Bリーグ1部(B1)は9日から12日にかけて、各地でレギュラーシーズンの第8節が行われており、西地区・京都ハンナリーズは9日と10日の両日、ホームのかたおかアリーナ(京都市)で中地区・川崎ブレイブサンダースと対戦した。
第1戦を京都が83-81と勝利して迎えた第2戦。序盤は京都のペースで試合が進んだものの、川崎が小針幸也らの活躍で流れをつかみ、京都を突き放していく。後半巻き返したい京都だったが、得点を伸ばすことが出来ず、川崎はアリゼ・ジョンソンのペイントアタックや飯田遼とマシュー・ライトの3ポイント攻勢で京都を突き放し、第4クォーター残り9分11秒で最大22点のリードを許す展開に。京都はアンジェロ・カロイアロや前田悟を中心に差を詰め、7点差まで追い上げたものの、あと一歩届かず。川崎の飯田に大事な場面で3Pシュートを沈められ、京都は82-91で敗れた。
京都は前田が3P5本含む17得点、カロイアロが17得点、怪我から復帰の古川孝敏がベンチスタートながら10得点を記録。試合後、京都のロイ・ラナHCと古川孝敏が記者の質問に答えた。
ロイ・ラナHCの川崎戦後のコメント
-川崎戦 第2戦の総括
昨日(第1戦)と全く違うゲームの展開になり、全体通してエナジーが足りませんでした。第4Qは戦って(エナジーが)戻ったところがありましたが、自分たちが思い描いていた展開にならず、良くない時間帯が非常に多く、自分自身もチームもがっかりする結果になってしまった。バイウィークに時間をしっかり使って、(チームを)良くしていきたいです。
-今季の現在の順位について
もちろん、コーチとして昨シーズンより勝っているというところは非常に嬉しいです。ただ、昨シーズンは昨シーズンなのであまり関係なく、自分たちが変わったのと同じように他のチームも変わっています。カードゲームをプレーしていても、手元のカードをまたシャッフルしたら全く違うようなチームになってくると思うので、24の新しいチームが戦っているところがあると思っています。
ここまで勝率5割というところで、もしかしたら10勝4敗になっていたかもしれないし、勝てたと思うゲームもありました。ただ、逆に昨日のゲームのようにラストショットが入っていたら負けていたような試合もあります。なので、全てをプロセスとしてしっかりフォーカスしていきたいです。どうしても結果はコントロールできないところがありますが、このチームが特に大事にしているのは力を見せてきているところです。実際、千葉ジェッツさんにも2連敗しましたが、良いゲームを出来ているところもありましたし、琉球さんにもあと一歩というところまで行けたところがありました。しっかり自分たちが次のステップに上がるためにやっていくことが大事だと思っています。プレシーズンゲームでも島根さんやアルバルク東京さんにも勝ったり、開幕で群馬さんにも勝ったので、何とか次のステップに進んでいこうというところまで来ています。ここまで正しい道を歩んでいると思っています。
古川孝敏の川崎戦後もコメント
-川崎戦 第2戦の総括
今日に限らず、自分たちが我慢しきれず相手に流れを持っていかれるシチュエーションがあるので、そういうところでどれだけ我慢できるか。最後に追い上げる形で戦えたのは、時間と点差で思い切り行けた部分があったと思うんですけど、しっかり40分間ゲームをコントロールしながら我慢しながら勝てるようにしていかないと。勢いだけだと難しいので、長い試合(の中で)しっかりと勝ち続けられるようにしていかなければならないなという印象です。
-怪我で欠場している間、若手にはどんなアドバイスを送っていたか
あそこでこういう風に出来たら(という声掛け)。その選手自身もそうですけど、チームとして良い流れが作れるとか、あとは良くない雰囲気の時にどれだけポジティブに戦えるかしっかりチームとしてまとまっていけるかを意識していたので、そういう声掛けはするようにしていました。
-これまで優勝チームなどに在籍していた経験から、今のチームには細かい部分が足りないと感じるか
大雑把にやって勝てることはないので、やっぱり勢いだけというのはしんどいと思います。もちろん、時には勢いが必要になってくると思うんですけど、僕の経験として自分たちのバスケットにしっかり自信をもってやりきれるかっていうのがひとつ勝つためには大事だと思います。ひとつのミスにしても、ひとつの成功体験にしても、そういうことを大事にしていきながら積み重ねていくことが、チームとしての厚みだったりとか、チームケミストリーとか、そういうところに繋がっていくのかなと思う。本当に一日一日、一回の練習、一回のプレーを大事にしていきながらコミュニケーションをとっていくことが必要だと思います。