名古屋ダイヤモンドドルフィンズが大阪との激戦制し1勝1敗 後半戦浮上のカギは「一貫性」
名古屋ダイヤモンドドルフィンズの齋藤拓実©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)は1月23日から26日にかけて各地でレギュラーシーズンの第18節が行われ、中地区5位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズはホームのドルフィンズアリーナで西地区4位の大阪エヴェッサと対戦した。

 第1戦、前半のリードを守り切れず、延長戦の末に109-111と悔しい敗戦となった名古屋D。第2戦では、積極的なペイントアタックやザイラン・チータムスコット・エサトンの連係プレーから得点を重ね、リバウンド数でも40-27と大阪を圧倒。途中、点差を詰められる場面もあったが、中東泰斗坂本聖芽らがディフェンスからリズムを作り、オフェンスへとつなげ、大阪に流れを渡さずに102-94で勝利。第18節を1勝1敗で終えた。

 名古屋Dは第2戦で齋藤拓実が17得点11アシストのダブルダブル、エサトンが18得点11リバウンドのダブルダブル、チータムが15得点7アシストを記録し、バランスの良い貢献を見せた。試合後の会見ではショーン・デニスHCと中東が記者の質問に答えた。

ショーン・デニスHCの大阪戦後のコメント

-大阪戦の総括

 昨日(第1戦)と似たような試合でした。昨日と違ったのは、ボールを大事にできたということ。後半はターンオーバーから4点しか取られていないし、ポゼッションゲームでは30-21で勝てました。今日の後半の選手たちのプレイを誇りに思っています。

-試合中盤に点差を開けられなかった原因

 ピックアップが遅くなるなど、ディフェンスで良くなかったところがあった。そのせいで点差を開けられなかったのだと思う。ただ相手はうちと同じく早い展開でプレイしようとしている中で、その対応は上手くできていた。

-後半にペースダウンしなかった要因

 うちはサークルタッチと言って、(オフェンス時に)ボールや選手がチャージサークルまで行くことを狙っている。それができれば相手のディフェンスにプレッシャーをかけることができる。第2クォーターの最後、ターンオーバーを3つ連続でしてしまったところは、それが上手くできていなかったが、後半は改善できたし、そのおかげでカッティングもできた。ザイランが彼のポジションで7アシストも取れたことはすごく良かった。スペーシングとボールの動きを強調していると思う。昨日、選手と話したことは、フィジカルで負けたくないということ。昨日の後半はうまくできなかったが、今日(第2戦)は対応できた。東京戦の2戦目と昨日の試合では(フィジカルで負けない)ことができていなかった分、今日できていたのがすごく良かった。

-後半戦に向けて

 この13試合は、9勝4敗と良いバスケットができている。うちは凄く良いポジションにいると思う。ただ一貫性をもう少し保たなければいけない。今日は試合を通して一貫性をもってプレーできた。それさえできれば、どのチームにも勝てることを証明できているから、(選手には)一貫性を求めるだけです。

記者の質問に答えるショーン・デニスHC©Basketball News 2for1

中東泰斗の大阪戦後のコメント

-大阪戦の総括

 昨日の反省からターンオーバーとリバウンドのところを強調したので、そこをしっかりやりきって、自分たちらしく100点取って勝てたのはすごく良いことだと思います。ただ、相手に離したいところで3ポイントをオープンで打たれて追いつかれることも多かったので、そこは今後の課題でもあると思います。そこは昨日から引き続き相手も上手くやってきたので、そこをどう止めるかっていうのを今後考えていかなければいけないと思っています。

-ベンチから出て行く自身のプレーの評価

 自分の仕事は、ダメなときは良い流れに持っていったり、良いときにそれをいかに継続するかだと思っているので、今日は自分としてはしっかり仕事ができた。

-新加入のアイザック・バッツを含め、チームをどうまとめていくか

 アイク(バッツ)は日本語も上手なので、チームに馴染むという面ではすぐにチームにフィットしてくれているし、コミュニケーションもしっかり自分からとってくれるので(キャプテンとして)特に何もしなくてもアイクが自分からフィットしてくれている。後は、ルーク(メイ)とは全然タイプが違うので、アイクをどこでどう使うのかを、自分たちがもっと上手くやって行かないといけないと試合を通して思います。

-後半戦に向けて

 昨日も絶対に自分たちが勝てたゲームだと思う。本当に自分たちがコントロールできることばかりだと思う。相手どうこうではなく、自分たちにフォーカスして自分たちのやるべき事をやっていけばCSも近づくと思うので、中地区は激戦区ですけど、今の状況を楽しみながらやっていきたいと思います。

記者の質問に答える中東泰斗©Basketball News 2for1

(高久理絵)

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