Bリーグ2部は11日から13日にかけてレギュラーシーズン第17節が行われ、西地区のベルテックス静岡は12日、アウェイのホワイトリングで東地区の信州ブレイブウォリアーズと対戦し、60-83で敗れた。
ともにプレーオフ圏内の両チームが初対戦となった今カード。11日の第1戦では、持ち味の激しいディフェンスで信州の攻撃を封じた静岡が第1クォーター(Q)で24-8と圧倒。勢いそのままに75-66と勝利した。
しかし、12日の第2戦では、逆に信州の激しいディフェンスの圧力を前に攻撃が停滞。第1戦では42得点を記録していたペイント内得点は第2戦では30得点に減少。フリースローの獲得数も27本から16本に減少するなど、ゴール下での強みを抑えられた。またディフェンスでも、第1Qに11得点のランを許すなど、信州の勢いを止めることができず。試合を通じて劣勢を強いられた静岡の連勝は「5」でストップした。
静岡は第2戦でジョン・ハーラーが14得点、アンガス・ブラントが12得点、フィン・ディレイニーが9得点を記録。試合後、森高大ヘッドコーチ(HC)が記者の質問に答えた。
森高大HCの信州戦第2戦後のコメント
ー信州戦第2戦の総括
最初に、強い戦いをした信州の皆さんを讃えたいと思います。僕らが昨日(第1戦)やった、そして今日(第2戦)もやりたかったフィジカルなディフェンス、ボールを動かさせないディフェンスを、そのままそっくり信州さんにやられてしまいました。僕らは強いディフェンスを信条にしているんですけど、それを上回られてしまった。僕らの核となる部分を欠いてしまった状態になってしまったので、ここの波はなくしていかないといけないと思いますし、そこを上回られたのは正直悔しいです。
ただ、長野県に来てくださっているファンの前で、絶対に諦める姿だけは見せてはいけないという話をして、そこで最後まで、若いメンバーも含めて戦ってくれたんじゃないかなと思います。
バイウィーク前にある最後の試合ということで、そこを勝利で締めくくれなかったのは正直残念なんですが、そこまでに強い戦いを続けてこれたので、選手たちの努力にも感謝していますし、バイウィーク明けに、また強く戻ってこられるようにやっていきたいと思います。
ー攻撃が停滞してしまった原因は
強いボールプレッシャーや、強いディナイをされて単純なハンドオフすらもらえない。シンプルなダウンスクリーンからポストに入れたくても、ダウンスクリーンがあっても、もらえないし、もらったとしてもポストに入れられない。そういうシンプルなところを壊され続けられてしまった。そういう部分はシーズンの最初よりは良くなっているんですけど、大きい選手たちのプレッシャーに対してはまだまだだったという印象です。
ーバイウィークではどんな部分を成長させたいか
ディレイニー選手が怪我で15試合抜けていたので、チーム作りをある程度ストップさせていた状態でした。ここで本来入れていきたかったオフェンスを入れて、同時に僕らのコアであるディフェンスのレベルを落とさないようにしながら、そこを積み上げていければなと思っています。
ーB1昇格に向けて必要なことは何か
何か奇をてらったことをやるというよりは、僕らのベースの力を上げていくのが一番の近道だと思います。それは今やっている強いディフェンス。ボールプレッシャー、ディナイ、相手を動かさせない。やりたいオフェンスをさせないというところを、どんどん積み上げながら、オフェンスの部分でバリエーションを増やしていく。何かを潰されたときにカウンターとなる何かを持っておくというのが積み上げていくところかなと思います。
方向性は間違っていないと思うので、しっかりチャレンジャーとして積み上げていきたいと思います。
(インタビュー=芋川史貴)