
Bリーグ1部(B1)は10月18日、19日の両日、各地でレギュラーシーズンの第4節が行われ、東地区の宇都宮ブレックスはアウェイのウィングアリーナ刈谷で西地区のシーホース三河と対戦した。
第1戦、宇都宮は最大11点のビハインドを背負う展開だったものの、第4クォーター残り2分から逆転に成功し、90-82で勝利。翌日の第2戦では序盤から拮抗した展開となったものの、第2Q開始すぐにジャスティン・ハーパーの連続得点や高島紳司、遠藤祐亮、ギャビン・エドワーズ、D.J・ニュービルらの得点でリードを築き、47-31で折り返す。後半、三河の猛追で第4Q残り4分22秒には1ポゼッション差まで詰められたものの、エドワーズとニュービルの3Pシュートで再び突き放し、98-92で勝利。三河戦の連勝を13に伸ばした。
宇都宮は第2戦では、エドワーズが25得点、ニュービルが21得点、アイザック・フォトゥが13得点、遠藤が11得点、比江島が10得点と5選手が2桁得点を記録した。試合後の記者会見ではジーコ・コロネルHC、高島、ジャスティン・ハーパーが記者の質問に答えた。
ジーコ・コロネルHCの三河戦後のコメント
――三河戦の総括
三河さんが前半で大差にもよらず、3Q目で追いついてきてタフな試合になったことは良かったことだと思います。自分たちはその中で苦しい時間もあったんですけれど、自分たちのバスケをやり続けて、いい結果が出た。後半で61失点しているのでそこは自分たちの望む結果ではなかったですけど、最終的に勝つことができたので良かったです。
――第4Q 終盤に選手たちに伝えたことは
具体的に、三河が昨日より良かったところはリバウンドの強度。昨日(第1戦)は明らかにリバウンドの差が出ていたんですけれど、今日(第2戦)はもう少し三河がリバウンドに力を入れていて、タフな試合になったということのもあるといいます。
自分たちはその20点差で勝っていて、クラッチタイムで6点差とかになったときに、「もう過ぎたことはしょうがないので、次のことを考えて、考え続けてプレーし続けることを意識しよう」ということを強く選手たちに伝えました。

――ジャスティン・ハーパーの評価は
まだ出会ってから間もないんですけれど、本当に最初からすごくいい人間です。ブレックスでやるということは、人柄がすごく関係してくると思うので、まずはいい人で良かったです。最初は慣れる時間が必要だなと思っていて、何試合か慣れていない試合があったんですけど、今日は14分間出てくれてmたくさん仕事をしてくれた。ルーズボールのシーンがすごく印象に残っていて、あの素晴らしいプレーだったと思います。
ジャスティン・ハーパーの三河戦後のコメント
――加入して間もないが、チームへのフィット感は
どのような形でもチームに貢献したいので、ハッスルプレーとか、縁の下の仕事というか、そういう仕事をやり続けたいです。自分はシューターなので得点を決めたいんですけれど、チームで一番いいエナジーを出して、チームに何があろうと貢献するということを意識してやっています。

――継続選手の多い中で、チームへ順応していくことは難しいか
最初は少し緊張していたんですけれど、やっていくうちにバスケットボールも長く(プレーしてきて)経験豊富なので(慣れてきた)。(これまでのキャリアで)日本でやっていたこともあるので、相手として対戦したことも何度もありますし、最初は緊張しましたが、今はフィットしていると思います。
――アウェイの会場でも多くのファンが訪れていたが、どう感じたか
どのチームでもアウェイの試合であれだけのファンが来てくれるというのは珍しいことだと思うので、いつも感謝しています。一番素晴らしいファンがいるチームに入ることができて光栄です。
高島紳司の三河戦後のコメント
――三河戦の総括
前半は16点リードすることができた。オフェンスもそうですし、ディフェンスもいい流れでできたと思うんですけど、後半に余裕が生まれてしまったのもありますし、結局、点数を詰められてしまったので、そこはチームとして反省しなきゃいけないところではあると思う。でも、結果的に勝てたのはよかったかなと思います。
――長野誠史とのマッチアップで好守が光ったが、手応えは
時計を見て守っているわけではないですけど、長いなと思っているときはあるので、もしかしたらいけるんじゃないかなと思っていました。結果的に8秒(バイオレーション)取れなくても、相手のオフェンスの時間を削ることにもなっていると思うので、そこはいい形でディフェンスできるんじゃないかなとは思いますね。

――第2戦では相手の強度が上がってくることも多いが、何か意識してプレーしていたことは
第1戦、三河さんが負けて、2戦目は絶対連敗できないという状況で、逆の立場でも自分たちは絶対、強度を上げると思うので、(三河が強度を上げてくることは)分かっていた。逆にそれよりもさらに上回っていれば、よりまた自分たちの流れにできると思っていたので、第1戦できたことをもう一回するのもそうですし、さらにそこに上積みして強度も上げられればなと思っていました。そこはすごくいい形でできたんじゃないかなと思います。
――レギュラーシーズン7試合を終えて、自身の評価は
ディフェンスの部分である程度やれているとは思いますし、前からプレッシャーかけるということを求められています。それを結構な時間遂行できていると思うんです。オフェンスの部分でなかなか点数に絡めていないというか、自分としてもあまり納得がいっていない成績ではある。まだ7試合かもしれないですけど、まだまだずっと試合も続いていて、なかなか日程的にも練習ができないので、(課題については)試合で解決していかないといけないと思っている。チャレンジしながらもっともっと(得点に)絡められればなと思います。
――タフな日程が続くが、何か気を付けている点は
あんまりないと言えばないんですけど、EASL(東アジアスーパーリーグ)に出場している3チームは、ほぼ休みがないというか。今週、他のチームは(休みが)1週間ある中で、自分たちは水曜ゲームが入ってくるので、ケアの部分は僕に限らず他の選手もそうですし、なるべくオフのときに体を休めるということを意識してやっています。
(榊原かよこ)






