千葉Jに敗れ通算4連敗のサンロッカーズ渋谷 ジャン・ローレンス・ハーパージュニアは厳しい目線「ディフェンスに集中しないと」

　Bリーグ1部（B1）は10月25日と26日の両日、各地でレギュラーシーズンの第5節が行われ、東地区のサンロッカーズ渋谷は、アウェイのららアリーナ東京ベイで、同地区の千葉ジェッツと対戦。第1戦を63-84、第2戦を72-95で敗れ、通算4連敗となった。

　黒星で迎えた第2戦では、第1戦で負傷したディディ・ロウザダが欠場。得点源を欠く形で挑むこととなったSR渋谷は、第1クォーター開始直後から千葉Jに11-0のランを許し、大きく引き離される展開に。ドンテ・グランタムのフリースローで初得点としたものの、その後も千葉Jの勢いは衰えず、11−34と23点ビハインドで第1Qを終える。第2Q以降は五分五分の展開となったものの、第1Qで離された点差を最後まで埋めることができず、72−95で厳しい敗戦となった。

　第2戦では、ジャン・ローレンス・ハーパージュニアが3Pシュート4本（成功率80パーセント）を含む14得点3リバウンド4アシストで攻守ともにチームをけん引。グランタムは12得点5リバウンドを記録した。

　通算4勝5敗、東地区8位となったSR渋谷は、29日にホームで同地区3位のレバンガ北海道と対戦し、11月1日と2日の両日にアウェイで同地区5位の仙台89ERSと対戦する。千葉J後の記者会見では、カイル・ベイリーHCとハーパージュニアが記者の質問に答えた。

カイル・ベイリーHCの千葉J戦後のコメント

ーー千葉J戦・第2戦の総括

昨日（第1戦）の負けから分かるとおり、出だしから戦っていいバスケットを展開したかったのですが、千葉さんのシュートの確率だったり、われわれが簡単にターンオーバーしてしまったりして第1Qから大きく点差をつけられてしまった。しかし、第2Q以降はイーブンな戦いができた。これはわれわれにとって大きな意味があるものでした。イーブンにできたというのは、誰も戦いをやめなかった。それは選手たちの頑張りですし、選手たちが自分たちのキャラクターを存分に発揮し、コート上で戦ったメンバーが最後まで負けなかった結果、このように残りの3Qをイーブンに戦うことができました。

ーー具体的に第1戦からの修正点は

昨日からの修正点としては、いかにフィジカルに戦っていけるかというところだったと思います。しかし、出だしでそこができなかった。なかなかフィジカルに戦えなかったんですが、23点差がついてからのフィジカルさ、そこからやっと自分たちがやりたいように戦うことができました。

オフェンス面に関しては、シュートが入っていないだけで、いいシュートを自分たちでクリエイトできていました。今日（第2戦）もしっかりオープンでクリエイトできていましたが、この2日間、決めたいシュートを決められなかったことが現実だと思います。

ーーまだ10月ではあるが、昨シーズンと比べて失点が増えている点についてどう考えているか

昨シーズンとの比較は分かりませんが、前回（長崎戦）と今回の2節はリーグでも本当にオフェンス能力の高い2チームと戦って、すごくいいチームとの対戦となりました。もちろん長崎さんはハイペースでしたし、千葉Jさんに関しては今日の1Qだけでもいきなり5本の3Pシュートを決めてきた。ここに関しては千葉Jさんを褒めるべき点でもあると思います。

ーージョシュ・ホーキンソンのパフォーマンスについて、開幕からこれまでどう評価しているか

ジョシュはとてもいい選手なので、これまで対戦したどのチームもオープンにさせないディフェンスをやってきたと思います。しかしその中で、どういうオフェンスを構築するか、またオフェンスの中で彼がファシリテーターとしてチームを引っぱっていってくれています。彼はコート上で注目を集める存在でディフェンスが寄るので、次の段階として仲間を生かすように、今後彼がどうプレーするかというのも重要になってくると思っています。

ジャン・ローレンス・ハーパージュニアの千葉J戦後のコメント

ーー千葉J戦・第2戦後のコメント

出だしの部分で、相手の流れでずっとやらせてしまって、なかなか自分たちの流れに持ってくることができなかった。ディフェンスでストップしたいところではありましたが、相手のタフショットも入ったり、相手にボールを渡してしまう場面もありました。自分たちらしいバスケットができなかったが、2Qからはほぼ自分たちのバスケットができていた。1Qの部分で自分たちらしいバスケットができていたらもう少しいい試合ができたのかなと思います。

ーー第1Qと第2Q以降について、具体的にどんなところが違っていたのか

出だしは受け身になってしまったところと、自分たちのアグレッシブさがなかったのと、ディフェンスでフィジカルの部分で相手に負けていたところが原因かなと思います。後半は、負けていることでチーム全員が焦りだして頑張ろうと思っていたんですが、その時点ではもう20点差開いていたので、後半やっていたことを前半やらないといけないという話をしました。

ーー今シーズンはオフェンス面が目標になっていると思うが、第2戦では3Pシュートも好調だった。自身の評価は

全然だめですね。富樫さんとか見ればわかるとおり、シュートも打ちながらアシストもするし、しかもミスが少ない。自分はまだまだターンオーバーも多いですし、判断の部分というのもまだまだできるのかなと思うので、全然自分の評価ができないくらいかなと思っています。

ーー第1戦でベンドラメ礼生が「ほんの少しのコミュニケーションミスやためらいで負けにつながった」と話していたが、どう思うか

自分が思うのは、相手が95点という点をとってきた中で、（SR渋谷の）72点というのはけっこう取っている方ではあるんですが、オフェンスに集中するのではなくて、ディフェンスに集中しないと自分たちらしいバスケットができないと思います。渋谷というのはハーフコートオフェンスチームではないので、ディフェンスでストップしてそのままアーリーオフェンスに入るっていう形をしないと自分たちらしいバスケットができないと思いますし、勝てないと思う。それを水曜（第6節・北海道戦）に試合があるので、短い期間ですがしっかり修正して次の試合に向けて切り替えていきたいです。

ーー2Q以降、ウィングへの指示など見ると連携に困っているように感じたが、それはハーフコートにさせられてしまった結果だったのか

千葉Jのディフェンスで前からプレッシャーをかけられるという中で、自分が相手のプレッシャーに負けて、結局ハーフコートオフェンスになって自分たちらしいバスケットができないという流れが多かった。そこを修正して、プレッシャーをかけられているからこそブレイクしてアーリーオフェンスに入るっているのを最初からやらなければいけないのかなと思います。