【バスケ日本代表】22歳・金近廉 次世代スコアラー目指し「もう一つ上のステップへ」 3Pシュートとサイズを生かし「世界に合わせた基準で」
代表合宿に参加している金近廉©Basketball News 2for1
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 都内でFIBAアジアカップ2025に向けた第一次強化合宿を行っているバスケットボール男子日本代表は6月27日、メディア向けに練習の一部を公開した。

 ジェイコブス晶(フォーダム大)やテーブス流河(ボストン・カレッジ)などの海外組や、渡邉伶音(東海大)やジャン・ローレンス・ハーパージュニア(サンロッカーズ渋谷)、A代表合宿に初招集となった狩野富成(信州ブレイブウォリアーズ、サンロッカーズ渋谷)など、フレッシュな面々が揃った今合宿。ディベロップメントキャンプ(DC)から11名を残ったところにベテランの馬場雄大ジョシュ・ホーキンソンらが加わり、総勢18名でしのぎを削っている。

 アジアカップに向けては若手中心の編成で挑むことになるホーバスジャパンだが、7月5日、6日のオランダ(FIBAランキング54位)との強化試合、19日、20日のデンマーク(同59位)との強化試合などを経て、8月5日から始まるアジアカップに向けて準備を進めていくことになる。

 そんなチームの中で、代表入りを狙うのが金近廉(千葉ジェッツ)だ。大阪府出身の金近は現在22歳、196㎝のスモールフォワード。2023年のFIBAワールドカップ(W杯)のアジア地区2次予選イラン戦でA代表デビューを果たし、チーム最多の20得点をあげるなど、衝撃的なデビューを飾った。しかし、その後はW杯本戦や2024年のパリ五輪でも本戦のロスター入りを果たすことができず、主要な国際大会には未だに出場できていない。

 それでも、今年2月のアジアカップ予選ウィンドウ3のモンゴル戦では先発としてプレーし、3ポイントシュート5本成功で15得点とチームを勝利に導く活躍をみせるなど、大きくアピールした。次世代のスコアラーとして期待されている金近。27日の公開練習後には、今合宿についてやオフシーズンの過ごし方についてなど、報道陣の質問に答えた。

金近廉の公開練習後のコメント

ー東海大同期のハーパージュニアと共に代表戦に選ばれる可能性について

 2月のウィンドウでジュニアと初めて代表としてプレーできたので、すごく僕も嬉しかったですし、その中で勝ちをつかめたので、自分たちが引っ張っていけるようにと思っている。でも、先輩方はすごい選手が多いので、その選手たちをおびやかせられる存在にみんなでなれたらいいなと思っています。

ーチームがサイズアップしたことについて

 僕とか川島悠翔とか、僕たちはアンダーのころからこういう大きいメンバーで一緒にやってたのでそこまで違和感はないですけど、もともとのA代表はあまりウィングの選手はサイズない選手が多かった。世界と戦う時にサイズというのは必要になってくるので、どんどん日本のレベルが上がってきて、世界に合わせた基準でポジションを埋められるようになってきている。自分もサイズがある方なので、そこは自信を持ってプレーしていきたいと思います。

記者の質問に答える金近©Basketball News 2for1

ー自身の強みは何か。Bリーグ終了からオフを挟んでの合宿だが、強化してきた部分はあるか

 3ポイントが一番の武器なので、そこはぶらさずにやっていきたいなと思っています。あんまり、こうやってオフを1ヶ月くらい挟んで代表に合流することが今までなかった。なので、少し難しい感じではあったんですけど、合宿が始まる2週間、3週間前くらいからしっかり動き始めた。ワークアウトする一番最初に、コーチと前のシーズンのフィードバックをして、「3ポイントだけじゃなくてドライブだったり、3ポイントが入ってない時間帯にファウルをもらってフリースローでシュートタッチ、自分のリズムを戻していくっていうことができるようになれば、もっとコンスタントに点を取れると思うから」という話をして、ドライブだったり、そこからフィニッシュの練習だったりをけっこうしていた。

 この合宿でも何本かいいドライブができているシーンがあるので引き続きやっていきたいですし、それができるようになれば、もう一つ上のステップに行けると思うので、そこは意識してやっています。

ージェイコブスや馬場などが声を出してリーダーシップをとっているようだが、自身のリーダーシップについてはどうか

 そうですね。ちょっと埋もれているかもしれないので、もうちょっと頑張って声出します。

ー今回の合宿は同世代の選手が多いがライバル心はあるか

 チームで分けて対人とかもしているので、その中で負けないように意識していますし、いろいろな持ち味を持った選手がいるので、そういう選手から色々盗める期間でもあると思う。ライバルでもありチームメイトでもあるので、学べるところはしっかり学んで、でも練習の中では負けないようにしています。

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