滋賀レイクス長谷川比源「自分の力を証明して日本代表でプレーすることに繋げたい」 新シーズンに意気込み
会見で新ユニフォームを披露した長谷川比源(左)と野本大智©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)滋賀レイクスは1日、新シーズンに向けての記者会見を行った。会見には代表取締役社長の原毅人氏、同代表取締役会長兼プレジデントオブバスケットボールオペレーションズ(PBO)の中山太氏、ゼネラルマネージャー(GM)の眞庭城聖氏前田健滋朗ヘッドコーチらが登壇。Bリーグとして最後のシーズンとなる2025-26シーズンに向けた意気込みや、方針などについて語った。

 また、会見には選手を代表して野本大智長谷川比源が新シーズンのユニフォーム姿で登場。会見後の囲み取材が行われ、野本と長谷川がそれぞれ記者の質問に答えた。

野本大智のコメント

-今シーズンの意気込みは

 チームにたくさんの勝利をもたらしたいです。昨シーズンの結果からの滋賀レイクスの見られ方を変えたいですし、それに向けて自分の力を滋賀に良い方にもたらしていきたいです。

-チーム内での自身の役割は

 去年と同様、プレーや姿勢でチームを引っ張りたいです。(昨シーズン)もっと自分ができたな思うところでいうと、コミュニケーションの部分。オフコート、オンコートに関わらず両方とも、仲良しこよしという訳ではないですけど、もう少しチームとしてのケミストリーであったり、意見の言いやすい場を、自分を中心に作っていきたいと思っています。

-チームに必要であれば厳しい意見も発信していくか

 はい。それには信頼関係が必要だと思っていて、信頼関係のない人に言われる言葉は響かないし、少し嫌なふうになると思うので、まずは信頼関係を築いていきたいです。特に日本人選手は昨シーズンも一緒にやっていますし、(信頼関係を)築けていると思うので、そういったところを一回りも二回りも良いものにしていきたいし、そういった中で、言い辛いこともどんどん言っていきたいと思いますし、そうやって良いチーム、良い関係性になって行けたらと思います。

記者の質問に答える野本©Basketball News 2for1

-2025-26シーズンのロスターについて

 日本人選手が継続しているというのは大きいことだと思います。昨シーズン、結果を出せていないメンバーであるのは間違いないので、不安という見られ方もあると思いますが、僕としては同じメンバーで積み上げていけるというのは信頼関係もありますし、チームとして大きいことだと思います。

 外国籍選手については、眞庭GMをはじめマネジメント陣が良いチームを作ろうと考えて、(レイクスに)今回来てくれる選手だと思うので、信頼していますし、ライアン(クリーナー)に関しては2シーズン前に一緒にプレーしていて、個人的には合う感覚を持っているので楽しみです。

-個人として新シーズン見て欲しいところは

 オンコートでは、プルアップなど得点のバリエーションを増やすことをオフ期間に取り組んでいて、今までだとペイントアタックしてレイアップだったところを、それではないバリエーションを増やしていきたいと思っています。オフコートでは、チームをまとめていけるよう、コミュニケーションを図れる場というか、潤滑油的な選手、人になっていきたいです。

長谷川比源のコメント

-日本代表活動で得たものは

 2次合宿まで参加して、今回の代表は比較的自分と同じ若い選手で、Bリーグの選手が7,8人いる中で、自分と同じ世代、選手とやる環境はBリーグではなかなか無いので、良い刺激をもらえたし、負けてられないと思います。1次合宿はオフシーズンというのもあって、思うように身体が動かないというのもあったんですけど、2次合宿ではそこを修正して、自分の強みを全部出し切ることができました。最終日はA代表(ヘッドコーチ)のトム(ホーバス)さんも練習に来てくれて、その時も自分的には凄く良いプレーができたので、2次合宿は充実したキャンプだったと思います。

-代表活動をチームにどう生かしていきたいか

 ジョーンズカップは日本代表としては比較的若いチームで行きます。その中で、Bリーグでも世界でもトップでやっている選手たちとやる機会だと思うので、そこで自分がどれだけ通用するか試す場になります。そういう経験をもっと自分が発信して、チーム練習が再開した時に、チームメイトに伝え、練習のレベルを上げて、チームとしての底上げをしていきたいと思います。

記者の質問に答える長谷川©Basketball News 2for1

-新シーズンへの意識は

 昨シーズン途中から加入して、アグレッシブにやっていけば年齢関係なく通用すると、実際にプレーする中で感じることができました。もちろん開幕からスタートでチームを引っ張っていくという明確な目標を持っていて、次の1シーズンはフルで戦うので、本当に楽しみです。そこで自分はどれだけ通用するか、自分の力を証明して、目標とする日本代表でプレーすることに繋げたいです。代表合宿でも隣でA代表がやっていて刺激になっています。

 自分の中では開幕からスタートとして出なくてはいけないという思いが強くて、その中で活躍できることを、今シーズンフルで戦う中で証明しなくてはいけないと思います。自分の昨シーズン以上のパフォーマンスが、チームが勝つためには必要になるという自覚と責任があります。

-自身の課題は

 オフェンス面で自分がもっと上のレベルにいくには、ハンドルできないといけないし、自分からクリエイトする必要があります。味方のクリエイトからの自分の1対1の打開というのは、昨シーズンで示せたと思うので、今シーズンはどういうオフェンスのシステムになるかはわからないですが、自分がハンドルできて、パスを捌けたり、自分でスコアできればオフェンスの幅も広がるし、相手も守りづらいと思うので、そこはやっていきたいです。

 ディフェンス面は、昨シーズンはペリメータのディフェンスに関しては、かなり守れましたが、インサイドで相手の外国籍を1対1で守るスキルやフィジカルの部分を課題に感じています。アルバルク東京や大阪エヴェッサとの試合でやられてしまって、プレータイムが伸びなかったという悔しい経験もありましたが、(ライアン)ロシター選手、(マット)ボンズ選手といったBリーグトップレベルの選手とマッチアップできた経験は大きかったです。その経験からオフシーズンはフィジカルを重点的に強化し、次のシーズンはディフェンス面でも価値のあるプレーヤーになりたいです。

(高久理絵)

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