サンロッカーズ渋谷がA東京との“東京ダービー”に連勝!次節三河戦に弾み ジョシュ・ホーキンソン「僕たちのバスケを展開できるかどうか」
サンロッカーズ渋谷のジョシュ・ホーキンソン©Basketball News 2for1
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  Bリーグ1部(B1)は、1月4日と5日の両日、各地でレギュラーシーズンの第16節が行われ、中地区4位のサンロッカーズ渋谷はアウェイの国立代々木競技場第一体育館で同地区2位のアルバルク東京と対戦した。

 東京ダービーと銘打った今対戦の第1戦では、A東京に先制点を許すも、SR渋谷はそこから10-0のランで大きく引き離しにかかる。第2クォーター序盤に同点に追いつかれ、その後はリードチェンジを繰り返す展開となるも、後半からは堅守と質の高いオフェンスで再びA東京との点差を広げ、69-56で勝利。連敗を「3」でストップさせた。

 5日の第2戦では第1戦同様に均衡した状態が続く。シーソーゲームの展開となり、第4Q終盤には1点差まで追い上げられたものの、残り6秒でベンドラメ礼生がファウルから得たフリースローをきっちりと沈め、65-63で勝利。東京ダービーを2連勝で終えた。

 第2戦では、先発のジョシュ・ホーキンソンが35分15秒間の出場で20得点9リバウンド、リード・トラビスが11得点9リバウンドと、両者ともにダブルダブルに匹敵する活躍を見せた。2022-23シーズンまでA東京に在籍していた田中大貴は5得点2リバウンド2アシストで古巣対決を終えた。

 第16節を終え、SR渋谷は17勝11敗で中地区4位をキープしており、現在6連勝中のシーホース三河を3ゲーム差で追いかけている。第17節では、ホームの青山学院記念館に三河を迎える対戦となるだけに、順位争いの行方にも注目が集まる。

 第2戦後の記者会見では、ルカ・パヴィチェヴィッチHCとホーキンソンが記者の質問に答えた。

ルカ・パヴィチェヴィッチHCのA東京戦後のコメント

ーA東京戦・第2戦の総括

 まずは我々(SR渋谷)の選手たちに「おめでとう」という言葉をかけたい。本当に2試合ともハードに戦ってくれて、この2勝に値するパフォーマンスをチームが繰り広げてくれた。そして、この代々木体育館、アルバルク東京さんという本当に強いチームを相手に、そういう戦いをしてくれた。2日目のゲームということで、特にホームコートで前日(第1戦)に負けを喫したチームというのは、主導権を握るために強く戦ってくる。そして、(第2戦は)そういうゲーム内容だったと思う。その中で、我々は完全に集中しきれてなく、フリースローを外してしまったり、ディフェンスでやられてはいけないやられ方をしたり、ターンオーバーをしてしまったり。我々のゲームにするために、1Qか2Qの半分くらいまで時間を要してしまった。我々がしたいようにするにはそれだけの時間がかかった。そして、(前半)最後の5分というのが、我々が勝つために必要なことを、アルバルクさんを上回ってプレーすることができた。前半の残り5分、僕たちがやりたいように出来た。その後、後半は、どちらにゲームが転ぶか分からない試合展開になった。その中でも、我々が10点差つけるバスケットの内容を繰り広げることができた。

 バスケットボールは美しいスポーツです。この10点差が分からないというのがバスケットの美しさ。この重要な1勝を取るためには、最後まで1つ2つのみならず、何回も強い気持ちのこもったプレーをすることが必要。そのために全力を尽くし、勝つためにはそういうプレーが必要でした。

記者の質問に答えるルカ・パヴィチェヴィッチHC©Basketball News 2for1

ー連敗脱出を経て、次節・三河戦に向けて

 まず、勝ち負けに関しては、前回の試合で(名古屋ダイヤモンド)ドルフィンズさんに2連敗を喫しましたけど、内容として本当にすごくいい内容だったと思っています。オーバータイムを含め、2試合で85分間、両チーム戦ったんですけれども、(第2戦は)差というのは2点しかなかった。その中で負けを喫してしまった。この(A東京戦の)2連勝、ここを取れ得た大きな理由として、この名古屋さんの負けをしっかり自分たちのものにして、糧にして、この経験を生かして、最後まで止めずに、そして気持ちを全面に出した結果、2連勝ができたと思いますし、このチームに必要な勝ちだったともいます。

 今シーズンのここまでを振り返ると、2連勝できたチャンスを何回も失っていた。今週のようないい2連勝がありますけど、全体を見るとつまづいてしまったゲームというのもありましたので、結果的に今僕たちが置かれるところ(順位)に甘んじるしかないと思っています。

 (次節対戦する)三河さんに関しては、本当に安定した結果を残しているチームです。いつでも、彼らとプレーするのはタフな戦いになります。特に、ロスターが誰も怪我なく揃っている場合、そういう中ではものすごく強い相手ですが、我々もしっかり戦って、勝ちを取れるように準備をしていきたいと思います。

ジョシュ・ホーキンソンのA東京戦後のコメント

ー連敗脱出できた要因と次節・三河戦に向けて

 ここ(連敗)に関して、チームとしてどう勝っていくのかということは、(名古屋Dに)連敗を喫してずっとチームとしても話してきてました。35分間いいバスケットをしていたのに、最後逆転をされてしまって、なぜ勝てないのか、どうやったら勝っていけるようなチームになるのかというのは、常々チームとして話し合ってきました。それが美しく勝つ必要はなくて、最後の5分、3分、1分、勝つために必要なことは、バスケが綺麗であるわけではなく、絶対的に結果(勝利)が必要だった。そこは話してきたんですけど、新年のこの2試合をこういう形(2連勝)で勝ちきれたので良かったと思います。

 三河さんが今度の相手になりますが、彼ら(三河)も我々よりも順位が上ですし、(今節と)同じような展開になってくると思います。同じようなメンタリティで戦っていくこと、しっかり彼らに引かずにアタックしていくこと、そして僕たちのバスケットを展開できるかどうかというのが、勝つために重要なことだと思いますので、そこの辺をしっかり意識して臨んでいきたいと思います。

記者の質問に答えるジョシュ・ホーキンソン(右)©Basketball News 2for1

(インタビュー=金野恵理)

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