
Bリーグ1部(B1)は、11月1日、2日の両日、各地でレギュラーシーズンの第7節が行われ、東地区の秋田ノーザンハピネッツはアウェイの滋賀ダイハツアリーナで滋賀レイクスと対戦した。
前日の第1戦では、試合終了間際に田口成浩が値千金のオフェンスリバウンドからの逆転ショットを決め、劇的な逆転勝利で連敗を7で止めた秋田。勢いそのままに今季初の連勝を目指した第2戦だったが、第1クォーターから滋賀のインテンシティーの高いディフェンスに苦しめられ、思うように得点が伸びない。滋賀の速いオフェンスを止めきれず、ファールもかさみ、前半を36-58とし、21点のビハインドを背負う。後半、ディフェンスでトラップを仕掛けるなどして、一時30点以上あった点差を縮めたものの、最後まで滋賀の勢いを止めることはできず。73-89で敗れ、滋賀戦を1勝1敗で終えた。
秋田は第7節を終えて2勝10敗、東地区最下位と苦しい状況が続いている。滋賀との第2戦では、ヤニー・ウェッツェルが17得点、キアヌ・ピンダーが13得点、中山拓哉が11得点を記録。試合後の記者会見では、前田顕蔵HCが記者の質問に答えた。

前田顕蔵HCの滋賀レイクス戦後のコメント
――滋賀戦(第2戦)の総括
出だしから滋賀さんの勢いや気持ちに、自分たちの強度が全くマッチしておらず、そこが本当に弱いチームだなと思います。そこを出させられない自分の力の無さと、あれだけビハインドになって、そこから頑張る(という状況)。明らかに滋賀さんの方がファイトしていましたし、走っていましたし、思い切ってシュートも打ってきました。昨日の第1戦で良い部分があっただけに、本当に悔しいですし、チームとして重く受け止めないと、どんな作戦を立てたとて、戦う土台に立てていない。あまりにも応援してくれている人たちに失礼ですし、昨日勝って今日も、と思っていてくれた人がいたと思うのですが、そこに対してまったく示せない。ここが本当に一番悔しいです。
この状況と向かい合いながら、次のゲームはすぐに来るので、戦っていかないといけないと思っています。チームを戦う集団に変えられるように、非常にレベルの低い話ですけれども、しっかり向き合って反省してやっていきたいと思います。

――苦しい状況ではあるが、秋田が今季目指すスタイルとは
ディフェンスからしっかり作りたいというのが一つ。これが全く出せないというか、今日(第2戦)も前半はめちゃくちゃですし、ディフェンスに波が非常にある。自分たちから仕掛けて速い展開に持って行きたいというのがあるんですけど、そもそも自分たちがシュートを打って5秒くらいでやられるみたいな。前半16点くらいトランジションでやられていて、もう話にならないというか。昨日できていて今日できないというのが本当に悔しくて、それが本当に責任を感じますし、こんな守れないチームは初めてなので、まずディフェンスを安定させないといけないのかなと思っています。
――ディフェンスのシステムは変わったのか?
ディフェンスのシステムは昨シーズンから何も変わっていない。なので、システムの話ではないと思います。今日は明らかにオーガスト選手が気持ちを入れてやってきましたし、ガード陣も気持ちを入れてやってきました。僕たちが前半終わってフリースロー2本で相手が12本。フリースローでも2回リバウンドを取られるなど、本当に戦っていない。滋賀さんの方が明らかに勝利に対してハングリーでしたし、そこが弱さなんだろうなという気がしています。
――後半、追い上げる場面も見られたが、ハーフタイム中はどういった指示を出したか
基本的にゲームプランの確認はあったんですけど、そもそも基礎的なところ。ここがああでこうでというより、普通に走られていて勝負になっていないと感じている。(後半の)出だしも悪くて、3Qの残り5分あたりから(自分たちのDFに)やっと強度がでてきた。滋賀さんは一貫してああいうスタイルでやっていますし、それを昨日しっかり止めることができた(のに、第2戦ではできていない)。本当、一歩進んで二歩下がるみたいな、本当やめて欲しいんですけど。悔しいですね、なんで気持ちの話をしないといけないのか。そこが求めていかないと出てこないというのが全てなのかなと思います。
(高久理絵)






