持ち味の堅守で宇都宮ブレックスが逆王手 佐々HCは比江島に注文「酔いしれてほしい」
ファンを盛り上げる宇都宮ブレックスのD.J・ニュービル©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部は11日、チャンピオンシップクォーターファイナル4試合が行われ、宇都宮ブレックス(東地区1位)はホームの日環アリーナ栃木でワイルドカード下位の千葉ジェッツ(同3位)と対戦した。

 第1戦に敗れ、セミファイナル進出へ後がなくなった宇都宮。第1クォーター、千葉Jに15-0のランを許し、いきなりタイムアウトを2つ使うなどピンチを迎える。千葉Jペースで試合が進むかと思われたが、持ち前の堅守で第1Qを13-19でしのいだ。続く第2Qでは17-0のランをやり返し、36-29と7点リードで折り返す。

 後半はシュートタッチに苦しんだものの、連携の良いチームディフェンスで千葉Jを29得点に抑えこみ、67-58で勝利。シリーズは1勝1敗のタイとなり、セミファイナル進出の行方は13日の第3戦に持ち越しとなった。

 宇都宮はギャビン・エドワーズが21得点(3p4/9)13リバウンドと古巣相手に躍動。他にもグラント・ジェレットが18得点7リバウンド、D.J・ニュービルが15得点8アシストを記録した。試合後、佐々宜央HCD.J・ニュービル、ギャビン・エドワーズが記者の質問に答えた。

佐々宜央HCの千葉J戦後のコメント

-千葉J戦の総括

 昨日(第1戦)出たディフェンスとオフェンスの反省を生かして、いい形で(試合に)入れたんですけど、思うようにシュートが入らなかった時間帯があって、それで我慢しきれず点差が空いた。(タイムアウトを)取るかどうか迷いましたが、CSということで悪い流れを続けられるのはきついと思い、タイムアウトを取りました。その後はギャビン(・エドワーズ)が決め切ってくれて、持ちこたえた。前半は苦しく17-0のランは気づかなかったんですけど、盛り返せたのはホームでやっているからというのは間違いないです。

 後半もイニシアチブを取りながらやりましたが、いい流れの場面でターンオーバーをしてしまいました。本来だったらまた相手に流れを持っていかれる状況でしたけど、今日ホームで出来て、みんながディフェンスでプライドを見せて、すごく泥臭いゲームでした。

記者の質問に答える佐々宜央HC©Basketball News 2for1

-第2戦の比江島慎に対する評価

 あれだけシュートが入らなくて、最後にフローター決めてくるのがすごいです。宇宙人です。(比江島)慎がアウトサイド打ち切るみたいな状況でも、今日、結局ダメなところはフリースローを打ってないことです。シュートが入らなかったときに、レイアップでもフリースローでも感覚が戻ってきます。もちろんアシストが積み重なってくることも素晴らしいと思います。どんなプレーでもいいので、自分で酔いしれてほしいです。

 僕は最終的には今日の慎のことをべた褒めです。最終的には(終盤に)富樫をブロックしましたし、その場面で「マコポーズやってくれよ」と思いました。慎には自分に対する厳しさとかもっとできるみたいなことはあるけど、慎に対する信頼は変わらないですし、小さいところでどんなプレーでもいいので乗っていってほしい。改めて、最後のフローターは良く決めたと思います。宇宙人という言い方は良くないですね。やっぱり、さすが日本代表だと思いました。慎ファンに怒られちゃいます。

D.J・ニュービルの千葉J戦後のコメント

-千葉J戦の総括

 とてもタフな試合でしたけれども、両チームともすごくハードにプレーしていた試合でした。何とか最終的に自分たちが勝つことができて良かったと思います。

記者の質問に答えるニュービル©Basketball News 2for1

-3ポイントシュート後に見せたセレブレーションについて

 あの場面で自分たちが続けてスコアをすることができて、相手のオフェンスを止めることができて、いい流れができていた。自分としてはファンの皆さんのエネルギーだったり、サポートというのをシーズン中にゲームを通してすごく感じていて、すごくありがたい気持ちだったので、ファンの皆さんにその感謝の気持ちを表現するという意味でも、ああいったジェスチャーをしました。

ギャビン・エドワーズの千葉J戦後のコメント

-千葉J戦の総括

 両チームが激しく戦った試合だったんですけど、フィジカル面というのは千葉Jも強いチームとして知られていると思うので、自分も今日は準備して、激しくプレーできるようにという意識で臨んでいました。自分たちにとってはもう負けたら終わりの試合だったので、何とか首の皮一枚が繋がったというか、第3戦に持ち込むことができてよかったなと思います。

記者の質問に答えるギャビン・エドワーズ©Basketball News 2for1

-第3戦に向けてポイント

 第3戦はチームとしてゲームプラン、戦術を持って臨みますけれども、優勝するチームとそれ以外のチームというのはいかにハードにプレーできるか。重要な局面で決めきることができるかどうかだと思うので、そこに尽きると思います。

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