
Bリーグ1部(B1)は11月15日と16日の両日、各地でレギュラーシーズンの第11節が行われ、西地区首位の長崎ヴェルカはホームのハピネスアリーナで東地区の秋田ノーザンハピネッツと対戦した。
第1戦を91-70で快勝した長崎。翌日の第2戦では、第1クォーターで山口颯斗が3Pシュート3本を含む13得点とチームに勢いをもたらす。27-23で迎えた第2Qでは、イ・ヒョンジュンが3Pシュート3本を含む13得点を挙げてオフェンスをけん引すると、ディフェンスでは秋田を15得点に抑え、48-38と10点リードで折り返す。後半も主導権を譲らずリードを広げると、ロスター登録選手全員がコートに立ち、第4Q残り2分43秒には川真田絋也がダンクを決めて会場を沸かせた。最終的に97-61と大勝を飾った長崎は、連勝記録を4に伸ばし、リーグ戦休止期間(バイウィーク)前最後の試合を白星で飾った。
第2戦では、ヒョンジュンが3Pシュート6本を含む26得点3リバウンド4アシスト、山口が3Pシュート4本を含む18得点を記録した。
第11節を終えて通算成績をリーグベストの16勝2敗とし、西地区首位をキープした長崎。バイウィーク明けの12月6日と7日に行われる第12節は、ホームのハピネスアリーナで東地区7位の越谷アルファーズと対戦する。
試合後の記者会見に登場したヒョンジュンと山口のコメントを紹介する。

イ・ヒョンジュンの秋田戦後のコメント
ーー秋田戦・第2戦の総括
今日(第2戦)に関しては選手全員が素晴らしい試合ができたと思います。自分も経験したことがあるんですが、ベンチから急に出てそこから素晴らしいプレーをするというのはすごく難しいんですが、今日に関してはディフェンスも素晴らしかったですし、ボールも動いていましたし、全員が素晴らしいプレーをできたと思います。
ーー26得点を記録したが、第2戦での自身の評価は。また、バイウィークはどう過ごしたいか
26得点を狙いにいったというよりは、しっかりチームメイトが素晴らしいパスをしてくれたので、それが自分の得点につながったのだと思います。今日の秋田さんは、キアヌ・ピンダー選手が出場できなかったですが、試合前のモーディHCから「彼がいないからこそ(相手は)そこをカバーして頑張ってくると思うので、自分たちはしっかりボールを動かして。ピンダー選手がいないからこそ、自分たちがしっかり戦わないと負けるよ」という話があったので、そこをしっかり、特に第2Qのところでボールを動かせていましたし、後半に関しても、ベンチユニットも含め、自分たちのバスケットができたので、そういうところが最終的に自分の得点につながったのだと思います。
バイウィークは(W杯予選の)韓国代表に選ばれているので、もちろんリカバー、休むところはしっかり休みますし、大事ではあるんですが、代表に選ばれたことは光栄ですし、韓国のためにしっかり戦って勝てるように自分のベストを尽くしたいと思っています。それと同時に遠征がすごく長いので、そういう時間をうまく使って、リカバーできたらと思っています。

