
13日より都内でFIBAアジアカップ2025に向けたディベロップメントキャンプ(DC)を行っているバスケットボール男子日本代表。今回のDCには19名が招集され、瀬川琉久(千葉ジェッツ)や今季の新人賞を獲得した脇真大(琉球ゴールデンキングス)などBリーグで活躍している選手のほか、テーブス流河(ボストン・カレッジ)や川島悠翔(シアトル大学)、山ノ内勇登(オーラル・ロバーツ大学)といった海外でプレーする若手も多く集まっている。
平均年齢21.7歳とフレッシュなメンバーがそろう中でも、経験豊富なのがジェイコブス晶(フォーダム大)だ。21歳のジェイコブスはハワイ大でプレーし、今季は30試合の出場で平均6.9得点2.6リバウンドを記録。シーズン終了後、NCAAディビジョン1(D1)のフォーダム大でプレーすることを発表した。昨夏のパリ五輪では20歳ながら日本代表に選出され、持ち前のオールラウンドなプレーで貢献するなど、将来が期待されている選手の一人だ。
15日に行われたメディアデーではDCでの練習の一部が公開され、練習後の取材ではジェイコブスが記者の質問に答えた。
ジェイコブス晶の公開練習後のコメント
ーパリ五輪から1年、ここまでどんなことに注力してきたか
(自身の武器として)一番大きいのがシュートができるということがあるんですけど、シュートとドライブ(を磨いてきた)。シーズン中もシューターっていう(扱いで)スカウトされていて、ハードにコンタクトとかされていた。ドライブからのフィニッシュや判断というのがこの一年間ですごくよくなったと思うし、フィジカル、インサイドの強さもよくなったと思います。
ー今回は海外の大学でプレーする選手も多いが、どのようにコミュニケーションをとっているか
若い選手も多いですけど、高いレベルでバスケットをやってる人たちが多いので、コミュニケーションは(代表のバスケを)教えているっていうよりもプレー中のチームのコミュニケーションみたいな感じ。ものすごくいい雰囲気だと思います。
ーホーバスHCと久しぶりに会ったと思うが、どんな期待をかけられているか
一年間で自分のプレーがどれくらい上手くなっているかというのが一番ですけど、この合宿の中で経験がある一人なので、「リーダーシップを期待しています」と(声をかけられた)。自分の声がどれくらい大きくなっているかというのを期待されていて、最初の2日では「よくなっていますよ」とは言われているので、がんばっているところです。

ーアジアカップでは渡邊雄太が代表から外れることになった。その分期待が大きくなったと思うが、責任感が強くなったか
それは嬉しい。本当は渡邊さんとかいてほしいですけど、いないということなので、自分のチャンスも増えるということ。活躍はしないといけないですが、そういう期待には応えたいと思いますし、一年前からどれくらい上手くなっているかを見せられるチャンスだと思っている。ものすごく楽しみにしていますし、期待してほしいです。
ー前回のアジアカップでは、河村勇輝や富永啓生などアジアカップをきっかけに活躍し出した選手が多かった。そこについてはどう思うか
オリンピックに出られたというのは嬉しいですけど、限られた時間で少ないプレータイムでした。今回のアジアカップはベテランが何人か抜けて若手が多くなる。河村選手や富永選手、若手が上がってきたステージトーナメントなので、僕も同じように代表をやり続けたいと思う。これがファーストステップというくらいだと思います。
ー成長して体が大きくなったとホーバスHCが言っていたが、どんなプレーで存在感を出したいか
期待されているシュートというのはもちろんいつでもやりたいと思うんですが、サイズがある選手でリバウンドやインサイドの力のある選手をマッチアップできるくらい(になりたい)。そのために体を鍛えたり、フィジカルを強くやっているので、どんどん自分からハードなプレーを見せたいと思います。
ーA代表に入ってもリーダーシップを取っていくか、若手として先輩についていくスタイルか
(若いから先輩についていくという)そのマインドはよくないですね。自分は代表合宿3年目?だけど、自分の中では若手選手としては考えたくない。フル代表でも自分がリードできるならリードしたいと思うし、それも自分のためになると思う。今ももちろんディベロップはリーダーとして通していきたいと思うけど、フル代表でも自分も声を出したいと思う。(リーダーシップを取ることは)チームのためになると思うので、そこを意識していきたいと思います。
ー女子代表のコーリー・ゲインズHCとホーバスHCと話している場面があったが、今でも交流があるのか
(女子代表の)練習がない時はコーリーもいます。ゲインズコーチは一年前のオリンピックの合宿中から一番話しているくらいのコーチなので、アドバイスとかもらって、いてくれて嬉しい存在。毎回いる時はできるだけ話そうとしています。
