名古屋ダイヤモンドドルフィンズ待望の「クリエイター」アーロン・ヘンリーが見せた影響力 三河戦では逆転弾決める
三河戦で逆転ブザービーターを沈めた名古屋ダイヤモンドドルフィンズのアーロン・ヘンリー©Basketball News 2for1
Bリーグを中心に、Wリーグや学生バスケ、日本代表など日本のバスケットボール界を取材し、情報発信をするメディアです。バスケットボールに関するさまざまなニュースをピックアップし、お届けします。

 Bリーグ1部・名古屋ダイヤモンドドルフィンズは14日と15日の両日、豊田合成記念体育館(エントリオ)で開催された「AICHI CENTRAL CUP2025」に参戦。14日の第1戦は三遠ネオフェニックスと対戦し、63-86で敗戦。翌15日の3位決定戦ではシーホース三河と対戦し、84-83で勝利。愛知セントラルカップを1勝1敗の3位で終えた。

 三遠戦では、強度の高いディフェンスを前に得点に繋げることができず苦戦し、わずか63得点に抑えられて敗戦。迎えた3位決定戦の三河戦では、序盤から拮抗した展開となり、47-45の2点リードで前半を折り返す。しかし、後半に入ると、リズムをつかんだ三河に逆転を許し、一時は12点のビハインドを背負う展開に。それでも、第4クォーターにはスコット・エサトンアイザイア・マーフィーカイル・リチャードソンらの得点で猛追。一進一退の試合展開の中、82-83の1点ビハインドで迎えた最後のポゼッションでは、新加入のアーロン・ヘンリーがドライブから逆転ブザービーターを沈め、84-83で劇的勝利を収めた。

 勝利の立役者となったヘンリーは今大会でMIPを受賞した。大会終了後にはショーン・デニスHCとヘンリーが記者の取材に応じ、愛知セントラルカップを振り返った。

ショーン・デニスHCの愛知セントラルカップ後のコメント

――愛知セントラルカップの総括

集中したかったのは、昨日(三遠戦)の試合の後、バウンスバックできるように(ということ)。それがうちのシステムの中で今日(三河戦)はできたと思いました。特にポゼッションゲームで、昨日課題だったところが今日は24点対18点で勝てたのが良かったと思います。

まだまだ先は長いと思いますが、特にディフェンスでの崩れが多く目立ちます。新しい選手がいる中で、今季は少し変わったディフェンスをやっているので、そこは予想できていましたが、3週間でシーズンが始まるので、それまでに直していきたいと思っています。誇り高いのは12点差で負けていたのに、粘り強く耐えて、相手を4クォーターは15点に抑えられたのがよかったと思います。​特に(4Q)最初の5分のグループが本当に良いパンチをしてくれたと感じました。

記者の質問に答えるショーン・デニスHC©Basketball News 2for1

――新加入のアーロン・ヘンリーとアラン・ウィリアムズの評価は

 ヘンリーは、うちはクリエイターが1人欲しかったので、ラストショットで証明できたように、彼は自分でショットを作ることができます。今のところ良いとは思いますし、正しい方向に向かっていますけど、まだうちのバスケットに慣れてない部分もあります。

ウィリアムズ選手もちょっとリーグにまだ慣れてないところもありますし、笛の吹き方が慣れてないとこもありますし、あとはフィジカルコンディションをまた上げなきゃいけないんですが、それでも正しい方向に向かっていると思います。うちが必要だったフィジカルな面を補強できたと思います。カイル(・リチャードソン)も同じです。

アーロン・ヘンリーの愛知セントラルカップ後のコメント

――愛知セントラルカップの総括

(三河戦は)1戦目よりいい形で試合には入れたのはよかったと思います。まだまだ学ぶべきことはたくさんあって、1点差で勝ちはしましたが、今からシーズン開幕に向けて学ばなければいけないことはたくさんあります。

記者の質問に答えるヘンリー©Basketball News 2for1

――現時点でのチームへのフィット具合はどうか

いい形でフィットできていると思います。日本のチームはどこでもそうですが、みんなが受け入れてくれますし、このチームはいい文化がある素晴らしい組織で、そんなチームに加入できてうれしいです。

――勝利を決めたラストショットについて

FE名古屋でもラストショットを打つような場面がたくさんあったので、自然な感じでした。チームはそういうシチュエーションのために僕を呼んだと思うので、プレーがうまくいって、チームに貢献できたのはうれしかったです。

(榊原かよこ)

Twitterで最新情報をゲット!

おすすめの記事