ーーいいコンディションを保っていくためにしていることは
まず、しっかり眠ってしっかり食べることです。寝るの好きなので(笑)。そして、感謝したいのはヴェルカのトレーナー陣で、遠征先でどんな時間帯でも連絡を入れたらしっかり自分の身体をケアしてくれるので、本当に感謝しています。そして、マネージャー陣、(宮本)望マネージャー、小野マネージャー、(中峯)かほりマネージャーが本当に素晴らしい仕事をしてくれている。遠征先などで(体のケアについて)自分が何も考えなくてよくて、着いたら食べるものなど全てにおいて目の前に準備してくれている。本当に感謝していますし、それがあるからこそ、健康に毎試合プレーできているのだと思います。
ーータフスケジュールの中、18試合を消化しての自身の評価と今後の課題は
西地区1位というのは本当に嬉しく思いますし、自分がどうであろうとチームが良ければ自分は嬉しいです。チーム(の成績)が全てだと思っていて、自分たちはもっともっと素晴らしいチームになれると思っているので、お互いをもっと理解することが今後のシーズンで大事になってくると思います。
それに、自分たちのベストの状態をまだ出し切れていないと思うので、そこをしっかり探し続けて、お互いの良さだったり弱みだったり、そういうところを見つけていくというのが大事だと思っています。今後本当に大事になってくるのは、試合が週に3試合あることがどんどん続いていくので、その中で自分だけではなくて、全員が健康な状態でいること、60試合プレーできることが大事だと思っています。
山口颯斗の秋田戦後のコメント
ーー秋田戦・第2戦の総括
秋田さんは外国籍選手を2名欠く中で非常に厳しい戦いだったと思いますが、その中でハードに戦ってくるのは分かっていましたし、いつもと違うバスケットになるからこそ自分たちもしっかりやらなければいけないというところで、前半、特に第1Qと2Qの途中くらいまでは相手ペースでやられていたと思います。そこから自分たちのディフェンスを取り戻して、点差をつけて勝てましたし、今日は選手全員出ることができたので、非常に良かったゲームだと思います。
ーーここまで16勝2敗という成績だが、どう捉えているか
連勝記録もあって、すごくいい期間、試合だったと思っています。開幕戦で(アルティーリ千葉戦)で負けたのと、その開幕戦前に非公開で千葉ジェッツさんと試合したんですが、その2試合がチームとしてすごく悪かった。逆にそれがあったからこそ、今の自分たちのバスケットができていると思っているので、非常にいい手応えを感じています。

ーーオフシーズンにトレーニングの仕方を変えたことが現在の好調につながっているように感じるが、自身で感じる部分は
ディフェンスの部分で身になっていると感じますし、去年より足も動きますし、フィジカル面でもある程度強くなったなと感じています。ディフェンスのその部分と、オフェンスの3Pシュートの精度は身になっているなと感じます。
ーーバイウィーク明けに向けて取り組みたい課題は
ヴェルカには何人か各国の代表選手がいるので、そこで多くの練習はできないかなと思っていて、熊谷選手も手術したばかりで難しいと思っています。その中で、僕が一番バイウィークでやりたいと思っているのは、ディフェンスの部分で前からプレッシャーをかける部分を非常にやりたいなと思っている。そこの部分が、ガードの選手や馬場選手に比べると僕はまだまだできないので、そんなすぐ簡単にできることではないと思うんですが、モーディHCとも話して、最初抜かれているとかいろいろとあると思うんですが、そこの部分を自分としては勝手に練習したいなと思っています。
ーー第2戦の3Pシュートが成功率80%で決めていたが、打っている時に今日は調子がいいという感覚があったのか
昨日(第1戦)少し手の甲と指をけがしてしまったんですが、朝シューティングで指の感触を確かめながらの本当に軽いシューティングだったんですが、そのときからすごく入っていて、今日は入るな、入るだろうなと思いながら(プレーしていた)。
ーーディフェンスで起点になっていると感じるが、どのような意識で取り組んでいるか
うちのチームであればディフェンスをしないと試合に出られないですし、任せられる役割も去年より増えている。そこにプライドを持ってやっています。
ーーここまで18試合を終えて、自身の評価は
最初の方は自分としてはリズムつかめずに、チームは勝ててはいたが、(自分としては)非常に不甲斐ない結果、迷惑をかけていた。そこを修正してどんどん調子も上がってきての今なので、自分を評価すると微妙なところ。半分くらいの出来だとは言いたいですけど。自分の評価はそんな感じです。課題は、オフェンス面では引き続きアグレッシブに、特にスタンリー選手とかものすごく寄るので、引き続き3Pを決めていきたいですし、ディフェンスの部分は先ほどの通り、向上できたらなと思っています。






