
Bリーグ1部(B1)は11月1日と2日の両日、各地でレギュラーシーズン(RS)の第7節が行われ、西地区の三遠ネオフェニックスはアウェイの京都市体育館(京都市)で同地区の京都ハンナリーズと対戦した。
第1戦に敗れて迎えた第2戦。三遠は出だしで大浦颯太がファールトラブルに見舞われたものの、吉井裕鷹と二人で14点中12点を稼ぎ、オフェンスをけん引。第2クォーター途中からはゾーンディフェンスが機能し、京都のオフェンスリズムを崩すことに成功した。後半に入るとディフェンスのギアを上げ、京都から後半だけで14のターンオーバーを誘発するなど堅守を披露。前半を2得点に抑えられていたデイビッド・ヌワバも後半だけで18得点を奪う活躍を見せ、最後は71-61で逆転勝利。連敗を2で止め、通算成績を6勝6敗の勝率5割とした。
三遠は第2戦でヌワバが20得点7リバウンド、大浦が16得点4アシスト、吉井と津屋一球がそれぞれ9得点2スティールを記録。第2戦後の記者会見では、三遠の大野篤史HC、大浦が記者の質問に答えた。

大野篤史HCの京都戦後のコメント
ーー京都戦の総括
ゲームの入りはあまり良くなかったですが、40分間我慢して自分たちが今できるベストを尽くしてくれたおかげで勝利することができたと思ってます。
ーーボールを動かさずに得点を取ろうとして取れなかった場面についての修正点は
ボールは我慢強く動かせなかったですが、自分たちのシュートが決まらない中で、ディフェンスの強度が落ちていくのではなく、強度を維持しながら得点につなげていけました。マインドが逆になってくれたと思います。オフェンスで打開しようというよりも、今いるメンバーだとスコアできる選手が限られていて、起点を作りづらい状況で、僕たちが勝つためにできることはディフェンスの強度を落とさず続けていく姿勢が重要だと話していたので、それが今日(第2戦)は出来たと思っています。

ーー80得点を取るのが難しい現状について
今は「80点取れるかな?」という状況じゃないですかね。新しい選手が入ってきている中で、クオリティーも求められないので、出来ることはディフェンスのところから自分たちの勝利の糸口を見つけ出す。(第2戦では)そこが我慢強く出来たと思います。
ーー2連続のブロックショットなど活躍を見せたジョーダン・ダラスの評価について
準備する期間がない中で、非常に良い働きをしてくれたと思います。1日しか練習していない中で15分も出してしまったので申し訳ないと思いながらも、台所事情が苦しいので(出しました)。すごく助かりました。
ーー前半13個のターンオーバーを後半7個に減らすことができた要因
(前半は)ボールを動かさずにピック&ロールをやっていたり、(京都の)チャールズ・ジャクソン選手のハードヘッジがわかっているのに、ピック&ロールしている位置も悪いし。それに対する対応も悪かった。そこに対応していくためにフリップしたり、スリップしたり、オフボールを多めにしたりして、改善しようとしました。
大浦颯太の京都戦後のコメント
ーー京都戦の総括
選手がいる、いないの問題じゃなくて、チーム全員がディフェンスからハッスルしたり、エナジーを持って40分間戦うことができて勝てたと思うので、すごく良い学びが試合だったと思います。
ーーボールムーブメントに関して選手間ではどういったコミュニケーションを取っていたか
新規の選手が多い中で、ジョーダン・ダラスや「スティーブ(・ザック)はまだまだ練習ができていない中で、アジャストするしかないので難しいですけど、みんなでコミュニケーションを取ることでボールムーブメントが良くなっていくという話をずっとしていました。難しいですけど、今日は良かったと思います。

ーー新加入の選手がオフェンスで積極的に点を取るタイプではない中で、自身が得点を狙いに行く意識の変化はあったか
常に自分らしく狙うところは狙っていきたいと思っていました。今シーズンは自分のシュートが入ってないので、(今日は)入って良かったですし、これを続けていかないといけないと思っています。自分の中ではいつも通りだと感じています。
(金澤朱志)






