては、なかなかプレーイングタイムが伸びない中、名古屋さん相手にスタメンで出て、(2日間で)40分くらいプレーして、ターンオーバーを1回もしてないというのはPGとして凄く評価できることだと思います。これを機にいっぱい吸収して、成長して欲しいと思います。

記者の質問に答える藤田弘輝HC©Basketball News 2for1

土家大輝の名古屋D戦後のコメント

-名古屋D戦の総括

 昨日(第1戦)接戦を制して、名古屋さんがそのまま来るとは思っていなくて、昨日以上の強度のディフェンスをしてくるというところで、自分たちがそこに対して、オフェンスのフロー(流れ)だったり、自分たちがやりたい事をガードとして僕がコート上で遂行しきれなかった部分があった。それで3Qの最初の時間帯相手に流れを持って行かれてしまって、それが敗因だと思っています。ただ、2日間通してエナジーという部分では自分たちは高いレベルで遂行しきれたので、ディフェンスのちょっとしたところだったり、オフェンスの自分たちがやりたいところを、もっともっと追求して40分間やり続ける必要があるなと思っています。

-先発としての自身のプレーの評価

 昨日はシュートがなかなか当たらなかったですが(第2戦は先制の3Pを成功)、自分の強みは外角のシュートから得点を取れるところだと思っているので、それはブレずに自分の良さとして持っていたいと思います。逆にこれからガードとしてチームが上手くいくために何をすべきなのかを明確に理解したうえで、コート上で他の選手に伝えたり、それをオーガナイズできるような選手になっていかないといけないと思っている。もっともっとステップアップしていく必要があると思っています。

-94点取れているオフェンスに対し、102点取られているディフェンスの課題

 ピック&ロールのところで、相手がカッティングを入れてきたり、アジャストをしてきたところで、自分たちがまだまだポジショニングのコミュニケーションがとれていなかったり、名古屋さんがリバウンドを取ってからのトランジションでザイラン・チータム選手にアタックされて、それに対して自分たちが準備しきれてなかった。それは自分たちがやりたいディフェンスではないので、そういったところをもっと追求していかないと思っています。

記者の質問に答える土家大輝©Basketball News 2for1

(高久理絵)

Twitterで最新情報をゲット!

おすすめの記事