島根スサノオマジックが西地区首位浮上 秘訣は“タイムシェア” 安藤誓哉「チーム内でもいい競争が出来ている」
コミュニケーションを取る島根スサノオマジックのコティ・クラーク(右)と安藤誓哉(中央)©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)は18日から20日にかけて、各地でレギュラーシーズンの第3節が行われ、西地区・島根スサノオマジックは19日と20日にアウェイのアイル・アリーナ ウイング・ハット春日部で東地区の越谷アルファーズと対戦。第1戦は81-88で今季初黒星を喫するも、第2戦を92-75で勝利し、1勝1敗で今節を終えた。

 20日の第2戦では、島根が第1クォーターから主導権を握ると、前半を50-32と18点リードで折り返す。3Q終盤から4Q序盤にかけて越谷に9点差まで追い上げられるも、その後は落ち着きを取り戻し、12-0のランで再びリードを広げる。この試合では一度も越谷にリードを許さず、92-75で前日のリベンジ果たした。

 島根は通算成績を5勝1敗とし、西地区首位に浮上。第2戦ではコティ・クラークジェームズ・マイケル・マカドゥがチーム最多の17得点、安藤誓哉エヴァンスルークがそれぞれ15得点、ニック・ケイが14得点を記録するなど的を絞らせず、8選手が得点を記録した。試合終了後の記者会見ではポール・ヘナレHCと安藤誓哉が記者の質問に答えた。

ポール・ヘナレHCの越谷戦後のコメント

-越谷戦の総括

 まず本日の勝利に関しては満足しています。昨日の負けの後にうまく選手たちが反応することもできましたし、越谷をハーフタイムで30点に抑えることができたので、そこを嬉しく思っています。いい試合ができたのではないかと思います。

記者の質問に答えるポール・ヘナレHC©Basketball News 2for1

-ペイントエリア内のディフェンスの評価

 昨日(第1戦)の失点に関しては、大きく分けると2つのカテゴリーがあるんですけど、一つが我々のディフェンスがブレイクダウン(崩壊)してしまって、そこでチャレンジをできずにレイアップを打たれるところもありました。それともう一つは、カイ・ソット選手にオフェンスリバウンドを取られて失点をしてしまう場面がありました。第2戦はブレイクダウンしませんでしたし、リバウンドもコントロールすることもできました。スカウティングをおこない、我々がきっちりディフェンスをすることができたので崩れることはなかったのではないかと思っています。

-今季は過去のシーズンとは違い、チームでタイムシェアが出来ている理由について

 まず、私が日本に来てからこの60試合のシーズンを戦っていくことに慣れてきました。今までのシーズンに関しては誰かをわざと長時間起用したいというわけではなくて、負傷者もいましたし、それといろんな局面もあったのでそういった選手起用をしてきました。

 今シーズンもまだ怪我をしている選手たちはいるんですが、いろいろな選手たちを起用していきながら、(安藤)誓哉であったりとか、他の選手たちの負担を減らしていくべきではないかと思えるようになってきました。その中でワイリー(光希スカイ)、晴山ケビン、納見(悠仁)、北川(弘)らを使いながら、彼らに経験をさせることで自信を持たせるようにしていきたいと思っています。

 もう一つは誓哉の出場時間を、例えば36分を32分に減らすことによって、それがこの長いシーズンの中では影響を及ぼすのではないかと思っています。4分の出場時間は短いように思えるかもしれないですが、シーズン中でそれを蓄積するものだと私も分かっていますので、彼たちの負担を減らしていきたいと思っています。

安藤誓哉の越谷戦後のコメント

-チームでタイムシェアが出来ている理由について

 試合中でもみんながチャンスだと思って、グッドプレーをしたいと思っていたらプレイングタイムが伸びるだろうし、今はチーム内でもしっかりといい競争ができていると思います。

記者の質問に笑顔で答える安藤©Basketball News 2for1

-過去3シーズンと今シーズンのチームの雰囲気の違い

 今までのようにプレイングタイムが分かれてしまっている毎試合ではなく、今はいいプレーをしたらプレイングタイムが伸びるだろうし、毎試合毎試合、多分フラットな状態でやっていて、積み重ねた選手が長いプレイングタイムでプレーできるんじゃないかなと思います。

-今シーズンのチームの評価

 未知過ぎて全然分からないです。今シーズンは怪我無くヘルシー(健康)にいきたいです。みんながそこをカバーしようと準備している選手はしますし、そういう気持ちの面で去年より準備している選手が多いんじゃないかなと思います。そこが去年との一番の変化というか、みんながチャンスだと思って前向きにやっていると思います。

(吉本 宗一朗)

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