【記事】京都ハンナリーズ初のアジア枠マシュー・ライト、Bリーグでのプレーに自信「今まで積み重ねてきたものを発揮したい」
笑顔でポーズをとる(左から)渡邉拓馬GM、ロイ・ラナHC、マシュー・ライト©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部・京都ハンナリーズは22日、京都市内で新加入選手であるマシュー・ライトの入団会見を行った。

 会見には京都ハンナリーズ渡邉拓馬ゼネラルマネージャー(GM)、ロイ・ラナヘッドコーチ(HC)、そしてチーム初のアジア特別枠選手であるライトが出席。地元メディアのほか、オンラインで会見に参加した海外メディアからの質問に応じた。

渡邉GM「京都でプレーして良かったと思ってもらえるように」

 今シーズンのチーム編成を行うにあたり、渡邉GMは“新生ハンナリーズ”にどんな選手がほしいか、ラナHCと話し合いを重ねたという。その中でたどり着いた結論が「1番・2番ポジションのどちらも出来る選手」だ。ゲームメーカーとしての素質やスタッツを残せる能力、チームのために貢献できる人間性といった要素を考慮した時に、ロイHCの口から上がってきた名前が「マシュー・ライト」だった。


 「彼のキャリアとフィリピンでの人気と実績と、各方面から分析した中で、ロイHCの1年目のシーズンに最も適した人材だった」と渡邉GMはライト獲得の経緯について語る。また、「マシューやご家族には、京都でプレーして良かったと思えるような環境を提供したい」と新たな環境での挑戦となるライトへの気遣いを見せた。

会見で質問に答える渡邉GM©Basketball News 2for1

トロントで出会ったライトとラナHC Bリーグで感動のリユニオン

 「おはよう」。

 会見の冒頭、慣れない日本語であいさつをしたライトは、「盛り上がりを見せているBリーグでプレーすることにとてもワクワクしています」と意気込みを口にした。

 カナダで生まれ育ったライトがラナHCと出会ったのは、15歳の高校生の頃。当時トロントで高校生チームのコーチをしていたラナHCは、まだ無名だったライトのプレーを見ており、キャリアを通して成長していく様子を見守っていたという。

 「これまで共にプレーする事はなかったが、マシューの活躍は見ていたし、気にかけていた」とラナHC。「今回、ヘッドコーチの話をもらって、拓馬さんと話していたのは『人間性も素晴らしい選手が欲しい』ということ。マシューはその基準にピッタリな人材だと確信していました。彼は周りにいる選手をベターにしてくれる選手ですし、プロとしての習慣も素晴らしい。15年以上前にトロントのバスケットボールリーグにいた私たち2人がBリーグでともにプレーできるのはとても驚くストーリーですが、京都ハンナリーズで彼とともにプレーできることはとても光栄なことです」と16年越しの“リユニオン”を喜んだ。

 共にプレーする機会こそなかったが、15年以上のお互いをリスペクトし合っていた2人。渡邊GMから「イケメン2人が来てくれて嬉しい」という言葉を聞くと、向かい合って嬉し恥ずかしそうに笑い合っていた。

15年以上前にカナダで出会っていたというラナHC(左)とライト©Basketball News 2for1

多彩さやピック&ロール能力の高さが武器


 チーム最年長として、年下の選手たちの成長を促すようなメンターの役割にも期待を寄せる。また、193㎝と長身ながら優れたボールハンドリング能力とゲームメイクができるライトに対しては、「ガードポジションでのプレーも期待している」とラナHCは話す。


 「彼は素晴らしいスキルを持っていて、複数のポジションをプレーすることができる。精神的にもタフな選手で、すぐにチームにもフィットすると思う」。特に、ピックアンドロールの使い手としての能力の高さを評価しており、「彼はとてもピック&ロールがうまい選手なので、マッチアップごとにアドバンテージを生かしたい。彼は1番ポジションでも2番でも3番でもプレーができるが、彼を特別な選手にしているのはそのピック&ロール能力の高さです」。


 状況に応じてポイントガードやシューティングガード、スモールフォワードとしてもプレーできる多彩さは京都のプレーの幅を広げるに違いない。

記者の質問に答えるラナHC©Basketball News 2for1

豊富な国際経験「Bリーグ挑戦へ生かせると思う」

 カナダとフィリピンの国籍を持つライトは、これまでフランスやマレーシアなど海外リーグでプレーした経験もあり、PBAでは6年プレー。フィリピン代表として国際大会の経験もあり、「日本と対戦した時の経験が今回のBリーグ挑戦へ生かせると思う」と語る。Bリーグでは「日本のバスケにアジャストするというよりは、今まで自身が積み重ねてきたものを発揮したい」と新たなシーズンを見据えた。

 日本での初めてのシーズンとなる今季は、「健康に過ごすことと毎日進歩を続けることを目標にして数字ではなく過程を大切にしたい」という。チームについては「空港に迎えに来てもらった時から『Welcome』を感じてとても嬉しかった。選手のみんなも自分から指示をせずともトレーニングに励んでおりとてもいい印象です」と笑顔で語った。

 2017-18シーズンを最後に、チャンピオンシップの舞台から遠ざかっている京都。昨シーズンはBリーグ開幕後ワーストの14勝43敗で西地区9位に沈むなど、悔しいシーズンを過ごした。

 チームの体制も変わった今シーズンはメンバーも改革。チーム初のアジア枠選手であるライトのほか、昨季シーホース三河で活躍したジェロ―ド・ユトフ、新たな外国籍選手としてシェック・ディアロ、ティージェー・ロールを獲得した。「チャレンジする姿を見せていくことで、僕らも分からないような結果を還元できると思う」と渡邉GM。


 「新生京都ハンナリーズ」の挑戦はここから始まる。

(田名さくら)

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