B2降格の信州ブレイブウォリアーズ、26年開幕Bプレミア初回審査基準クリア 勝久HCには“HCのみ”の続投オファーへ
信州ブレイブウォリアーズの木戸庸行社長©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部・信州ブレイブウォリアーズは7日、長野市内で記者会見を実施。株式会社NAGANO SPIRITの⽊⼾康⾏代表取締役社長が登壇し、2023-24シーズン終了の報告、そして2026-27シーズンから開幕する新リーグ「Bプレミア」への参⼊条件の審査基準達成状況についての説明を行った。

不振10勝50敗も入場者数や売上アップ

 今季は10勝50敗とクラブ史上最も低い勝率でシーズンを終えた信州。24チーム中23位となったため、来シーズンからはB2で戦うことが決定している。木戸社長は「(B2降格について)非常に残念な思いがある」とチームの不振について語った。ただ、「我々は3年後のBプレミアを描いて動いている。あまり短期で見るのではなく、来季、再来季以降のプレミアに向けて中長期でみなさま(スポンサーなど)とお話していく。(B2に降格しても)大きな事業計画の変更は予定していない」とし、B2降格における平均入場者数やスポンサー獲得などの影響について問題はないとした。

 成績不振となった一方で、Bプレミア参入への挑戦は成功した。今シーズンは2季連続だった赤字も解消し、平均入場者数は昨シーズンから1,402人増の4,291人、売り上げについても昨季から約4億円増の12億円以上を達成。今年の10月に行われる初回審査の条件である「平均入場者数4,000人以上」「年間売上12億円以上」など、26-27シーズンから開幕するBプレミアへの基準はすべてクリアし、初年度からの参入が確定した。ラウンジやVIPルーム、トイレの増設などが必要となるアリーナ改修についても現ホームアリーナのホワイトリングの改修で対応可能としている。

HCとGMは分ける方針 指揮官も納得

 戦いの場をB2へと移す来シーズンについては、「Bプレミア参入後にチャンピオンシップ進出と日本一を狙うクラブ」づくりを目指していくことを発表。来シーズン以降は今シーズン以上にチーム編成費に「積極的な投資」(木戸社長)を行うことでチームを強化し、日本一を目指すことを目標に掲げた。

 また、6シーズンに渡りチームの指揮を執っている勝久マイケルヘッドコーチ(HC)については、続投をオファーしているという。ただし、今シーズンまでは勝久HCがゼネラルマネージャー(GM)も兼任しプレジデント・オブ・バスケットボール・オペレーションズとして選手編成も担当していたが、来シーズン以降についてはHC専任でのオファーを予定しており、GMは新たに選任予定だという。

 木戸社長は「マイケルHCだからというのではなくて、会社経営もそうだが、HC業とGM業は分けるべきと感じています」と語る。

 「B革新でも『HCとGMを分けなさい』となっている。シーズンが始まる前までは兼業でもいいかもしれないが、シーズンが始まると当然のことながら『ケガ人が出たから補強しなければいけない』だとか選手間での相談事や悩み事が出てくる。(そういったことを)GMにするべきところをHCにしなければいけない。HCであるマイケルHC1人に非常に負担がかかっていたことも分かっている」

 HCとGMを分けることについてはシーズン中から「密にコミュニケーションを取り」ながら勝久HCにその旨を伝えており、指揮官も納得しているとした。

 なお、5日のサンロッカーズ渋谷戦後に自身の進退について「基本的に続けるという考えではいるが、家族にとっても辛い1年だったので、一回考える時間を置こうと思っている」と語っていた勝久HCの続投については決定しておらず、後日発表予定とした。

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