Bリーグ1部(B1)・富山グラウジーズ(中地区8位)は21日、ホームで信州ブレイブウォリアーズ(同7位)と対戦。前日(20日)の第1戦を62-71と落とし、B1最多となる連敗を「27」に伸ばした富山は、スターティングメンバーを入れ替えて第2戦に臨んだ。第1戦とは異なり一進一退の攻防を繰り広げた富山は、前半を34-33とリードで折り返す。
後半も両者譲らないシーソーゲームが続く中、1点ビハインドで迎えた第4クォーター残り6秒、信州ボールの場面。富山はフルコートで激しいディフェンスを披露すると、ボールを奪うことに成功。最後はこの日3ポイントシュートを3本沈めていた小野龍猛が3Pを放つも、惜しくもリングに弾かれタイムアップ。73-74で敗れた富山は、今シーズンのリーグ最下位が決定した。
富山はクインシー・ミラーが両チーム最多の21得点5リバウンド、マイルズ・へソンが3Pシュート4本を含む16得点を記録。試合後、桜木ジェイアールスーパーバイジングコーチ(SVC)、水戸健史が記者の質問に答えた。
桜木ジェイアールSVCの信州戦後のコメント
ー信州戦の総括
勝てる試合だと思っていたので、その中でファイトしていた選手たちを誇りに思う。しかし、ペイントでのスコアを40得点取られていたので、そこのファイトは足りなかったと思う。ディフェンスのところで、ローテーションやスクリーンにヒットしてしまった部分、スイッチのところで引っかかってしまった部分が自分たちの敗因だと思う。この接戦の中でフリースローが7本しかなかったので、もうちょっとファールドローンをして、フリースローをもっと打ちたかった。
ースターティングメンバーを変更した意図や選手たちに伝えたこと
スターティングメンバーについては、昨日(第1戦)の最後に15-0のランをしたメンバーを起用した。流れを持って来たかったので、そのメンバーを今日(第2戦)のスターティングメンバーにした。昨日のスタッツの中でもプラスマイナス(±)が良かった選手が多かったので、(第2戦でも)自分たちにエナジーを与えてくれたと思う。
試合前に伝えたのは、ディフェンスの部分ではペイントを守ること。オフェンスの部分ではファールドローンをもらって、特に3Qの部分で、ファールをもらうか、(比較的確率の低い)外から打つのかどちらが良いのかを話した。
ー接戦を繰り広げた選手たちの評価
小野選手は3ポイントを3本決めていたので、すごく信頼しているし、(最後)そこで打ったのは申し分ない。だがミラー選手が最初ボールを持っていたので、ミラー選手が打っても良かったのかなとも思う。
ー残りの試合に向けて
まずは選手に対しては残り4試合というよりも、1試合ずつしっかりと戦ってほしいと話している。連敗でメンタル的にも疲れていると思うので、そこも気にしつつ話していきたい。ホーム最終戦でファンに見せたいのは、しっかりと戦う姿勢や、ルーズボールに飛び込む姿勢、コミュニケーションを取る部分をしっかりと見せたいと思う。
水戸健史の信州戦後のコメント
ー信州戦の総括
本当に今日はどっちに転ぶか分からない試合だったが、自分たちのディフェンスやオフェンスの小さいミスが出たところで最後勝ちきれなかったと思う。
ー要所での活躍が目立っていたが、どのような思いで今日の試合に臨んだか
ここ数試合、自分の中でも上手くプレーができていないっていうところもあって、ちょっと積極性に欠けている部分がすごく自分でも感じていたし、庄司(和広)さんからも言われた。そういうのもあり積極的にしかけていこうという気持ちで入った。日本人選手の得点がちょっと少ないというのもあり、ピックアンドロールからアタックしてシュートまで行く選手がなかなかいないので、それを意識的にやろうと思って入った。
ー第1戦よりもチームに勢いがあった。チームに対して投げかけたことは
うちのチームはコミュニケーションを取るのが下手というか、喋る選手が少ないので、タイムアウトや時間が止まる時に、なるべく多くハドルを組んで、次やらないといけないことをしっかりと確認するということを(していた)。本当は毎試合やらないといけないが、今日は特に意識してハドルを組んで話し合おうとは意識的にやっていた。