
Bリーグ1部(B1)は2025-26シーズンが開幕し、10月3日から5日にかけて各地で第1節の2連戦が行われた、東地区の千葉ジェッツはアウェーの枇杷島スポーツセンターで西地区のファイティングイーグルス名古屋と対戦し、第1戦を82-79、第2戦を102-76でそれぞれ勝利。敵地で開幕2連勝を果たし、東地区首位に躍り出た。
第1戦では、FE名古屋の速い展開と高確率の3ポイントシュートに苦しめられ、先行を許す。一進一退の展開の中、第4クォーターにディー・ジェイ・ホグの3Pシュートで前に出ると、最後は82-79で接戦を制した。
第2戦では、開始直後から渡邊雄太が3本連続で3Pシュートを沈めて主導権を握る。第1戦の課題だった守備を修正してリズムをつくると、富樫勇樹が連続3Pを沈めるなどして、第1Qを33-14と大きくリード。第2Q以降も内外バランス良く加点してリードを保ち、狙いを絞った守備でFE名古屋から21ものターンオーバーを誘発するなど、攻守でFE名古屋を圧倒した。第4Qには大けがから復帰した二上耀が717日ぶりに公式戦で得点を挙げ、ベンチも大いに盛り上がり、ロスター入りした12選手全員が出場する理想的な展開に。102-76で勝利し、開幕2連勝を決めた。
第2戦では、千葉Jは渡邊と瀬川琉久が21得点、富樫が18得点、ジョン・ムーニーが13得点10リバウンドのダブルダブル、ナシール・リトルが10得点9リバウンドを記録した。試合後の記者会見では、トレヴァー・グリーソンHCと渡邊が記者の質問に答えた。

トレヴァー・グリーソンHCのFE名古屋戦・第2戦後のコメント
――FE名古屋戦の総括
まず、(FE名古屋の)宇都宮陸選手が負ったけがは本当に残念です。どの選手も一生懸命プレーしている中で、あのようなことが起こってしまうのは非常に残念なことで、一日も早く回復して戻ってこられることをチームを代表して祈っています。
試合については、スタートからチームが良い立ち上がりを見せてくれました。昨日(第1戦)はフィジカルなゲームの中で粘り強く最後は勝ち切りましたが、「二日目の準備」を非常に強調していたこともあり、その点を先発メンバーがしっかりと責任を持って遂行してくれました。試合を通して守備はこれまでの試合でもトップ5に入るくらい良く、それがオフェンスに繋がったと思います。

――第1戦から修正した部分は
まず、昨日の試合からの課題は戦術的に(FE名古屋の)誰がシューターなのかを理解し、ディフェンスでやるべきことをしっかり遂行することでした。昨日は相手のシューターに気持ちよく打たせすぎてしまいました。今日(第2戦)はチームでそこをしっかり修正しようと話して試合に臨みました。シューターに対してしっかり手を上げたり、ボールプレッシャーをかけたりすることで、それが結果的にディフレクションを誘発し、ターンオーバーに繋がって自分たちのオフェンスに結びつくという良い流れが生まれました。立ち上がりから先発メンバーが集中してしっかりやってくれたことで、良い流れをつくることができました。
渡邊雄太のFE名古屋戦・第2戦後のコメント
――FE名古屋戦の総括
まず、けがをされた宇都宮陸選手ですが、ベンチから見ていてもけがの状態がかなりひどそうに見えましたので、一日も早い回復を願っています。
チームとしては、今日は立ち上がりから非常に良いスタートを切ることができました。昨日はFE名古屋の3ポイントシュートに苦しめられましたが、そこをしっかりと修正して、終始自分たちの流れを保ったままプレーすることができたと思います。本当にこの二日間は良いバスケットができたのではないかと思います。

――第1戦後、選手同士でどういった話をして第2戦を迎えたか
まず、昨日の第1戦は内容的に敗戦になってもおかしくない試合だったと思います。ただ、あのような試合を最後まで勝ち切れたことに自分たちの強さがあるのだと再確認できたのは、大きな収穫でした。今日は最初から自信を持って試合に臨み、まずは止めるべき相手のシューターをしっかり抑えようと選手間で話しました。立ち上がりについては、少し自分たちの気持ちが入りすぎていた部分もありましたが、やはりそれだけの実力のある選手が揃っていると思います。だからこそ、こういう展開になった時でも40分間を通して落ち着いてプレーすることができたのだと思います。
――自身のパフォーマンスとコンディションについて
プレシーズンの時点で、今夏を経てやっと自分らしさが戻ってきたと感じていました。今の年齢になると、ひと夏一生懸命取り組んだからといってそれほど大きく成長することはないのかもしれないと思いますが、自分本来の状態に戻すくらいのことはできるだろうと考えています。そういう意味で、この夏は本当に良い夏を過ごせたと思いますし、自分の体にも自信がある状態です。昨年はこの時期にけがをして、そこから二か月間離脱しました。そのことを考えると、昨年の自分より今年の自分の方が成長しているのではないかと思います。けがはどんなに気をつけていても起こり得ますが、今シーズン全60試合に出場することを目標に、しっかりと頑張っていきたいと思います。
(高久理絵)






