サンロッカーズ渋谷、勝ち越しスタートも昨季優勝の船生誠也は満足せず 「(9試合のうち)8勝はできた」
サンロッカーズ渋谷の船生誠也©Basketball News 2for1
バスケットボールニュース2for1代表。スポーツニッポン新聞社の編集者・記者を経て、2020年に現メディアを立ち上げる。日本代表やBリーグからNBA、WNBAまで国内外さまざまなバスケイベントを取材。スポーツライターとしても活動している。

 Bリーグ1部(B1)は10月25日から27日にかけて各地でレギュラーシーズンの第5節が行われ、中地区・サンロッカーズ渋谷は26、27日の両日、ホームの青山学院記念館体育館で西地区・京都ハンナリーズと対戦した。

 26日の第1戦は第1クォーターから京都の勢いを止められず、今季最多の99失点で96-99と惜敗。翌27日の第2戦では、試合開始からフルコートでのディフェンスでプレッシャーをかけ続け、第1Qを28-16とリードすると、その勢いのまま終始京都を圧倒。第3Qを26-8と圧倒すると、最終的は95-60で快勝し、通算成績5勝4敗で中地区4位に浮上した。

 SR渋谷は第2戦でリード・トラビスがチーム最多となる26得点11リバウンド2ブロックの活躍を見せたほか、ケビン・ジョーンズが17得点、アンソニー・クレモンズが16得点、ベンドラメ礼生が13得点5アシスト、ジョシュ・ホーキンソンが10得点5アシストを記録した。試合後の会見では、ルカ・パヴィチェヴィッチHC、トラビス、船生誠也が記者の質問に答えた。

ルカ・パヴィチェヴィッチHCの京都戦後のコメント

-京都戦の総括

 まずは勝利した選手たちを褒めたいと思います。昨日(第1戦)の敗戦を振り返って、必ず今日(第2戦)は2試合目としてリアクションを取っていかないといけないと感じていました。第1戦では京都のオフェンスのインパクトに対してコントロールできませんでした。今日のゴールとしては、もう一度アグレッシブさとインテンシティを上げていこう、特に重要なのはタフさとスマートさだと話していました。第1戦でもエナジーはあったのですが、タフさとスマートさが足りなかった。その中で、第2戦でこういう形(35点差)でやり返せたのは、自分たちのやりたいことが出せたと思います。

 正直、この週末の対戦に関しては京都にとっていい結果になったと思います。我々にとっては素晴らしい結果とはいえなかった。もっといい形で終えたかったです。もう一度我々はサンロッカーズのバスケットを作っていかないといけないですし、自分たちのスタンダードを安定させることが必要です。そうすることでもっと勝ち星が増えてくると思います。そういうチームになれるまでは謙虚さ持って戦う必要があります。まだ我々はそのレベルには達していないと思っています。ハードに練習して試合をこなしていく、チーム一丸となってやっていくしかないと思っています。

記者の質問に答えるルカ・パヴィチェヴィッチHC©Basketball News 2for1

-第1戦からの修正点

 京都はオフェンス面で本当にタレントのあるチームだと思いますが、今季の開幕戦の相手だった長崎、ホーム開幕戦で戦った秋田などと比べると、ディフェンス面でのインテンシティやハードさは落ちていました。なので、昨日のように京都のプレッシャーに負けてしまったということはやはり自分たちのこのマインドフレーム、準備の仕方っていうのが間違っていたと感じています。昨日からの修正点というよりも、その間違いが一番大きかったです。修正点としては、昨日の試合がどれだけひどかったのか、そこを見せたというところと、しっかりと決めたことをやりきろう、インテンシティを持って戦おうということを選手に伝えました。それをしっかりですね遂行してくれたからこそ、今日みたいな試合ができたと思います。

リード・トラビスの京都戦後のコメント

-京都戦の総括

 今日はいい戦いができたと思います。エナジー高く、自分たちが望んでいた形を出すことができました。昨日のタフな敗戦から、自分たちは何をするべきなのか、何ができるのかということを考えて試合に臨んで、決めたことをしっかりやり切って勝利につなげることができた。勝利で終えられたことはすごくうれしく思います。

記者の質問に答えるリード・トラビス©Basketball News 2for1

-自身のコンディションや手ごたえは

 コーチ陣がフィルムセッションなどでたくさん話をしてくれていて、チームも自分自身もやるべきことをしっかりと理解できています。練習を重ねるごとにどんどん良くなっていると思います。毎日集中して、日々成長するため、勝利を重ねるために努力しています。次の試合もタフな試合になると思いますが、フィルムセッションや練習でしっかりと準備を重ねて、勝利を目指していきたいと思います。

船生誠也の京都戦後のコメント

-京都戦の総括

 昨日のゲームが本当にうちらしくないというか、オールスターゲームみたいな感じになって点数が取れたっていうことは非常に私達にとってはプラスなことだけど、やっぱりフォーカスするのはそこじゃない。99点取られてしまったというところ。仮に勝ったとしても全然良くない内容だったと思っていた。

 今日は出だしからスタートの5人がしっかりとトーンセットしてくれたので、次に出て来る選手もいい強度でできたのかなと。それで前半ファウルで笛がちょっと厳しい部分もあって、(京都に)フリースローで繋がれたんですけど、あれがなかったら完璧な試合だったと思う。終わってみたら60点台(に抑えている)。完璧なうちがしたい試合だったのかなと思います。

記者の質問に答える船生誠也©Basketball News 2for1

-自身のチームへのフィット感について

 9試合終わって勝ち越してますけど、正直、勝ちの内容も京都戦と川崎戦ぐらいですね、評価できるのは。あとは負けた試合も勝負は負けちゃいけなかったと思っていますし、(開幕戦の)長崎の一戦目ぐらいはしょうがないとしても、2試合目の勝ち方も納得いかないですし、(マーク)スミスがいない中で、勝って。秋田の一戦目も広島の一戦目も。広島戦もシーズン序盤でっていうふうにいろいろ言い訳はつけられるんですけど、自分的には(9試合で)8勝はできていると思うんで。

 本当に60試合って考えたら長いんですけど、やっぱり区切り区切りで(見ていく必要がある)。終わってみたら60試合で35勝、40勝(できている)かもしれないんですけど、40試合終わったときどこにいなくちゃいけないとか最低ラインがあるじゃないですか。チャンピオンシップ、6月まで戦いたいとなったら、数字として35(勝)がないと基本的には厳しい。やっぱり数字的な面を見ながらっていうところもやっぱりサンロッカーズは大事になってくるのかなと思います。

 今年は本当に中地区が強いと言われてるので、それはやってみないとわからないですけど、そこら辺を意識するためには、(現状に)納得はできないですけど、あと50試合ある。次の40試合、30試合があるうち何勝できるかというところをやっぱりチームとして考えていったほうがいいと思います。

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