
Bリーグ2部(B2)は17日、プレーオフ(PO)3位決定戦の第1戦が行われ、ライジングゼファー福岡はホームの福岡市民体育館(福岡市)で信州ブレイブウォリアーズと対戦し、68-72で敗れた。
両チームともセミファイナルで敗れ、目標としていたB1昇格への道が断たれた状況で迎えたこの試合。福岡はジョシュア・スミスがコンディション調整のため欠場した。
試合は第3クォーター(Q)まで信州のペースで進んでいたものの、第4Qでは福岡が積極的にディフェンスを仕掛け、信州から10個のターンオーバーを誘発。一時は20点差を話されていたものの、中村太地を中心に最後まで食らいつき、4点差まで詰め寄った。最後は68-72で敗れたものの、会場に集まった1200人以上のブースターからは拍手が沸き起こった。
福岡はアンドリュー・ランダルがチーム最多の20得点、中村が16得点、ジャスティン・バーレルが10得点を記録。試合後の記者会見では、浜口炎ヘッドコーチ(HC)が記者の質問に応じた。

浜口炎HCの信州戦後のコメント
ー信州戦第1戦の総括
本当に両チームともタフな1週間を過ごして、信州さんはけが人が多い中ですけども、しっかり第1Qから集中してファイトしていたんじゃないかなと思います。
私たちも集中していなかったわけじゃないと思うんですけど、 前半はお互いロースコアで、特に第3Qを含めて前半から小玉(大智)君がすごかったんじゃないかなと思います。しっかりワイドオープンを決め切って、逆に私たちはなかなかスリーポイントがこなかった。第4Qは非常に良くて、選手たちもスイッチが入って足もよく動いていました。

ーセミファイナルに敗れてからどのように準備をしてきたか
声掛けっていうのはなかなか難しいというか。まずはすごく良い時だけじゃなくて、悪い時もみんなで共有して、ポイントとなる原因を他のところに向けないで、「自分に向けたいね」っていう話を1つしました。
あとは私も言ってましたけど、選手も「最後ホームで戦えるから、ブースターのためにしっかりプレーしよう」という話をみんなで共有しました。練習としてはどちらかというとPO全体的にそうですけど、練習量を抑えて、なるべくフレッシュな体に戻しつつ、コンタクト自体は3日間で1回しかしてないです。 あとはスカウティングと、特にやることは何も変えていないという準備の1週間でした。
ー苦しい状況でも応援してくれるブースターに向けて
本当に信州からもたくさんのブースターが来ていましたし、両チームにとって苦しい試合である3位決定戦に来てくれたブースターの人っていうのは、やっぱり大切にしなきゃいけないブースターだと思います。
明日(18日)はライジングらしいバスケットをもう一回見せられるように。 富山(グラウジーズ)戦は崩れてしまいましたけど、レギュラーシーズン60試合は、リーグでもディフェンス面で安定した上位の成績を残していました。まずそこからしっかり入って、今日(17日)の第4Qみたいな勢いがあるオフェンスにつなげたいなと思っています。
(芋川史貴)