秋田ノーザンハピネッツ敵地2連勝!浮上のカギは外国籍と日本人選手のケミストリー
敵地で2連勝を決めた秋田ノーザンハピネッツ©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)の秋田ノーザンハピネッツは26日、27日の2日間、アウェーで信州ブレイブウォリアーズと対戦。第1戦は延長戦にもつれる激闘の末、87-83で勝利。続く第2戦も80-73で勝利し、前節ホーム2連敗を喫した秋田が敵地で大きな連勝を飾った。

第1戦 2戦連続OTもベテラン古川孝敏が要所で得点

 第1戦、試合開始早々秋田が8-0のランに成功。そのまま主導権を握るかと思われたが、すぐに信州が態勢を立て直し、その後は両者譲らない展開となる。40分間では決着がつかず、4クォーター(Q)終盤、秋田の田口浩成が3ポイントシュートを沈めると、続く信州のポゼッションではサイモン拓海が3Pを決め返すなど、81-81の同点でオーバータイム(OT)へ突入した。

 秋田は前節の三遠ネオフェニックスとの第2戦に続き、2戦連続のOT。三遠との試合ではOTで相手の攻撃を止められず90-93で敗れたが、この試合では信州をわずか2得点に抑える堅い守備を披露。この日20得点をあげたベテラン古川孝敏らが要所で得点を重ね、前節の悔しさを晴らす勝利に貢献した。

要所で得点を決めた古川孝敏©Basketball News 2for1

 OTが始まる前、ケビン・ブラスウェルHC代行は「自分達がどれだけ成長したのかっていうのを見せるチャンス。しっかり自分達はここを勝ち切れるところを見せよう」と選手たち鼓舞したという。三遠戦での反省を生かし、見事に白星を手にしたチームに、「OTでもミスはあったが、決めるべきところで決められて結果に結びついたことはチームの成長に繋がると思う」とうなづいた。

第2戦 外国籍陣が奮起しインサイドを制圧

 一夜明けての第2戦。両者譲らない展開となったが、秋田の持ち味であるアグレッシブな守備で信州から15個のターンオーバーを誘発。攻撃面ではスタトン・キッドが今シーズン最多の3ポイントシュート4本を含む31得点をマーク。古川、田口らも要所で得点を重ねた。セカンドチャンスポイントも信州が7得点に対して秋田は21得点をマーク。2試合で合計37のオフェンスリバウンドを記録した秋田は、第2戦でスティーブ・ザックの今シーズン最多となる18リバウンド、中山拓哉も10リバウンドを獲得するなど、チーム全体で積極的にボールへ飛び込む姿勢が光った。

 日本人選手は昨季から全員残留したものの、外国籍選手が総入れ替えとなった今シーズンの秋田。シーズン開幕前には外国籍選手の1人が契約解除となり、新加入のザックは開幕直前の合流になるなど、決して理想的とは言えない状況でシーズンを戦ってきた。

 30歳になるスタトン・キッドは、シーズン開幕前のインタビューで「僕もチームの中では年上になるので、古川選手と僕の関係性が重要になると思う」と語っており、この試合でもことあるごとにハドルを組んだり、積極的にチームメイトとコミュニケーションを取る姿が見られた。

チームのスコアラーとして活躍するスタントン・キッド©Basketball News 2for1
スタントン・キッドのインタビューはこちら

外国籍と日本人のケミストリー向上 ブラスウェルHC「いい状態」

 ケビン・ブラスウェルHC代行(以下HC)は「(外国籍選手は)日本人選手とのケミストリーを高めるところで少し時間がかかると分かっていたが、練習でもやってきたし負けた中でも学ぶところはあったので、ケミストリーは上がって来ていて良い状態だと思う」と手応えを口にする。

 昨季は31勝23敗という成績を残し、クラブ史上初となるチャンピオンシップ(CS)に出場した秋田ノーザンハピネッツ。開幕前、「CSに出るだけではなく優勝を勝ち取ることができるチームを目指していく」とキャプテンの古川は語った。チームカルチャーを理解している日本人選手と強力な外国籍選手のケミストリーが熟成されつつあるチームは、今後さらに勢いを増していくことだろう。

 「最終的な目標はCS出場や優勝だが、まず大事なのは自分たちがどこにいるのかを知ること。自分達がどこまで成長したいのかを明確にしながらチームをビルドアップすること」とブラスウェルHCは語る。外国籍選手の契約問題や前田顕三HCの不在、ケガなど様々な困難を乗り越え、チームとしてまとまりを見せている秋田。激戦東地区で戦い抜き、昨シーズン以上の場所へ到達することができるか。スローガンである「がりっと(本気で、一生懸命に)」の精神が宿った新生・秋田の快進撃が楽しみだ。

(芋川 史貴)

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