
Bリーグ1部は2月1、2日の両日、各地でレギュラーシーズン第20節が行われ、秋田ノーザンハピネッツ(東地区4位)はアウェイで京都ハンナリーズ(西地区4位)と対戦。第1戦を接戦の末74-77で落としたものの、第2戦を75-67で勝利し、1勝1敗で同節を終えた。
第1戦をオーバータイムの末に落とした秋田は、2連敗で迎えた第2戦。試合開始から京都に7-0のランを許し、第1戦同様に追いかける展開となったものの、後半は赤穂雷太が京都のエース岡田侑大を抑える好守を披露し、徐々にリズムをつかんでいく。クリスチャン・メコウルや中山拓哉、タナー・ライスナーらの3ポイントシュートが決まり、流れをつかむと、第3クォーター終盤についに逆転。最終的には75-67で勝利をつかみ、連敗を脱出した。
東地区4位の秋田は第20節を終えて17勝18敗としており、同3位でチャンピオンシップ(CS)進出圏内に位置する千葉ジェッツとは5ゲーム差がついている。年明け以降の9試合では4勝5敗と負け越しており、CS進出を狙うためには後半戦で一つでも多く勝ち星が必要になる。今週末に行われる第21節では、ホームに中地区5位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎え撃つ。
第2戦、秋田はヤニス・モランが15得点11リバウンド、ライスナーとメコウルがそれぞれ15得点 、ガディアガモハマドアルバシールが10得点を記録。試合後の記者会見では前田顕蔵HCと中山拓哉が記者の質問に答えた。
前田顕蔵HCの京都戦後のコメント
ー京都戦の総括
選手たちが本当に第1戦の試合からどうチームで戦うかというところで気持ちを1つにして、お互いのために40分プレーしてくれたことで、僕たちもやりたいことが表現できた部分があった。非常に素晴らしい勝ちだったと思います。

ー接戦を落としていた原因と第1戦からの改善点
クロージングの弱いところだったり、第1戦でいうと京都さんも多分そんなに良くなかったんですけど、僕たちも簡単なミスが多くて、その(ミスの)数が多すぎる。それをどれだけなくしながら、本当に接戦多いので、その中で落ち着いできるかどうかというところなのかなと思います。第2戦、前半やられながら、我慢しながらだったんですけど、赤穂選手が途中すごく良い活躍をしてくれて、ディフェンスから流れを持っていけたというのが、一番僕たちが作りたい流れなので。それができたのが1番大きかったですね。
ープレータイムの偏りについて
タイムシェアしたいんですよね。課題ですね。今日(第2戦)、元田(大陽)選手の4分はすごく良かったと思いますし、本人にも伝えたんですけど、第1戦は(プレータイムが)1分半くらいで、その中で良い活躍をしていたので。そういう部分を徹底してくれればプレータイムも伸びていくということも伝えていて、今日プレータイムを伸ばせられたのは良かったのかなと思います。チャレンジしないといけないですね。
ー秋田でプレーしていた京都の古川孝敏について
川嶋勇人選手も秋田でやっていて、古川選手は5シーズン秋田で、僕が1年目に来てくれて、一緒にクラブをチームを作ってくれた立役者の1人と思っている。(古川を)スカウティングしながら「うまいな」「良い選手だな」と、全然年齢も感じさせないし、素晴らしいリーダーシップだと思います。今日すごく嫌でした。彼が活躍していて素晴らしい選手だと思うので、また対戦できることを楽しみにしています。
中山拓哉の京都戦後のコメント
ー京都戦の総括
我慢のゲームだった中で、京都さんのターンオーバー16は自分たちがアグレッシブにディフェンスできた結果と思う。ただ、昨日(第1戦)のゲームと今日のゲームですごくチームに差が出てしまうのは良くないので、今日のゲームをやり続けられるように、悪い時間帯ができてもチームとしてそこで崩れないようにしていくことが大切だと思いますし、今日はそれができたから勝てたと思います。

ー接戦を勝ち切れない試合が続いていた要因は
接戦を勝ち切れていないのも、自分たちのミスが起きた後にディフェンスでも緩くなってしまって、自分たちがチームとして掲げているのはディフェンスなので、そこ(ディフェンスから)がぶれてしまってはチームが戻る場所がなくなってしまう。どんな時でもそこはしっかりやっていかなきゃいけないですし、オフェンスでうまくいかない時にチームとして同じ方向を見てないと、誰かが違うところを見ていたら僕たちはタレントでバスケしているチームじゃないので、チーム全員が連動しなきゃオフェンスでもディフェンスでもできない。そこはどんなときでも一つになってやってくしかないので。
ー元チームメイトの古川孝敏、川嶋勇人とマッチアップしてみて
楽しかったですし、2人とも結構一緒にやってたので、やっぱり対戦相手になったときの嫌らしさを感じました。うまいな。それこそ古さんとか、駆け引きとかチームで一緒にやっていて息が合ってるところがある中で対戦相手になったときに「この人駆け引きうまいな」とか思ったり。勇人さんも何かずっと…いやらしいですよね(笑)。なんて言うんだろう。オフェンスでもディフェンスでもそうですけど、手を出すタイミングが結構僕は好きなんですけど、なんかいやらしいんです、あの人(笑)。なんて言えばいいかな、人とちょっと何か違うんですよ。だから多分スティールで取れたりとか、ずっと「嫌だなー」と思ってプレーしていました。楽しかったです(笑)
(榊原かよこ)