
Bリーグ2部・西地区首位のライジングゼファー福岡は2日、アウェイのホワイトリングで東地区2位の信州ブレイブウォリアーズと対戦し、81-86で敗れた。
東西上位対決となった今カード。1日の第1戦では、31得点を記録したジャスティン・バーレルやジョシュア・スミスを中心にインサイドを支配した福岡が94-82で勝利したが、第2戦では、バーレルが脳震盪の疑いで欠場。チームの要を失った福岡だったが、序盤から中村太地や谷口光貴らアウトサイド陣が果敢にゴールを狙い、ディフェンスではマンツーマンやゾーンプレスなど変化をつけながら、接戦の展開に持ち込んでいく。
しかし、徐々にディフェンス面での緩さが見え始め、第3クォーター終了時には50-66と16点差ビハインドと苦しい展開に。それでも第4Qには谷口、村上駿斗、寒竹隼人、西川貴之が合計5本の3ポイントシュートを成功させるなど一時3点差まで追いつくも、惜しくも逆転とはならず。81-86で敗れ、連勝は「3」でストップした。
福岡は第2戦でスミスがチーム最多の19得点、谷口が3P4本を含む14得点、今季初先発となったアンドリュー・ランダルが12得点をそれぞれ記録した。試合後、浜口炎ヘッドコーチ(HC)が記者の質問に答えた。
浜口炎HCの信州戦 第2戦後のコメント
ー信州戦の第2戦の総括
信州さんが今日(第2戦)の試合にかけるエネルギーであったり、ハードにプレーしてくることはもちろん分かっていたんですけど、信州さんは非常に素晴らしかったと思います。ただ、負けて非常に残念です。

ーバーレルが欠場の中で、日本人選手の活躍が見られた。その評価は
信州さんも、メインプレーヤーが今日はプレイしてないので、インサイドの選手とアウトサイドの選手の違いがあれど、条件的には一緒なんじゃないかなと思います。その中で、もちろん選手もファイトしてますけど、間違いなく信州の選手の方がファイトしたと思います。
ーペイント内での得点を多く許したディフェンスについて
前半、タイムアウトのときにも言いましたけど、間合いも詰めてなくて、ドライブも簡単にやられていました。ドライブが得意じゃない選手にもやられてしまいました。選手たち自身が「プレーオフで当たるチームだ」と思ってやろうとしてるっていうのが、あまり見えなかった。狩野(富成)くんは、非常にエネルギーを持ってリバウンドを取ったり、走ったりする素晴らしい選手である一方で、彼はあまりフリースローが得意じゃない。そのプレイヤーに対して、簡単にあれだけダンクされたりレイアップをやられてしまった。ファールをして、フリースローを打たせるということを、もしプレーオフを考えるなら本来しなきゃいけない部分。そこを見上げているだけっていうのは、戦っているか戦ってないかっていう部分に関して言えば、もう間違いなく恥ずかしいぐらい戦っていなかったと思います。
ー次節も強豪の富山グラウジーズとの対戦となるが、意識する部分は
そういう部分はもちろんコーチの部分も関わってきて、コーチがどういうコーチングするとか、働きがけするかとかいろんな部分がありますけど、すごく難しいところです。今日のゲームが終わって僕らはロッカールームでBリーグの試合の結果をチェックするんですけど、やっぱりB1もB2も1勝1敗の試合で非常に多くて。やっぱりそこはいろんなアウェイの要素であったり、レフリーの要素だったり、1試合目に負けたチームがエネルギー持って挑んでくるなど、いろんな要素があると思います。
やっぱり勝ち上がるには、安定したメンタリティとスタンダードをかなり上げていかないと、B1に上がるっていうのは簡単ではないんじゃないかなっていうのは、僕は今日強く感じました。そこは私たちコーチングスタッフの責任でもあるし、選手も、しっかりやらないといけない。そう口で言うのは簡単ですけど、相手がいるスポーツなのでやるのはすごく難しいと思うので、その辺は富山戦に向けても考えていきたいなと思います。富山も非常にタレントのあるチームなのでしっかりとやっていきたいと思います。
(芋川史貴)