
レギュラーシーズン(RS)の全日程を終え、5月3日からプレーオフ(PO)のクォーターファイナル(QF)が始まるBリーグ2部(B2)。最短でのB1復帰を目指す信州ブレイブウォリアーズはRSを37勝23敗で終え、東地区3位でPOに進出。QFではアウェイで西地区2位の鹿児島レブナイズ(37勝23敗)と戦う。
鹿児島戦に向けて4月30日、入念な事前練習を行った信州。大一番を前に、勝久マイケルヘッドコーチ(HC)、栗原ルイス、ペリン・ビュフォードの3名に意気込みを聞いた。
勝久マイケルHCのコメント
ーPOに向けて、この2週間の練習はどうだったか
この2週間の1週目は、コンディションを整えることを優先しながらも、短い練習時間の中で、できるだけ良い内容の練習をすることには成功できたと思う。今週ももちろん、(鹿児島戦での)2連勝を目指しながらも3戦あることも覚悟しながら、2日でも3日でもエナジーを持って戦えるように練習の量は抑えつつやりました。
でも、ミーティングだったり、ウォークスルーだったり、やるべきことをしっかりやろうとした2週間。その取り組んだことに関して選手たちは「本当にプレーオフモードだな」と感じ取れるような集中力で取り組んでくれました。

栗原ルイスのコメント
ーRS60試合を総括して
何が上手くいっていて、何が上手くいっていないかがはっきり分かった60試合だったと思います。主にけがやコンディションで左右されるところがあって、それによってプレースタイルも変わってきました。それこそテレンス(ウッドベリー)は重要な役割を担っているので、テレンスが抜けてからどうやって戦っていくのかがシーズン序盤と比較すると変わってきている。
そういった意味で僕たちが何を相手にやらせたいか、オフェンスでは何を狙っていくのかが明確になった60試合だったと思います。

ーそれを踏まえて、この2週間は納得のいく練習ができたか
できたと思います。シーズンを通して得点が停滞している時が多くあったので、そういうふうにならないためにはどうすれば良いのかとか、小さなアドバンテージを大きくするのは難しいかもしれないけれど、どうやって保っていくか。そういう部分の共通認識や理解度が深まった2週間でした。
ーQFで戦う鹿児島の印象は
鹿児島は僕から見ると、一人一人の役割がすごくはっきりしていて、みんなちゃんとできている印象です。鍵になってくるのは(マット)ハームス、(アンソニー)ゲインズ(ジュニア)、兒玉(貴通)選手。その3人はやっぱりボールを持つ機会が多いと思うので、周りの選手もそうですけど、この大きな得点源の3人をどうやって守っていくか。一対一に頼るのではなく、チームで守っていかなきゃいけないチームだと思っています。
ペリン・ビュフォードのコメント
ーチームの仕上がり具合や自身のチームへのフィット感は
シーズンが始まった時と比べてすごく良いと思いますし、チームとしてもケミストリーは上がってきていると思います。けが人が多い中で、(RSに)フルメンバーで戦う試合は少なかったんですけど、その中で自分のやりたいプレースタイルに対しても、周りが理解してくれていると思いますし、周りのプレースタイルに対しても自分は理解していると思います。その状況の中でケミストリーが作られていると思っています。

ー2年ぶりのポストシーズンを前にした心境は
昨季はプレーオフを逃しましたが、その前のシーズンではプレーオフ(B1チャンピオンシップ)でトリプルダブルを記録しました。大きな舞台には慣れていますし、プレーオフにも慣れています。実は島根(スサノオマジック)でお世話になっていたGM(篠原滋 氏、現・鹿児島レブナイズGM)と対戦するんです。彼にボイスメッセージで「俺は行くぞ」って言いました。メンタル的にもコンディション的にも準備は万端です。
(芋川史貴)