
13日より都内でFIBAアジアカップ2025に向けたディベロップメントキャンプ(DC)を行っているバスケットボール男子日本代表。今回招集されたメンバーは19名で、その平均年齢は21.7歳となっている。
アルティーリ千葉で特別指定選手としてプレーした渡邉怜音(東海大学)や、ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(サンロッカーズ渋谷)、今季のBリーグで新人賞を獲得した脇真大(琉球ゴールデンキングス)などBリーグで活躍している選手のほか、ジェイコブス晶(フォーダム大)や川島悠翔(シアトル大学)、山ノ内勇登(オーラル・ロバーツ大)といった海外で経験を積むメンバー、16歳の白谷柱誠ジャック(福岡大附属大濠高校)などがフレッシュな顔ぶれがそろった。
そんな成長が楽しみなメンバーの中でも、注目を集めているのが瀬川琉久だ。現在18歳の瀬川は、東山高では1年生から主力として活躍し、2年時のインターハイで優勝。3年時のウインターカップでは準々決勝で32得点を記録するなど、チームをけん引したスコアリングガードだ。今年1月には特別指定選手(プロ契約)として千葉ジェッツと契約し、プロデビュー。2024−25シーズンではレギュラーシーズンで22試合に出場し、平均7.3得点挙げるなど、堂々たる活躍を見せた。
A代表入り、そして今夏に行われるアジアカップへの出場を目指し、しのぎを削る若手選手たち。15日に行われたDCのメディアデーでは練習の一部が報道陣に公開され、練習後の取材では瀬川が記者の質問に答えた。
瀬川琉久の公開練習後のコメント
ー今回のキャンプでは若手PGが多い中で、どういった刺激を受けているか
Bリーグでやっていると、普段はベテラン選手だったりとかフィジカル面で抑えられることが多いですが、海外の選手や若い選手というなかで考え方や相手のスピードであったりとか、日本にはないようなアメリカっぽい刺激を受けています。
ー自身の強みとして出せている部分はあるか
まだそこまで練習もやっていないのでちゃんとは分からないですが、スピードであったり、ハンドリングやドライブというのは通用していると思います。
ーアジアカップでの代表入りに対する思いは
小さい頃から日本代表というものに憧れていて、やっぱりここでプレーしたいなという気持ちはものすごく強いですし、その第一歩として今回のディベロップがあると思っています。しっかりと次に残れるように頑張りたいと思います。

ーこの先理想とするプレースタイルやなりたいと思う人物は
この人というのはないですけど、点を取れる、スコアができるガードというのは自分はものすごく脅威だと思っているので、しっかりとそこをぶらさずに。なおかつ、アシストの部分は足りてないなと感じているので、そこをもっとガードらしく、ゲームをコントロールして周りを生かせられるような選手になれたらいいかなと思います。
ーホーバスHCや選手からアドバイスをもらうなかで印象に残った言葉はあるか
トムさんには昨日練習が終わった後に「もっとこうしたらいいとかありますか?」というような質問をしたんですが、トムさんが言ってくれたのは「やれる力があるのは分かっているから、もっと冷静に」。みんなアピールしたいからガツガツやるとは思うんですけど、そこをもっと冷静に、「いつも通りにやってくれたらいい」と言ってくれたので、その言葉があって少し安心と言いますか。まだ選ばれるためにもっとアグレッシブにやらないといけないんですけど、トムさんも少し、去年に比べたら認めてくれているかどうか分からないんですけど、そんな部分を少し感じられて、そこは印象に残っています。
ー去年から変化した部分は
体重も10キロ近く増えたと思いますし、プロに入って相手の部分ですかね。ガードとしてどうあるべきかというところが、高校生の時と比べたらすごく成長したのかなと思います。
ー今回の合宿でのテーマや目標は
(日本代表に)選ばれることを目標として。もちろん自分の持ち味も出しつつ、トムさんが求めていることを遂行しないと次の合宿には呼ばれないと思っている。自分の色をしっかり出しつつ、トムさんがどういったことを求めているのか常に探りながらやっています。