
Bリーグ1部(B1)は18日、各地でチャンピオンシップ(CS)・セミファイナル(SF)の第2戦が行われ、リーグ全体5位の千葉ジェッツはアウェイの日環アリーナ栃木で同首位の宇都宮ブレックスと対戦した。
67−84でSF第1戦を落とした千葉J。負ければシーズン終了と後がなくなった第2戦、より高い強度のディフェンスで宇都宮のオフェンスを封じていく。13−16と3点ビハインドで迎えた第2クォーター、クリストファー・スミスの3ポイントシュートが決まり、徐々に千葉Jがペースをつかみだすと、残り1分59秒にはジョン・ムーニーの得点で29−29の同点に。宇都宮のタイムアウト明けにはディー・ジェイ・ホグが3Pを沈め、32−29と3点リードで後半へ。
第3Q、残り8分50秒にルーキーの瀬川琉久がゴール下へ切りこんで得点を決めると、そこからスミスやホグが長距離砲を決めるなど、19−0のランで51−31とこの日最大となる20点のリード。その後も攻守で宇都宮を圧倒し、最終的には74−55で勝利。SFを1勝1敗とし、19日の第3戦へとつないだ。
第2戦では、スミスが23得点5リバウンドと気を吐き、ホグが16得点5リバウンドと続いた。復帰2戦目となった渡邊雄太は約15分の出場で4得点6リバウンド、原秀太は2得点7リバウンドながら、出場している時間帯の得失点差を表す±(プラス・マイナス)では+16と、勝利に貢献する活躍をみせた。
試合後の記者会見では、トレヴァー・グリーソンHCと瀬川が記者の質問に答えた。

トレヴァー・グリーソンHCの宇都宮戦後のコメント
ー宇都宮戦・第2戦の総括
タフでフィジカルな試合でした。ただ、昨日(第1戦)の試合からしっかりチームがレスポンド(やり返し)してくれたことが良かったです。あとはディフェンスですね。本当に素晴らしい試合展開になったなかで、前半は正しい方向にプレーしていたんですが、どうしてもビハインドの状況が(第2Q)残り3分くらいまで続いていました。ですが、しっかりそこもやり続けて、第3Qは本当に素晴らしいディフェンスでできたことが良かったです。

ーアウェイでの敗戦はメンタルにもくると思うが、選手たちには第2戦前どのような声をかけたのか
まず、自分たちにフォーカスすることが大事だなと思いました。昨日の試合を受けてちょっと落ちこむというか、何か考えすぎている部分があった。セミファイナルでチャンピオンシップをかけた試合をしているなかで、昨日の戦い方だとプレーオフというよりは、レギュラーシーズンみたいな戦いになってしまった部分がありました。それは本当に残念だなと思ったので、今朝(18日)のミーティングでそこをしっかり話し合って、みんながそれぞれ役割を果たすことが大事で、例えばスタート(メンバー)がしっかり出しきることもそうですし、それぞれが役割を果たすことにみんながお互いに信頼関係ができているので、そこができないとどんどん崩れていく流れになります。みんな一人ずつ自分たちの役割は何なのかをしっかり把握してもらって、「自分たちの役割を最大限にやってほしい」という話をしました。
ー第3戦はよりタフな試合になると予想されるが、選手たちにはどんな気持ちで試合に臨んでほしいか
改めて、(宇都宮)ブレックスというチームはリーグ一番のチームであり、それに対しての理由がしっかりあるというところだと思うので、ルーズに入ってはいけない試合。相手にとってはプロテクト、(ホームを)守らなければいけない試合になってくると思います。ただ、昨日は本当に残念ではあったんですが、直近この1ヶ月はいいリズムを作りだすことができて、そのリズムを取り戻すことができました。ここから(第3戦に向けて)しっかり準備していきたいと思います。
瀬川琉久の宇都宮戦後のコメント
ー宇都宮戦・第2戦の総括
前半はなかなかシュートを決められずに、周りにパスしてしまって、自分の良さというのを出せなかった。後半、池内さん(千葉ジェッツGM)にも「もっと自分の色を出していけ」と言われて、そこから3ピリ(第3Q)の最初の方に自分でアタックして流れをつかめたので、そこは良かったなと思います。

ーここまでの自身のパフォーマンスの評価は
昨日に関してはプレッシャーに対して自分もムキになったりいってしまったりとか、プレッシャーリリースができていなかったなと昨日ホテルに帰って自分で分析した。なので、今日はムキになって(ディフェンスを)抜くっていうのも、相手がくることに対して逆にカウンターしたりとか、気持ちを出すのも重要だと思うんですが、そうやってもっと冷静にできたので良かったと思います。
ー第3戦をどう戦っていきたいか
明日は勝てば次(ファイナル)に進めますし、負けたらそこで終わってしまうので、宇都宮さんもものすごくハードにくると思います。しっかりとそのプレッシャーに対して負けずに、ルーキーらしくアグレッシブに、リバウンド、ルーズボールという部分をしっかり最後までやって、少しでもチームに貢献できればいいなと思っています。