Bリーグ1部滋賀レイクスターズは5日、滋賀県大津市内にてリブランディングに関する記者会見を行った。
会見には滋賀代表取締役社長の上原仁氏、狩野佑介、柏倉哲平、杉浦佑成に加え、ミュージシャンで滋賀ふるさと観光大使の西川貴教氏、元フェンシング日本代表の太田雄貴氏、デザイナーの大岩Larry正志氏らが登壇。チーム呼称の変更や新エンブレムの公開、「ALL SHIGA」の運営体制についての発表がされた。
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正式呼称に「レイクス」新ロゴも発表
会見では、チームの呼称について「滋賀レイクス」を正式に採用することを発表。ファンから慣れ親しまれた「レイクス」を呼称とすることで、滋賀を背負って戦うことをより強く示す狙いがあるという。会社名やチームの正式名称はこれまでと変わらずに「滋賀レイクスターズ」を使用する。
また、地元・滋賀県出身の大岩Larry正志氏がデザインを担当したチームの新エンブレムも公開され、新しいユニフォームもお披露目。これまでに西武ライオンズ、ソフトバンクホークスなどのユニフォームも手がけてきた大岩氏は、新しいチームロゴについて「リブランディングで『変化』を求められていたので、今までとは全く違うデザインにしようと思った」と説明。「昨今のスポーツ業界のデザインの風潮も取り入れつつ『S』の一文字でこれがレイクスなんだと分かるくらい究極のシンプルさを追求した」とコメントした。
西川氏「滋賀の スポーツも活性化していきたい 」
自身の代表曲であるT.M.Revolution「HOT LIMIT」とともに登場した西川氏は「チームのエンタメを担っていくということで、滋賀のこれまでの文化、歴史だけでなくスポーツも活性化していきたい」と地元チームに期待を寄せた。
テーブス海ら加入で注目度アップ 新規ファン獲得目指す
ロゴや呼称を刷新するだけではなく、今秋オープンする新県立アリーナ(滋賀ダイハツアリーナ)で新たなエンタメを作っていく。上原会長は新アリーナについて「収容人数の拡大やセンタービジョンの設置で視覚的にもアプローチしていきたい」と語った。
これまでの「滋賀レイクスターズ」ではコアなブースターが多かったというが、今オフには日本代表のテーブス海も加入。全国的なスター選手の加入によって、県外のファンや新規ファン層の獲得を狙う。
3季ぶり復帰の狩野「滋賀に恩返しをしたい」
キャプテンを務める柏倉哲平はルイス・ギルHCのバスケットボールを知る者として、「新加入の選手にはより多くのコミュニケーションをとって伝えていきたい」と語る。また、新加入選手の良さをいち早く理解し、他の選手に伝えることで橋渡しのような役割を担っていきたいという。よりチーム内競争が激しくなることでチーム力を底上げし、誰が試合に出ても戦力が落ちないチームづくりを目指す。
2016年から2020年までチームに在籍し、3シーズンぶりのチーム復帰となった狩野は、「滋賀に戻って恩返しをしたい」という思いがあったという。ホームゲーム勝利時の風物詩「勝ったぞ!」の生みの親でもある狩野は「今シーズンのホームゲーム30回で本物の『勝ったぞ!』を披露したい」と笑顔で意気込む。
三遠ネオフェニックスから移籍した杉浦は、滋賀加入の決め手として「魅力的なチームメイトたちとスタッフ陣の充実」を挙げる。自身の役割については「オープンショットや積極的なドライブを期待されている」と分析。「CS出場の目標に向かって積極的に挑みたい」と闘志を燃やした。
上原会長「 フィロソフィーに合致する選手を集めた 」
テーブスや狩野、杉浦の獲得に加え、外国籍選手も一新することとなった滋賀。上原会長は2022-23シーズンのチームについて、「ルイス・ギルHCと共に掲げるフィロソフィーに合致する選手を集めた」と語る。戦術面でのフィロソフィーである「力強いディフェンス」「トランジションを重視したスピーディなバスケット」を目指していく。
「昨シーズンからオープンショットの数を増やす事を意識してきたが、数字には繋がらなかった。しかし、狩野が帰ってきたことや、杉浦、3Pの入るセンターのブバの加入で実際の得点に繋がることを期待している」と新加入選手に期待を寄せた。
昨シーズンの宇都宮で優勝を経験したテーブスやリーグ屈指のシューター狩野が加入、Bリーグ初参入の外国籍選手3名の活躍も楽しみな「新生レイクス」。ギルHCのアップテンポバスケを体現し、進化を見せることができるか。「ALL SHIGA」で新たな戦いに挑んでいく。
(田名さくら)