今シーズンからBリーグ1部・信州ブレイブウォリアーズに加入したサイモン拓海。2000年に兵庫県で生まれ、その後グアムに移住。 柔らかなタッチから放たれるシュートや軽々とダンクができる身体能力を武器に、 グアムでは代表としても活躍したシューティングガードだ。
そんなサイモンがなぜプロとしてのキャリアを信州というチームでスタートさせようと思ったのだろうか。Bリーグ信州でのプレーを選んだ経緯や、今シーズンの目標などについて話を聞いた。
バスケを始めたきっかけは「サッカーで腕を折ったから」
―まずは、サイモン拓海選手について教えてもらいたいのですが、生まれたのは日本ですよね?
そうです。母親の出身が神戸で、2000年に兵庫県で生まれました。その後すぐにグアムに引っ越して、グアムには高校生までいました。大学はカリフォルニアのサンタクララ大学です。そして、この夏に卒業してすぐ、卒業式にもいかず日本に来ました。
―バスケットボールを始めたのはいつですか?
5歳の時です。
―バスケットボールを始めたきっかけは
初めはサッカーをやっていました。そしてサッカーをしているとき腕を折ってしまって、どういう考えだったかはもう忘れたんですけど、腕を折ってサッカーからバスケに行きました(笑)
「強みであるシュートの部分でチームにマッチすると思った」
―勝久マイケルHCとの出会いを教えてください
(勝久HCと初めて会った)日付まで覚えているんですけど、(今年の)6月10日に「Tokyo Samurai Showcase」あって、そこで3,4試合あって、僕も参加していました。その後すぐコーチマイケル(勝久HC)と一緒に晩御飯を食べて、そこでいろいろと話をしていたらオファーをもらいました。
(自分と)コーチマイケルと似ているところは、やっぱりハーフでアメリカに住んでいて、日本にも住んでいたことがあって、(英語と日本語)両方を喋ることができて、それも僕が安心する理由でした。(日本語で)分からない言葉があれば、コーチマイケルと英語でも喋ることができるから。
―そこで勝久HCとどんな会話をしましたか?
自分(のプレー)と信州のチームについてのイントロダクション(=紹介)がありました。信州が僕に興味があることは知らなかったので、「信州はどこから来た!?」って思いました。コーチマイケルは、僕がどんなプレースタイルにマッチするかっていうのを知っているので、それも良かったです。
―自分のプレースタイルのどんなところが信州にマッチすると思いますか?
僕の強いところはやっぱりシュートで、信州はいっぱい3ポイントシュートを打つから、そこが一番マッチすると思います。
5歳からの夢 プロの世界に興奮「ルーキーシーズン楽しみにしている」
―アメリカにいる頃に日本のBリーグのことについては知っていましたか?
Bリーグのことは知っていましたが、去年まではあまり「Bリーグ行きたい」という思いはありませんでした。5歳でバスケを始めた時から、やっぱりいつも僕の夢は、「バスケのプロ選手になりたい」というものだったんですけど、去年までは「ちょっと難しいのかな」って考えていて。
なので、大学を終えてDegree(=学位)を取得すれば、セーフティ(=保険)ができて、セカンドオプションができると考えました。父親も母親も「大学を卒業した後は何をしてもいい」って言ってくれていて。だから大学はBiomedical Engineering(医用生体工学部)を卒業して、「今はバスケをやりたい」って決めたので、プロ選手になって、ルーキーシーズンを本当に楽しみにしています。
―今シーズンについて個人的にはどんな目標がありますか
僕はコーチマイケルのphilosophy(バスケ観)は正しいと思っているんですけど、それはチームファーストのメンタリティだから、僕の最初のミッションはゲーム中にシューティングを頑張ってチームをベターにして、プレーオフを目指すことです。
―サイモン選手のプレーを初めて見る人が多いと思うので、自分の武器や得意なプレーなどを紹介してください
やっぱりシューティングとスリーポイントシューティングが強いところです。その他にはAthleticism(身体能力)があってダンクもできるんですけど、それはファンに見せたいですね。一番のミッションはチームをベターにすることなので、それもすごく頑張りたいと思います。
―最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします
ブースターやファンに会うことを楽しみにしています。ルーキーシーズン頑張ります。本当にありがとうございます。よろしくお願いします。