Bリーグ1部・信州ブレイブウォリアーズは21日、ホームのホワイトリング(長野市)で名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦。大黒柱のウェイン・マーシャルやエリエット・ドンリー、マシュー・アキノといったビッグマンを欠く中、リバウンドなどゴール下の争いに注目が集まった。
信州はスタントン・キッドが37分の出場で20得点9リバウンド。デオン・トンプソンが39分の出場で17得点10リバウンドのダブルダブルの活躍。また星野京介も3ポイントシュート4本を含むキャリアハイの16得点とチームをけん引し、一時5点差まで詰め寄るも64-72で敗れ3連敗。注目のリバウンドは名古屋Dの51本(OR=16 DR=35)に対して信州は33本(OR=8 DR=25)と大きく差がつく結果となった。
試合後、勝久マイケルヘッドコーチ(HC)、星野、トンプソン、石川海斗が記者の質問に答えた。
目次
勝久マイケルHCの名古屋D戦 第1戦後のコメント
ー名古屋D戦 第1戦の総括
前半、名古屋さんのエナジーも素晴らしかったが、我々はそのプレッシャーに対して準備ができていなかったようなプレーをしてしまった。スムーズに遂行できず、ばたばたしていたり、ディフェンスでもスカウティングレポートディフェンス通りにできないパニックディフェンスが多かったりと悪循環になってしまった。点差を最後5点に縮めてからすぐ点差を広げられた時間帯など、そういうのも色々あったが、前半の点差が響いてこういう結果になったと思う。
今週、名古屋さんが色々なことをやってくる分、みっちり準備をしてきた中で、それをコートで表現できなかったことは本当に悔しかったし、皆んなにとって後悔の残る試合になったと思う。準備してきたこと、やるべきことを40分間やっていく。絶対もっとチャンスがあったはずだったと思う。
今日のフラットな入りというのは絶対にあってはいけない。明日まず、どんな状況でも勝利を信じることから、ちゃんと正しいメンタリティーで会場に来て、もっともっとタフに出だしから40分やってバウンスバックできればと思う。
-準備してきたことが前半から出せなかった理由
まず、もちろん練習と試合は違う。あの激しさを伝えても練習でそれを再現するのと試合で感じ取ることはまた違うという部分はある。チームは間違いなく成長しているとは思うし、「日々成長」という目標に対するメンタリティーや練習でのメンタリティーというのが決して悪いわけではないが、もっともっと意識高く毎日やることで、少なくとも練習で何度も反復してきたことはよりよく遂行できるはずだとは思っているので、そういう部分も我々がチームとしてもっと成長していかないといけない部分だと結構強く毎週感じています。
-ビッグマンがいない中でデオン・トンプソンにかけた言葉などはあったか
ウェインは今週毎日、練習にトライしてはやっぱり抜けるということが続いた状況で、今までもいつも痛みがあってもやってきた選手なので、彼が出ないということはよっぽどのこと。最終的に分かったのは昨日なので、そのときにデオンに「40分か40分近く出る準備をして」と伝えて『OK、準備している』という会話ぐらい。あとはスタントンも今日アップで抜けなければいけないくらい腰が良くなかったみたいだったが、『ずっとルースでいなきゃ』と言っていた彼には「大丈夫、座ることないから。ずっとルースだよ」とは伝えました。
星野京介の名古屋D戦 第1戦後のコメント
-名古屋D戦 第1戦の総括
今日は出だしの部分で本当に自分たちのやらなければならないことや、相手のディフェンスに対してのオフェンスというところで、本当に全然準備が足りていなかったというか、準備はしてきたが、今日のアップから自分たちの集中力、準備ができていなかったという部分が良くなかった。明日はスタートで出ている以上、もっと自分が率先して、今まで練習して準備してきたものを表現できたらいいなと思う。
デオン・トンプソンの名古屋D戦 第1戦後のコメント
-名古屋D戦 第1戦の総括
今日の試合に関しては最後まで戦えたは戦えたが、負けた理由のひとつが前半にリバウンドをすごくやられたこと。向こうの方がサイズがあったということもあって、リバウンドで33-51と負けてしまった。後半では自分たちのやりたいこともできて良くはなったが、リバウンドの部分で負けてしまったので、明日は前半でできなかったことをしっかり修正して出だしから頑張ってやってきたいと思う。
-マーシャルがいない中で、どんな気持ちで試合に臨んだか
今回の試合だけじゃなくて、信州のチームに来て、トレーニングキャンプの1日目からハードにワークして何がなんでもしっかり準備をするメンタリティーでやってきた。今回に関しては昨日コーチからウェインやマシューが出られないということで『沢山プレータイムがあるよ』ということを伝えられたので、食生活や睡眠をしっかり取って準備をして今日の試合に挑んだ。明日も同じような試合になるので同じ形でしっかりと準備していきたい。
ー第2戦への改善点
今回の試合はリバウンドで負けてしまったのでビッグマンとしては、リバンドで貢献しなければいけない。出られない選手が多くてチームのサイズが相手よりも低い中で自分の仕事がしっかりできるようにしていく。ディフェンスの部分は外国籍選手に対してしっかり守れたというのもあったので、本当に大きいジョシュア・スミス選手やロバート・フランクス選手にもやりたいことをやらせないで1桁の点数だったので、そこはしっかりと明日も徹底する。チームでやらなければならないことをやって、相手にオフェンスリバウンドを取らせないようにディフェンスリバウンドをしっかり取りたいと思う。
石川海斗の名古屋D戦 第1戦後のコメント
-名古屋D戦 第1戦の総括
やっぱり自分たちで準備をしていた入りの強度や準備が足りてなかった部分が前半の入りや自分たちの悪さとして現れた。結果8点差で負けたが正直自分たちのバスケットはできていない。8点差以上で負けた感覚はあるが、それでも良くないバスケットをしていて8点差だったのは、やっぱり自分たちでやるべきことをやれば勝てるゲームだったなと今回のゲームに限らず思うので、明日絶対勝てると思うし、全員で最初からマインドを準備できるようにしていく。コーチとかも言っていたが勝つという気持ちを持ってきてみんなで準備してやっていきたい。
-分かっていても最初から準備してきたことが出せない理由
そこの理由に関しては正直、全員が同じ人間ではないので分からないが、メンバーも半分以上入れ替わった中で、ゲームだけでできるかと言ったらそういうわけでもないので、練習中から自分たちのバスケットの遂行力が上がるように集中してやっていかないといけないと思うし、ドルフィンズさんはフィジカルなディフェンスでがんがん当たってくるチームなので、そこの強度はB1の中でもトップだと思うし、それを自分たちができるようにしていかなきゃいけないというところはあるのかなと思う。
-ハーフタイム中にはどんなことを話したか
特に自分たちのスカウティングだったり、ちゃんとしたレポートで上がっているもの、パーソナルの部分っていうところをしっかりやっていこうという話が一番なのかなというのはあって、それを後半自分たちがやるようになって、後半だけを見れば勝っているので「やれば勝てる」。正直、千葉J戦から名古屋D戦まで勝てるチームだと思ったからこそ負けたことは悔しいし、多分それは他のメンバーもそうだと思う。スタントンも試合が終わった直後に『絶対勝てるから明日絶対やり返そう』と言う声掛けもあり、僕も正直勝てると思うので、そういうマインドが必要なのかなと思う。